マツコ仰天! 創業500年の和菓子屋「虎屋」に伝わる“和菓子の教科書”が話題に 画像(1/3) とらやの菓子見本帳。一番上は『御菓子之畫圖』(1695/元禄8年)

最近では海外でも注目されている“和菓子”。日本には長い歴史を持つ和菓子屋さんが数多くありますが、どのような形で調理技術が継承されてきたのでしょうか。

 

300年以上前に作られた和菓子の“教科書”が話題

1月9日放送の「マツコの知らない世界」(TBS系)では、“御三家和菓子の世界”を特集。美術ライター・橋本麻里が、「鶴屋吉信」「両口屋是清」「虎屋」の3つの老舗和菓子屋をピックアップして、様々な秘密を教えてくれました。

「鶴屋吉信」は京都にある創業214年の老舗和菓子屋。番組には「松の寂」という和菓子が登場したのですが、実食したマツコ・デラックスは「霜を踏んだ感じ」「冬っぽいよね」と独特な表現で称賛していました。「両口屋是清」は名古屋にある創業384年の名店。江戸幕府が開府した30年後に出来た和菓子屋で、尾張徳川家にも愛されていたそうです。

マツコ仰天! 創業500年の和菓子屋「虎屋」に伝わる“和菓子の教科書”が話題に 画像(3/3) 【写真を見る】鶴屋吉信の和菓子「松の寂」

そして「虎屋」は、戦国大名が誕生した室町時代後期からあるお店で、創業約500年。創業当初は京都に出店していたのですが、明治維新の遷都に伴い東京にやってきました。今回はそんな「虎屋」の社内に江戸時代から眠っている和菓子の“教科書”がテレビで紹介され、注目を集めています。

“教科書”を持ってきてくれたのは、17代目社長・黒川光博。教科書の中には1695年の菓子見本帳もあり、「1695年!?」とマツコを驚かせていました。その中に書かれていたのは、和菓子の名前とイラストというシンプルな内容。材料や作り方といったことは書かれておらず、職人さんの言づてによって受け継がれてきたよう。

視聴者からは「300年以上も前の和菓子のスケッチとかすごすぎる…」「意外とハイカラなデザインの和菓子もあって驚いた」「これはもう見本帳じたいが立派な文化財だな」との声が相次ぎました。ちなみに見本帳に書かれている和菓子は、現在でも作られています。

 

和菓子の歴史

マツコ仰天! 創業500年の和菓子屋「虎屋」に伝わる“和菓子の教科書”が話題に 画像(6/3) 和菓子が大きく発展したのは江戸時代

そもそも、日本の和菓子はいつ頃から普及していったのでしょうか。「全国和菓子協会」の公式サイトによると、砂糖が日本に初めて伝わったのが750年ごろ。しかし砂糖が広く使われるようになったのは江戸時代以降のことだと言われています。

つまり和菓子が大きく発展したのは江戸時代。それまで日本で食べられてきた「蒸羊羹」や「煎餅」といったお茶菓子に加え、ポルトガル人やスペイン人によって伝えられた「金平糖」などの南蛮菓子も、和菓子の形成に大きな影響を与えました。

そのため現在食べられている和菓子は、ほとんどが江戸時代に生まれたもの。そういった背景からも、江戸時代以前の戦乱の世に生まれた「虎屋」の歴史の長さは特筆するべきものがあります。

「どちらかというと洋菓子派!」という人も、たまには脈々と受け継がれてきた和菓子の技術を堪能してみてはいかが?