誤って“肝臓”が販売され回収騒ぎに。フグを食べるなら知っておくべきこと

#食   
美味ですが、同時に猛毒を持つフグ。


今年1月、愛知県でフグの肝臓が誤って販売されてしまい、回収されていたことがわかりました。しかし、販売された6パックのうち、2パックはすでに食べられてしまっていたのです。

じつは食べられるフグは食品衛生法によって22種類に限定されていて、種類ごとに販売できる部位も決まっています。今回、販売されたヨリトフグの肝臓は、食べられない部位に当たります。

日常の食卓ではややなじみの薄いフグですが、健康を損なうだけでなく、法令にも違反することになるので、食べる際には十分な注意が必要です。

もしもの場合の、フグ中毒の症状と治療法


【写真】フグ毒は、体のさまざまな部位を麻痺させます。


フグ中毒の症状としては、口唇や舌のしびれ、嘔吐、運動麻痺などがあります。毒の吸収は非常に早く、ほとんどは食後3時間以内に症状が出るそうです。症状が重いと意識はあるまま完全に体を動かせなくなり、そのまま死に至ります。

対処方法としては、口唇や舌のしびれ程度ならそれ以上、消化させないように吐かせます。ただし、症状が進んでしまうと、麻痺によって吐かせたものが気管に詰まる危険があります。

呼吸麻痺が進まないように、早めに人工呼吸などをすれば命が助かる可能性が高くなります。

釣ったりもらったりしたフグに注意!


釣ってきたフグやもらいものには、とくに注意が必要。


今回のフグ回収の騒ぎでは、幸いにも健康被害は報告されていません。でも、厚生労働省が定めたフグの種類や部位以外を食べることで、毎年のように食中毒が起きています。

フグを食べる場合は、食用可能とされているフグの種類や部位以外のものを食べないように、十分に注意しましょう。

フグを調理するには、各都道府県が認可する「フグ調理師免許」が必須です。自分で釣ったり、知人から譲り受けたりしたフグを、資格のない素人が調理するのは絶対にやめましょう。フグ毒は、塩もみをしたり、水にさらしたり、熱を加えたりしても無毒化されることはありません。

フグをあつかう料理店や鮮魚店では、持ち込んだフグをさばいてくれるところもあります。猛毒のフグを持ち帰った場合は、こうしたお店か保健所に持ち込まないと処分できません。

家庭ごみで捨てると大騒動になり、最悪の場合、警察に逮捕されてしまいます。偶然、釣ってしまったら、食べる分以外は海に戻すようにしましょう。

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