悩めるママたちが専門家に相談! 春から片づけられる夫と子どもにするには!?

#くらし   

家族の“片づけない”問題。どうしていますか? 小さい子なら打つ手もある。でも、散らかし屋が中学生や夫の場合、もう遅いのでは…? でもちょっと待った! 諦めるのはまだ早い。諦めムードの2人が橋口さんと座談会。「まだ大丈夫ですよ」という心強いアドバイス、いただきました。

 

専門家+悩めるママたちの緊急座談会


【写真を見る】座談会の様子。左から橋口さん、Sさん、Mさん


●片づけない思春期長男の母 Sさん

夫と長男(中2)、次男(小5)の4人家族。男3 人全員が片づけに無頓着だが、とりわけひどいのは長男の部屋の中学校&塾のプリント類。とりあえずここを何とかしたい!

●気がつかない同い年夫の妻 Mさん

夫と長男(小1)の3人家族。脱いだ靴下をソファーまわりに放置する夫にイラッときている。スマホや上着も家のどこかに置きっぱなし。そのくせ「ないない」と探し回る。

●「親・子の片づけ教育研究所」理事 橋口真樹子さん

子どもの片づけ問題はお任せ! プライベートでも高3の長女と中1の長男を持つ、頼れる先輩ママ。

 

【思春期まっただ中の中学生の息子】

Sさん:片づけ以外にも心配の多い中2の長男ですが(苦笑)、まずは一刻も早く、プリントの整理をしてほしいです。学校のプリント、塾のプリント、親に渡すべきプリントが一緒くたに放置され、いったい何なの~と思っちゃいます。

橋口さん:注意はしました?

Sさん:もちろんです。引き出しケースを用意したり、「一緒に片づけよう」といったり、私だけで片づけたり。でも長男の反応は「勝手に触らないで」とか「うざい」とか、「うぃーす」とわざと無気力な返答をするとか。本当に腹立たしい!

Sさん中2長男のプリント類。「うわ~、見たくないって感じ」(Sさん)


橋口さん:反抗も甘えの裏返しですが、腹立たしいですね(笑)。中学生のプリント問題は多くのママの悩みの種。声をかければ嫌がられますが、黙っていてもやりません(笑)。ですがこれは、成績にも関わる問題なので、ママもがんばりどころです。

Sさん:がんばりどころ、とは? 

橋口さん:声かけは、イラッとしていたり、疲れていそうなときは避けて。穏やかそうなときに「少し時間をちょうだい」と声をかけましょう。

Sさん:警戒されそうですね。

橋口さん:はい(笑)。ですがプリント整理の大切さはしっかり伝えましょう。「面倒でもプリント整理は避けて通れない。後で損するのは自分だよ」と感情的に責めるのではなく、あくまで事実をシンプルに。中学生はまだ子どもですが、ことばづかいは大人に対するように尊重すれば、素直に聞いてくれます。

橋口さん中1長男のプリント類。いらない紙は一時保管の引き出しに


残すプリントは科目別にファイル


Sさん:親はどの程度、サポートをするのがいいんでしょうか?

橋口さん:中学生は、代わりにやってあげたり、「こうしなさい」と押しつけるのはやり過ぎかな。まずは「プリント多いね。確かにたいへんだ」と相手の気持ちに寄り添い、本人の意見を聞きながら整理の方法を一緒に考えてみてはいかがでしょう。そのうえで、方法を提案するのか、整理を手伝ってあげるのか、時々確認するのかは、その子の性格やその後の状況にもよると思います。

Sさん:散らかってるのに「俺は別に困ってない」と平気でいうんです。

橋口さん:扱いにくい年頃ですが、怒ったら相手の思うツボ(笑)。上手にかわしつつ、時には「掃除する人が困る!」とガツンといっても。Sさん、がんばって。

 

【夫は“手のかかる長男“】

橋口さん:続いてMさん。片づけられないご主人、ですね。

Mさん:はい。わが家は共働きで、家事も育児もうまく分担しているつもりですが、夫が靴下やスマホなど、身につけていたものを無意識に放置するんです。帰ってきたらスーツの上着をソファーに掛け、ソファーに座ってテレビを見ているかと思ったら、床に靴下を脱ぎ捨てます。“手のかかる長男”なんです。

Mさん夫が毎晩放置する靴下


橋口さん:夫=手のかかる長男、とおっしゃる方、多いです(笑)。でも、この解決法は意外と単純。手のかかる長男扱いは今すぐやめましょう。夫は“一家の頼れる大黒柱”!

Mさん:大黒柱、ですか(笑)。

橋口さん:そうですよ。家事も育児も分担してくださるご主人、くつろいで靴下を脱ぐなんて、かわいいもんです(笑)。気持ちよく脱いでもらえるよう、ソファーの近くに箱を置き、「ここに入れてくれる?」とお願いしましょうよ。入れてくれたら「ありがとう」も忘れずに。お風呂のついでに箱ごと洗濯機に持っていってくれるかもしれませんよ。

Mさん:え~やってくれるかな。

ソファーの隅に箱を用意したら…「確かに夫が入れてくれました!」(Mさん)


橋口さん:あとは、ご主人専用の収納スペースを便利な場所につくってあげるのもぜひ試して。わが家は、夫の動線上に上着を掛ける場所があり、リビングにはかばんを置く場所があり、座る場所の後ろの棚に夫の小物入れがあります。片づけ下手のご主人ならなおさら、夫の動線上にスペースをつくってあげて。しくみを少し変えれば、行動も変わりますよ。

橋口家のリビング。夫は帰宅したら右のいすにバッグを置き、カゴにスマホや時計を置く


橋口家の寝室隅の夫の衣類コーナー。夫がスーツやベルトを掛ける場所をクローゼット以外にも用意


Sさん:夫でも子どもでも、相手を尊重することが大事なんですね。

橋口さん:はい。ママから譲歩や感謝をしているうちに、夫や子どももだんだん協力的になっていくケースがとても多いんです。お2人もぜひトライしてみてください。

Sさん、Mさん:はい。ありがとうございました。

 

まとめ


「片づけて! 」と感情的にいっても解決しません。“ 一人の大人”として夫と子どもを尊重し、譲歩と感謝をすることで、向こうもだんだん協力的になります。

大きい子に対するアドバイス……中学生は大人じゃないけど、大人扱いでうまくいく!

夫に対するアドバイス……一家の大黒柱として、とにかく立てましょう!

思春期ボーイズ&ガールズを持つママ、大きな長男の夫を持つママ。諦めずに橋口さんのアドバイスを実践してみて! Mさんのように、悩みが解決するかもしれませんよ。

撮影=小林愛香 編集協力=宇野津暢子

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Information

教えてくれたのは:橋口真樹子さん
一般社団法人「親・子の片づけ教育研究所」理事。片づけを通し子どもの生きる力を育む「親子の片づけインストラクター講座」を全国展開。『ひと声かければ5分で片づく!子どものお片づけ』(青月社)


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