知ってましたか? 女性ホルモンは一生にティースプーン1 杯分しか出ない、という衝撃の事実を。でも、微量だけど女性の心身を守る数多くの働きをしています。このお守りがなくなると、さまざまな不調や老化現象が起こることに。これから分泌量がだんだん減ってくる世代の女性たちは、どうしたらいいのでしょう?


量が減るのは止められない!うまく分泌できる体を作ろう

女性ホルモンは必ず減っていく!? 分泌のしくみと乱れによる症状 画像(2/5) 【図を見る】脳と女性ホルモンには密接な関係が

女性の心身にとても重要な働きをする女性ホルモン。その分泌量は、年齢とともに必ず減っていきます。その量自体を増やすことはできないけれど、女性ホルモンがスムーズに分泌されるよう、ケアすることはできます。

なぜならストレスや冷え、ケミカルな物質などが分泌をじゃますることも多いからです。女性ホルモンが年齢に応じて適切に分泌できなかったり、バランスが崩れたりすることで、不調を抱える人も少なくないのです。

そもそも女性ホルモンとは、卵巣から分泌される「エストロゲン」と「プロゲステロン」のこと。脳の視床下部と下垂体が「女性ホルモン出して~」と卵巣に指令を出し、指令が卵巣に届くと、女性ホルモンが分泌されます。

ところがストレスがかかると脳が影響を受けて指令が乱れ、卵巣とのコミュニケーションが取れなくなり、ホルモンの分泌がうまくいかなくなります。さらには女性ホルモンと連動している自律神経まで乱れ、心身のさまざまな不調を招いてしまうのです。

女性ホルモンは妊娠・出産以外にも、肌、骨、髪、脳、循環器などにも作用し、守っています。コラーゲンの生成を促して肌のハリを保つ、骨の代謝を促進して骨を丈夫にする、などなど ……。

だからこそ、女性ホルモンが減る、または分泌できなくなると、肌荒れや抜け毛など、女性にとってうれしくない症状がいろいろと出やすくなるのです。閉経後、骨粗しょう症になる女性が多いのも同じ理由といえます。

でも逆に考えれば、老化だからしかたない ……などと思わず、心身をケアして女性ホルモンを大切にすれば、多少なりとも症状をおさえるサポートになる可能性もあるのです。

量が減っていくのはしかたのないことですが、それをうまく活用できる健やかな体をキープすることこそ必要なケアといえそうです。

 

ホルモンバランスが乱れるとこんな症状が!

【薄毛・抜け毛】

女性ホルモンは必ず減っていく!? 分泌のしくみと乱れによる症状 画像(5/5) ヘアブラシを見てギョッとすることない?

女性ホルモンの一つエストロゲンは、骨や肌を健康に保つ働きをします。たんぱく質の代謝も高めるので新陳代謝を促す働きも。これが減ると、毛穴から生える髪の量が減ったり、髪の毛の寿命が短くなったりします。髪の本数は変わらなくても、ボリュームが減り、寂しく見えてしまうことも。


【イライラ・うつ】

女性ホルモンは必ず減っていく!? 分泌のしくみと乱れによる症状 画像(9/5) なんとなくイライラ、気分が落ち込む、おもしろくない……

卵巣の機能が低下してくるとエストロゲンの量が減っていきます。このため、自律神経の調整がうまくいかなくなりイライラやうつの症状が出る人も多数。20~30代でも、うまく分泌できないと同じ症状が出ることも。悩み過ぎずに、ホルモンバランスを整えることで改善できることもあります。


【肌荒れ】

女性ホルモンは必ず減っていく!? 分泌のしくみと乱れによる症状 画像(10/5) 肌の調子がずっと悪いときは、コスメ探しの前に婦人科に相談を

女性ホルモンにはコラーゲンやエラスチンの生成を促す働きがあり、肌のハリを保ってシワ、シミを防ぐのに役立っています。だからその減少は、肌の調子を大きく左右します。肌の調子がずっと悪い……という人は、コスメ探しの前に、まずは婦人科でホルモンバランスの乱れをチェックしてみてもいいでしょう。


【太る】

女性ホルモンは必ず減っていく!? 分泌のしくみと乱れによる症状 画像(15/5) 食べる量は昔と変わらないのに、なぜムッチリ???

女性ホルモンの働きで、若い頃は出産に備え太ももやヒップを中心に脂肪がつきます。女性ホルモンが減少すると、腹部を中心に内臓脂肪がつきやすくなります。同じ脂肪でもつく場所が変わって太って見えてしまうだけでなく、基礎代謝も年々減っていくため、実際に太りやすい体になってしまうのです。


悲しいかな、必ずどんどん減っていく女性ホルモン。減少はとめられなくても、心身をケアして少しずつ減っていく女性ホルモンをうまく活用できるようにしたいですね。


監修=飛田砂織 イラスト=ばばかよ 編集協力=石原輝美、黒木博子(smile editors)