皿洗いでアイデアを出す vol.2-1「考えごとで家事を楽しむ」 山崎ナオコーラのエッセイ

#くらし 

雑誌『レタスクラブ』で連載中の山崎ナオコーラさんのエッセイ「考えごとで家事を楽しむ」をレタスクラブニュースでも特別公開!

家事に仕事に子育てに大忙しの毎日。実体験に基づいた言葉で語られるからこその共感や、生活を楽しむためのヒントが隠されています。

vol.2「皿洗いでアイデアを出す」を4回に分けてお届け。今回は第1回目をお送りします。


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 水に触っているときに良い考えが頭に浮かんできた、……という経験を持つ人は多いのではないだろうか?

 私もたびたび経験した。

「エッセイや小説のアイデアは、どんなときに思い浮かぶんですか?」

 インタビューなどで、よく投げられる質問だ。私は深く考えずに、

「シャワーを浴びているときや、皿を洗っているとき、ふと、浮かんできます」

 いつもそう答えてきた。

 作家に限らない。他の職業の人のインタビューを読んだり、会社員の友だちと話したりしていても、「シャワー中に、思考が進む」「食器を洗っていて、良いことを思いついた」という話が出てくるので、一般的なことに違いない。

 シャワーと皿洗い。

 どうしてだろう、と改めて考えてみれば、共通点は流れる水に体を当てていることだ。

 そういえば、滝行というものがある。私は滝行の目的を知らないが、ずぶ濡れで頑張っている人をメディアでよく見かけるし、何かしらの良いことが起こるのに違いない。想像するに、水に体を当てると頭が冴えるのではないか。

(続く)


文=山崎ナオコーラ イラスト=ちえちひろ

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Information

■著者:山崎ナオコーラ
1978年福岡県生まれ。埼玉県育ち。2004年『人のセックスを笑うな』で作家デビュー。エッセイ集に『指先からソーダ』『かわいい夫』『母ではなくて、親になる』などがある。目標は「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」。初めての絵本『かわいいおとうさん』(絵ささめやゆき、こぐま社)も刊行。
山崎ナオコーラさんのTwitter

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