切り方を変えるだけでこんなに違う!? きじま流「トマトと玉ねぎのマリネサラダ」でトマトのジューシーさに驚いた!

テレビや雑誌を中心に活躍する料理家のきじまりゅうたさんが、料理の基礎やコツをご紹介!
調理がラクになるちょっとしたコツや、料理が飛躍的に上手くなるノウハウ、誰も教えてくれないマル秘テク、目からウロコの簡単レシピなど「料理はおもしろい」ことを伝えたいと語るきじまさんのYouTubeチャンネル「きじまごはん」から、編集部厳選の記事をお届けします。
暑さが続く季節は、冷たいマリネがおいしく感じられますよね。今回は、旬のトマトをたっぷり食べられる「トマトと玉ねぎのマリネサラダ」を紹介します。さっぱりとした酸味が食欲をそそり、あと一品ほしい日の副菜にもぴったりです。この夏くり返し作りたくなる一皿ですよ。

これはもうデパ地下超え!?短時間で味しみトマトマリネ
「トマトと玉ねぎのマリネサラダ」は、デパ地下でもよく目にする定番メニュー。材料も作り方もシンプルですが、家で作るとなんだかイマイチ…と思うことはありませんか? 実は野菜の切り方で味や食感が驚くほど変わるんです。詳しく説明するので、ぜひ試してみてください。

【材料】
トマト:1個
玉ねぎ:1/2個
おろししょうが:小さじ1/2
サラダ油:小さじ3
酢:小さじ3
砂糖:小さじ1
塩:小さじ1/4
あらびき黒こしょう:少々
作り方

今回の「トマトと玉ねぎのマリネサラダ」は、玉ねぎのマリネを作り、トマトを切って、玉ねぎのマリネとあえる、という流れで作ります。
まず、玉ねぎ1/2個を切ります。根元を落とした玉ねぎを、繊維と垂直の向きに薄切りにします。多少厚くなっても大丈夫ですが、なるべく薄く切ってください。

根元のほうまで切り、切りづらくなったら、パタンと倒して切ります。そうすることで最後まで繊維が断ち切れます。

玉ねぎの切り方が今回の“ちょいコツポイント”
「玉ねぎを繊維と垂直向きに薄切りにする」
時短で味しみさせたいときは、繊維と垂直の向きに包丁を入れると、繊維が断ち切れるので、味しみが早くなります。

薄切りにした玉ねぎを洗います。
玉ねぎの辛さがあるので、サッと洗って辛み抜きをします。水にさらさず、水の中でもみ洗いする程度でOKです。

水気を切った玉ねぎをボウルに入れ、酢小さじ3、砂糖小さじ1、塩小さじ1/4を加えて絡めます。砂糖を少し入れるとおいしいですよ。

僕は時短で仕上げたいので、手でもみます。繊維と垂直向きに切っているので、味しみが早いですが、その分食感は柔らかくなります。パリッとした食感が好みの方は、繊維と平行向きに切ってください。その場合は味がしみるのに少し時間がかかるかもしれません。

玉ねぎがやわらかくなったら、しょうがのすりおろし小さじ1/2を入れ、ざっと混ぜます。
生のしょうがのすりおろしを少し加えるとおいしくなります。今回はチューブのしょうがだとよさが出ないので、生のしょうがを入れるか、なければ入れなくてもいいと思います。

トマトを切ります。トマトの切り方が、今回の“ちょいコツポイント”2つ目です。
「トマトはなるべくゼリー部分を露出させないように切る」
この切り方で、トマトから水分が出るのを防ぎ、ベチャッとなりづらいです。
(「ゼリー部分」と呼んでいるのは、トマトの種があるトロッとしたゼリー状の部分のことです)

トマト:1個のヘタをくり抜きます。
包丁の背を握るようにして持ち、包丁の先端のほうを親指で固定するようにします。

トマトのヘタのところに、包丁を少し斜めに向けて刺します。

包丁は動かさずにトマトを回しなら一周させます。

ヘタだけ取れます。

ヘタを取ったトマトを横半分に切ります。
切ったトマトの断面を見ると、ゼリー部分とそれを仕切っている壁のような部分に分かれています。ゼリー部分を切ってしまうと、ゼリー部分が外に出て水っぽい仕上がりになってしまいます。それを防ぐために壁の部分を切って、ゼリー部分の露出を抑えます。

壁の部分を切ると、ゼリーが露出しません。

ゼリー部分に包丁を入れると、露出具合が全然違うのがわかります。

壁の部分に包丁を入れるようにして、輪切りにしたトマトを6等分にします。ゼリーの露出が少ないので、ゴロッとして食感もいいですよ。

トマトを切り終わったら、玉ねぎのマリネを味見します。しっかり味が絡んでいればOKです。サラダ油小さじ3を加えます。

玉ねぎのマリネにトマトを加えてあえ、あらびき黒こしょう少々を振ります。
これで出来あがりですが、冷蔵庫で冷やして食べるとさらにおいしくなるので、15分ぐらい冷やします。

15分冷やしたので盛り付けます。トマトにも味がなじんでいそうですね。でもトマトからはあまり水分が出ていません。切り方で水っぽさが変わるので、ぜひ壁の部分を切るように意識してください。

「トマトと玉ねぎのマリネサラダ」の完成です。
試食

玉ねぎとトマトを一緒に食べます。おいしいですね!

玉ねぎがやわらかく仕上がっています。結構甘みを強めに入れたので、甘酸っぱいマリネ液がいいですね。
トマトのゼリー部分を残してあるので、噛んだ瞬間のジューシーさが違います。

デパ地下でも売っている定番サラダですが、自分でも手軽に作れるのでぜひ作ってみてください。暑い日に、よく冷やして食べると最高ですよ。
今回、教えてもらった「トマトと玉ねぎのマリネサラダ」について、気になるポイントをきじまさんに伺いました。
__ゼリー部分の切り方を意識したことがなかったので、目からうろこでした! プチトマトでも作れますか? プチトマトの切り方にもコツがあればおしえてください。
きじまさん:プチトマトはヘタ側を上にしてよく見ると楕円形をしています。縦長に切るとゼリー部分が露出しますが、横長に切ると露出しません。
__玉ねぎの水気を切るときは、手でぎゅっと絞りますか? それともザルにあげるくらいでいいでしょうか?
きじまさん:水っぽさを除き、かつ食感を大事にしたいので、軽くぎゅっとするくらいがいいと思います。
__多めに作って冷蔵庫で保存しておくと夏の常備菜にぴったりだと思いましたが、長時間保存すると水っぽくなりますか? どれくらいで食べ切るといいのでしょうか?
きじまさん:野菜の水分が出るので水っぽくなりますし、トマトの食感が柔らかくなってきます。2日以内で食べきるのが安心です。

きじまりゅうた
料理研究家。
祖母と母が料理研究家という家庭に育つ。
オリジナリティあふれるレシピと、わかりやすいトークを武器に、男性のリアルな視点から考えた「若い世代にもムリのない料理」の作り方を提案。現在は「NHKきじまりゅうたの小腹すいてませんか」「NHKきょうの料理」「NHKあさイチ」「CBCキユーピー3分クッキング」などのテレビ番組へのレギュラー出演をはじめ、WEB・雑誌上でのレシピ紹介や、料理教室やイベント出演などを中心に活動している。著書『極狭キッチンで絶品!自炊ごはん』(新星出版社)。YouTubeチャンネル『きじまごはん』を配信中。
取材・文=ジョッキー
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