ポイントを貯めない vol.5-4「考えごとで家事を楽しむ」 山崎ナオコーラのエッセイ
雑誌『レタスクラブ』で連載中の山崎ナオコーラさんのエッセイ「考えごとで家事を楽しむ」をレタスクラブニュースでも特別公開!
家事に仕事に子育てに大忙しの毎日。実体験に基づいた言葉で語られるからこその共感や、生活を楽しむためのヒントが隠されています。
vol.5「ポイントを貯めない」を4回に分けてお届け。今回は第4回目をお送りします。
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私は極力ポイントカードを作らないことにした。今は育児中ゆえ出かけるのが面倒でインターネットショップを使うことも多く、勝手にポイントが貯まるので、完全にポイントから自由になったわけではないのだが、「ポイントで得をしよう」とは考えない。損をしないように、損をしないように、と考えながら買い物道を歩いていると、買い物を楽しめない。
損をして何が悪い。自分が欲しいものを、自分が払おうと思った額で手に入れる。それで良いではないか。他人から見てそれが得か損かなんて、気にしなくていい。金額だけで見たら、「これだけの商品をポイントで買えたのだから得した」となるかもしれない。でも、「ポイントを使わないことで、好きな商品に集中できた」「ポイントについての考えごとをなくしたおかげで、仕事のアイデアが思いついた」といった金に換算できないプラスがきっとあるはずだ。
(続く)
文=山崎ナオコーラ イラスト=ちえちひろ
Information
1978年福岡県生まれ。埼玉県育ち。2004年『人のセックスを笑うな』で作家デビュー。エッセイ『指先からソーダ』『かわいい夫』『母ではなくて、親になる』、小説『美しい距離』、絵本『かわいいおとうさん』(絵ささめやゆき)などの著作がある。目標は「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」。
山崎ナオコーラさんのTwitter
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