お経とロックが奇跡の融合!? 宗派の垣根を超えた“ミクスチャー感”が話題の「お坊さんバンド」

#くらし   
音楽の分野で注目を集めるお坊さんたち


お墓のスペースをお寺に返還する「墓じまい」の件数も徐々に増え始め、斜陽を迎えつつある「お寺業界」。一方で仏の道に興味を持ってもらおうと、意外なシーンで活躍中のお坊さんもいるようです。

実はお経と相性抜群のロック


8月17日放送の「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)では、メンバーが現役のお坊さんというロックバンドが登場。お経とロックを融合させた新ジャンルの音楽に、視聴者からは「音楽の新しい可能性が感じられた…」「袈裟姿のお坊さんがギターを弾いてシャウトしてる姿がシュールすぎる」など反響の声が続出しました。

最初に現れたのは、直球勝負なバンド名が印象的な「坊主バンド」。「浄土真宗」の僧・色即是空男(しきそくぜくうお)さんをリーダーとした8人組のロックバンドで、今年結成8周年を迎えます。メンバーは浄土真宗の他に「曹洞宗」や「真言宗」など様々な宗派の僧で構成されており、宗派の垣根を超えた“ミクスチャー感”がバンドのセールスポイント。

お焼香用の香炉にくっつけたハーモニカや尺八など、使用する楽器もインパクト満点なものばかりです。番組ゲストの市川紗椰さんが思わず「お客さんはどういうリアクションをされるんですか?」と質問したところ、色即さんからは「結構若い女性の方が多いんですけど、ノリノリになってサークルを回ったりしてます」という答えが返ってきました。

番組では他にも、ロック以外のジャンルを得意とするお坊さんバンドにクローズアップ。フォーク調のメロディにお経の要素をとり入れた歌詞を乗せる「G・ぷんだりーか」や、お経とダンスミュージックを違和感なく融合させた「Tariki Echo」など個性豊かなバンドが登場しています。

お坊さんのライバルは牧師さん!?


【写真】お坊さん以外にも異色のロックバンドは多数


バンド活動によって注目を集めているのは、お坊さんだけではありません。都内近郊を中心に活動しているバンド「牧師ROCKS」は、メンバー全員が現役のキリスト教会牧師。ライブは「罪の告白」と「観客の罪を赦す」というテーマの下で行われ、会場には“迷える子羊”のために懺悔室が設置されたことも。

「坊主バンド」とは良きライバル関係を築いているようで、「牧師ROCKS vs 坊主バンド」と銘打たれた対バンイベントが盛んに行われています。異色のバンド同士のコラボは海外でも話題となっており、過去にはイギリスのBBC(英国放送協会)でもとり上げられました。

お坊さんに牧師さんなど、ユニークなバンドが精力的に活動している音楽業界。果たして次は、どんな異色バンドが注目を集めるのでしょうか。

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