つくろいもので癒される vol.9-2「考えごとで家事を楽しむ」 山崎ナオコーラのエッセイ 画像(1/1) 山崎ナオコーラさんのエッセイを連載中! 今回はvol.9-2をお届けします

雑誌『レタスクラブ』で連載中の山崎ナオコーラさんのエッセイ「考えごとで家事を楽しむ」をレタスクラブニュースでも特別公開!

家事に仕事に子育てに大忙しの毎日。実体験に基づいた言葉で語られるからこその共感や、生活を楽しむためのヒントが隠されています。

vol.9「つくろいもので癒される」を4回に分けてお届け。今回は第2回目をお送りします。


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 ただ、他の家事と違い、つくろいものは趣味っぽく感じられて、苦ではない。

 私はもともと手芸が好きだ。子どもの頃から小物を縫ったり服をリメイクしたりしていた。

 学生時代は、金がなかったので、自分で作ったバッグを持ち、母のお下がりの服を手直しして着て、節約して大学に通っていた。

 だが、仕事を始めてからは、「やるべきことが他にわんさかあるのに、裁縫なんてしていられない。金で解決できることは、すべて金で解決したい。駄目になった服は捨てて、新しく買いたい」と思い始めた。

 それでも、結婚後は、夫の服がぼろぼろなので、少しなら直すようになった。

(続く)

文=山崎ナオコーラ イラスト=ちえちひろ