今年の秋はスズメバチが獰猛に? 猛暑の影響で攻撃的になっているスズメバチの対処法

#くらし   
本能で人間を敵だと判別するスズメバチ


年間20人近くもの犠牲者を出す危険生物・スズメバチ。暑い夏の時期にしか現れないイメージですが、今年の秋は特に注意が必要だといわれています。そこで今回は、これからの季節に気をつけたいスズメバチの対処法を見ていきましょう。

秋に凶暴化するスズメバチに要注意!


10月9日に放送された「教えてもらう前と後」(TBS系)には、スズメバチ研究の権威である玉川大学の教授・小野正人先生が登場。危険なスズメバチの生態を教えてくれました。

小野先生曰くスズメバチは、夏が猛暑であるほど秋に凶暴化するそう。もともと秋はスズメバチが繁殖期を迎えるため、巣を守ろうとして獰猛になる性質を備えています。それに加えて夏が暑すぎると、人間と同じようにスズメバチもイライラを溜めてしまう傾向に。すると、溜まっていたフラストレーションが秋に爆発するのだとか。

雑食のスズメバチは、生ごみや空き缶などに集まる事例が多数報告されています。最近ではスズメバチの数が都市部でも増加の傾向を辿っているので、どこに住んでいても他人事ではありませんよ。

ハチは人間を本能的に敵だと認識し、弱点の頭を黒い色で判別しています。また女性の使う整髪料や香水にはハチの警報フェロモンに近い成分が含まれている場合が。番組の実験でも、整髪料をつけた頭にハチが群がっていくようすがはっきりと分かりました。

万が一スズメバチに遭遇してしまった時は、背を低くしてゆっくり後ずさりするのがおススメです。ハチは縦に動くものが見えにくいため、視覚のスキをつくのが効果的な対処法。また、ハチから「カチカチ」という音が聞こえたら注意しましょう。顎を鳴らして威嚇している興奮状態のサインなので、威嚇音が聞こえた時は動かずにじっとしている方がいいかも。

これを見た視聴者からは、「この時期でもハチに注意しなければならないのか! てっきり夏にしか現れないと思ってた」「まさか整髪料や香水が危険とは… しばらくは控えておこう」「確かに最近都心部でもハチに巣を作られたという話をよく聞く」といった反響が続出していました。

今後さらなる注意が必要な「都市適応型スズメバチ」


【写真】都市化がすすむスズメバチの実態とは?


以前放送された「視点・論点」(NHK)では、スズメバチが都市部に増えてきた要因を教えてくれました。一般的にスズメバチは山の中や森など自然の多い場所に巣を作りますが、実は営巣可能な場所は都市部の方が多くあります。さらに住環境がしっかりしている場所は災害にも強いため、スズメバチにとってもメリットばかり。

食べ物についても、空き缶に残ったジュースや生ごみ、庭に植えられた果物などから栄養を摂取可能。ある意味、ハトやカラスなどと同じような生き方に変化しているといっても良さそうですね。しかしこの「都市適応型スズメバチ」は、現在人の生活スタイルが生み出してしまった存在だということも忘れてはいけません。

ちなみにスズメバチに刺された事故のほとんどが、巣の近くで起きています。歩いていて身の回りをまとわりつくようにスズメバチが飛び始めたら、近くの巣に近づいているサイン。なるべく刺激しないように注意して、その場所には近づかないようにするのが賢明ですよ。

最悪の場合は死に至る危険性もあるので、対処法はしっかりと身につけておきたいですね。

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