「たくさんのものを手放して『感情の詰まり』が抜けました」1日1捨 ミニマルな暮らしが続く理由(3)【連載】
「豊かな暮らし」とは、あふれるほどたくさん所有すること? 次から次へと新しいものがほしくなり、手に入れた途端、いらなくなることのくり返し。いつも何かをほしがり、ものに依存し、他人の視線や評価が気になって仕方ない「他人軸」な、こんな暮らしのままで、人生のままで……本当にいいの? ー真の「豊かさ」、そして「わたしらしさ」は……ものを手放した、その先にあった。ミニマリスト歴3年、ブログを始めてたった2年で、大人気カリスマミニマリストになったすずひさん初の著書「1日1捨 ミニマルな暮らしが続く理由」より、5回連載でお送りします。今回は第3回目です。
◆◆◆
以前のわたしは、怒ってばかりいました。
「困惑している」「悲しく感じている」「負担に感じている」「納得いかない」「さびしく感じている」「助けを求めている」「不安を感じている」。
そんなすべてを「怒り」にかえ、ただ「怒る」という短絡的な手段に逃げ込んでしまっていたのです。
不機嫌をまき散らして、いいことなんてひとつもなかったなぁ。
幼稚だと思われ、面倒くさい人だと思われ、この人と関わりたくないと思われ。
それがわかっているのに、甘えていたわたし。
自分が強いような、偉いような、勘違いの万能感に浸っていたのかもしれません。
自分の機嫌を自分で直すことができなかった。
不機嫌って、本当にはた迷惑でいやなものです。いい大人が、周りに自分のぐちゃぐちゃな気持ちを身勝手にまき散らすのですから。
わたしの放つ「不機嫌砲」のせいで、周りの人にどれだけ不愉快な思いをさせてしまったことだろう。
自分の振る舞いの数々を思い返しますと、ただただ恥ずかしい。
後悔や謝りたいことばかりです。
でも、一見、周りに向けて発散しているように見えますが、不機嫌って、実際はぜんぶ自分に戻ってくる。
イライラする気持ち、やさぐれた気持ちというのは……次から次へと、いやなことや不愉快なこと、トラブルを引き寄せますから。
わかりやすい例ですと、イライラしていたせいで、タンスの角に足の小指をもげそうなほどぶつけたり、ね(笑)。
不機嫌でいるということは、自分で自分をどんどん不幸にしている、ということなのです。
「捨てる」ことで気づいた自分のあり方
不機嫌だった頃のわたしが、いちばん言いたくていちばん言えなかった言葉。
それは、「傷ついている」でした(プライドが邪魔して恥ずかしくて本当に言えなかった!)。
でも、ミニマルな暮らしになった今。
感情をひとつひとつ拾い上げて自分を見つめることが、それを「怒り」以外の形で伝えることが少しずつできるようになりました。
「捨てる」ときって、これまで目を背けてきた苦手な課題と向き合うことのくり返しです。
だから「困難なこと」にもたくさんぶつかる。
わたしは、そのたびに自分の「身のほど」を思い知りました。
「自分が支えてやっている」というような気持ちで、ずっと思い上がっていたわたし。
支えてもらっていたのは実は自分のほうだったのだと。
今のわたしがあるのは家族のおかげなんだ、と。
「ごめんなさい」や「ありがとう」、そして「助けてほしい」って、ちゃんと言葉で伝えられるようになると、家族との関係に嬉しい変化がたくさん起こり始めました。
「捨てる」作業を通して感じたのは、感情をふさいでいた「栓」が抜けた、という不思議な感覚。
たくさんのものを手放したことで、心がとても「楽」になりました。
「感情の詰まり」が抜けたような、この感覚。
ものを捨ててガラーンとなった部屋を、風がスーッと通り抜けるのと、とてもよく似ている。
著=すずひ/「1日1捨 ミニマルな暮らしが続く理由」(KADOKAWA)
Information
『1日1捨 ミニマルな暮らしが続く理由 』
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捨てることは生まれかわること。カリスマミニマリストの暮らしのすべて。ミニマリスト歴3年、ブログを始めてたった2年で、大人気カリスマミニマリストになったすずひさん初の著書。
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著者:すずひ
ミニマリストブロガー。楽天ブログ「h+and―I want to throw away」は、ブログ開始後、たった2年でライフスタイル部門及びミニマリスト部門でぶっちぎりの1位となり、以後、常に上位をキープし続けている
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