片づけに何度取り組んでも挫折してしまう……そんな人にこそ試してほしい、最強の片づけ法が生まれました。ズボラなあなたもぐんぐんモチベーションが上がり、エンタメとして楽しむうちに、二度とリバウンドしない片づけが完了します。心にゆとりが生まれ、理想の人生を歩みはじめるきっかけともなる必見の片づけ法です。

※この記事は『なかなか捨てられない人のための 鬼速片づけ』(吉川永里子/アスコム)からの抜粋です。


迷いない鬼速片づけを叶える「保留ボックス」のスゴイ効果 鬼速片づけ(3)【連載】 画像(1/1) 迷いない鬼速片づけを叶える「保留ボックス」のスゴイ効果 鬼速片づけ(3)

「保留ボックス」で迷いとサヨナラ

ぜんぶ出ししたモノのなかから「いま使っているモノ」を残します。

この作業を鬼速にするのが、「保留ボックス」です。人間の心理に根ざした、無理なく迷いを捨てる最強のメソッドです。これからその秘策をお伝えします。

 

用意したダンボール箱に「保留」と、太いペンで、でっかく書きます。

適当なダンボール箱がなければ、透明のビニール袋でもいいです。

「えー、そんなの!?」

と拍子抜けしましたか?


これでいいんです。あとで詳しく書きますが、保留ボックスは、みすぼらしければ、みすぼらしいほど効果テキメンです。


ぜんぶ出ししたモノを仕分けしていきましょう。


1、使うモノ→あとで戻す

2、使わないモノ→ゴミ袋へ

3、迷うモノ→保留ボックスへ


判断は「1個につき5秒以内」をルールにしましょう。基準はあくまで「いま」ですよ。いま、使っているか、使っていないか。

決断に5秒以上かかりそうなら「保留」とします。

ちなみに、洗剤など消耗品のストックは、1アイテムにつき1個まで「使うモノ」としてもいいと思います。


さぁ、これで空間も、気分も、だいぶスッキリしたのではないでしょうか。 

時計を見てください。きっと15分もたっていないと思います。


なぜ、こんなに速いのか。

それは、「保留」があるからです。

片づけに時間がかかるのは「うーん、どうしよう」と悩む時間のせいなのです。

悩むくらいなら、いま決めなくても大丈夫。あとで考えればいいのです。

 

片づけが進まないのは、捨てるモノと捨てないモノを考えるのに時間がかかるからです。「えーと、どうしよう」と手が止まってしまうのです。

なぜ片づけがめんどうなのかというと、捨てるか捨てないか、白か黒かを決めるのが大変だからです。 

思考能力は有限です。悩む時間が長くなるほど脳の働きが鈍化(どんか)して、心身ともに疲弊(ひへい)します。それで「チーン」と頭のなかでベルが鳴る。「もう、やだ。やめた」と。

そうしないために、使っている、使っていない、あとで考える、の三択にします。


白か黒かではなく、グレー(保留)を設けておくのです。

そうすると、片づけはぐんぐんはかどります。


これに気づいたきっかけは雑誌やテレビの仕事でした。

通常はお客さまの家に何日か通って片づけのお手伝いをするのですが、雑誌やテレビで出演者の家を片づけるときは、4~6時間と時間が極端に短いのです。

それなのに、「使っている」「使っていない」の二択を迫ると、ふと本人の手が止まってしまう瞬間があります。そんなときに「あとで見てください」「いったんよけておきましょう」という逃げ場があると、ジャッジが何倍速にも加速することを発見しました。


保留ボックスが誕生した瞬間です。

使っていないけど、捨てづらい。

役に立たないけど、取っておきたい。

人間誰しも、そういうモノはあるものです。それは無理してその場で捨てることはありません。あとで好きなだけ考えればいいのです。

保留ボックスは、リビングの目につくところにいったん、置いておきます。

 

「保留」なんて、結局、片づいていないのでは?

いいえ、違います。あなたは「保留」という決断を下しました。

それはもう、ゾンビがウヨウヨひしめくカオスとは、まったく別世界です。

さぁ、「使うモノ」だけを、もとの場所に戻しましょう。

どうでしょう? かなりスッカスカではないですか? あなたは本来、それだけで暮らせるのですよ。


使いたいモノが、パッと目にとびこんできます。

使うときにスッと取り出せて、使い終わったらポンと戻せばいい。

選択したモノだけを使って暮らす快適さ、ラクさ、暮らしやすさを享受(きょうじゅ)すると……保留ボックスが邪魔になってきます。不思議と捨てたくなってしまうのです。


これが、人間の心理というものなのです!

無理なく「迷いを捨てる」ことができるのは、このタイミング。

 

でも、それは、あなたが決めていい。「もう、いいかな」と自然に思えるタイミングで構いません。その間に、やっぱり使うと思ったら、もとの場所に戻すのもアリです。

ただし、永遠に保留にしてしまうと、せっかく、ぜんぶ出しをした意味がなくなってしまいます。

だから、いったん保留ボックスに入れたモノは、なんらかの決着をつけましょう。

そのためにも保留ボックスはみすぼらしいほうがいいのです。これ自体が美しいインテリアになって、部屋になじんでしまっては逆効果です。


著=吉川永里子