モラハラ気味な夫と、おとなしくて不満を飲み込む妻。

読むたびにギュッとした気持ちになる、野原広子さんのコミックエッセイ『離婚してもいいですか? 翔子の場合』を読みました。


不登校児になった娘と母との葛藤を描いた『娘が学校に行きません』、ママ友との関係が次第にゆがんでいく『ママ友がこわい』、そして本作。

野原広子さんの漫画は、とても愛らしい絵柄ながらかなりココロをえぐってくる内容の作品が多く…。

NGワードを連発する夫にイライラ!『離婚してもいいですか?』の夫に突っ込み入れてみた 画像(2/6)

『離婚してもいいですか』は2児の母で専業主婦である「翔子」と

その「夫」との関係に生じたズレが少しずつ広がっていき、

だんだんと距離が離れていくのですが……

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この「翔子の夫」が!

必死で家事と育児に奮闘している翔子に向かって

心ない「言ってはいけないワード」を連発する!


例えばコレ!

「オレのパンツどこ?」

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子どもか!



あと

「お前毎日家にいて何してんの?」

「オレ働いてんだよ?」

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家で働いてるしィ!!



第三者である読者目線では

「そんなヤツ、さっさと離婚しちゃえー!」

って思うけど、実際はそんな簡単じゃないですよね。


ただ「翔子の夫」の言いたいことも分からないではないんです。


実際仕事で疲れているんだろうし、

クタクタで帰ってきて妻がテンパってたら

ため息も出るだろうし、夫側もいろいろガマンもしてるんでしょう。


でもね、そういう時こそお互いいたわり合えるのが

夫婦ではないですか。

(だから翔子も夫の顔色を伺うだけで

 思いやれていないところがあるかもしれない)


そんな中救いになっているのが、翔子の子ども達のかわいさ。

小さいながら翔子を思いやってくれるのがわかります。

それがわが子と重なってまた泣けるんだ。


私は実家が自営業だし

自分が結婚してからも夫婦ともに自宅仕事で

いつも家で一日中いっしょに過ごすので

「パパが毎日勤めに出ていていない」という

状況が実はあまりイメージできなかったりします。


とはいえ、夫にサポートしてもらいながらでも

小さい子供のお世話をしながらの生活は

本当に本当に大変だったので

日中ひとりで全部をこなしているママさんは

こんなふうに追い込まれてしまうのかも…。


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翔子と子ども達、できれば翔子の夫も

みんなの笑顔が守られる結末になりますように、と

願いながら読み進めるのでした。


作=前川さなえ