「毎月お小遣いをあげている」「部屋の掃除をしてあげている」「スマホをあまり使わせない」そんな子育てをしている方は要注意! 子どもがお金に強くなる機会を奪っているかもしれません。将来の幸せを掴むために必要な、お金に強くなり才能をぐんぐん伸ばす最新メソッドをご紹介します。

※この記事は『全米No.1バンカーが教える 世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法』(酒井レオ/アスコム)からの抜粋です。


子どもにも経営者意識を!家族アメーバ経営会議を毎月開催する お金に強い子どもに育てる方法(6)【連載】 画像(1/1) 子どもにも経営者意識を!家族アメーバ経営会議を毎月開催する お金に強い子どもに育てる方法(6)

家族アメーバ経営会議を毎月開催する

モノを所有することこそが裕福であり、多くのモノを持つことに価値を見い出していた世代が祖父母や親となり、今を生きる子どもたちは両祖父母と両親、6つの財布を持っているなどとも揶揄(やゆ)されています。そんな時代にあって、ともすると子どもは親のことを〝打ち出の小槌(こづち)〟かATMかのように錯覚してしまいがちです。


だからこそ、月に一度は家族アメーバ経営会議を開催することをおすすめします。

アメーバ経営とは京セラ名誉会長の稲盛和夫さんが生み出した経営手法で、そこには「経営は一部の経営トップが行うのではなく、全社員が関わって行うべきだ」という思想が貫かれています。アメーバ経営は、組織を5人程度の小集団(アメーバ)と見なして、アメーバのメンバーそれぞれが事業の計画、目標を立てて実行していくシステム。つまり社員全員が経営者のつもりで働き、お金の動きも把握せよ、というわけです。このアメーバ経営の思想を家族に落とし込んだものが「家族アメーバ経営」となります。


家族経営は一部のトップ(父や母)だけで行うものではなく、「子どもも経営に関わっているという意識を持たせる」のが家族アメーバ経営会議の目的です。どこまで家族経営に関われるかは別として、この「意識を持たせる」ことが重要となります。


会議では、住宅ローンの返済や家賃の支払いに必要なお金、食費、水道光熱費、塾代や習い事を含む教育費、保険料など主な支出を現金で用意して子どもに公開しましょう。

この方法によって、「人が生きていくには、1ヶ月にこんなにたくさんのお金が必要」ということを実感を持って受け止めることができます。

高学年にもなれば、現金で用意した支出からは見えないお金として、お給料から住民税などが引かれていること、年1回は固定資産税や自動車税など税金の支払いがあることを説明してもいいと思います。


毎月、同じように現金を用意していても新鮮味がなくなるでしょうから、「今月は水道光熱費をどうしたら減らせるかを考えてみよう」「今月は教育費の中身について詳しく見てみよう」など、テーマを決めて家族で意見を出し合ってみるのもおすすめです。

何に予算をいくらとって、どの予算を手厚くしていくか。今かかっている経費にムダはないか。あらゆる視点からお金と向き合う絶好の機会となります。


また、教育費にいくらかかっているのか、単一の項目で示されてもピンときませんが、住宅ローンの返済額や水道光熱費などの比較対象があると、教育費が家計で占める割合を感覚としてとらえることができます。お金が愛情を推し量る指標ではありませんが、親はこんなにも自分のためにお金を使ってくれているのだと知ることは、習い事への集中力や取り組み方にも影響を与えるでしょうし、「ここまで予算を取ってまでやるべきことなのかどうか」と考えるきっかけにもなります。


子どもの誕生月には特別予算を計上して、このお金をどうしたら有意義に使えるかを考えてみるのも楽しいでしょう。チーム家族は企業ほどシビアではないはずですから、切り詰めるばかりではなく、時にはお金を有効に使う楽しみについても家族で考えてみるようにすると、お金が好きと言える大人に育つことでしょう。


著=酒井レオ