なんでも先回り…!過干渉な親から離れても、未だ続く不安感【お悩み相談】

#くらし   

夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。

今回はお母様の影響に苦しんでいる「あこ」さんのお悩みです。

 


◆相談者プロフィール

あこ(42歳女性)

5歳の娘と夫の3人家族です。過干渉な母親の下で育ってきました。

お悩み相談


子供の頃は家に帰ればいつも母親がいて、生活面でも何不自由ない暮らしをしてきました。はたから見たら幸せな家庭です。友達といる以上に母親と行動を共にすることが多く、今でいうところの一卵性親子でした。

無意識なのが厄介なのですが、母親は「あなたのことを思って」「親なんだから」という正義の名の下に、何においても口を出してきて、自分のルール通りに歩ませようとする傾向がありました。自分のルールが通らないと不機嫌になり、言わなくてもいい言葉で罵り、いつも口喧嘩が絶えませんでした。例えば進路を決める時も、行きたかった学校はただ感情で否定され、留学も危ないからダメと行かせてもらえなかったり、やりたいことを諦めることが多くありました。逆らってでも本当にやりたいことならやればいいのにと人に言われたこともありましたが、当時の私は母親の顔色を異常に伺う子供になっていたのです。

家族全員に対して同じような態度でしたが、一番身近にいて同性の私は逃れるに逃れられませんでした。愛情深いとかお節介を通り越して、母は私に自分への異常な信頼と依存心を持たせて、それによって私を支配しようとしていたのだと思います。何をするにもいつも母親が自分のやり方で先にやってしまうので、一人で何かを成し遂げる時に親の同意がないと不安でどうしようもない時期がありました。今思えば共依存ぎみだったと思います。

現在私には5歳の娘がいます。娘には同じような悩みを持ってほしくないので、私がされて嫌だった否定から入ることはせず、感情的にならないようにして、簡単に手を貸さずにできるだけ自主的に行動してもらうように心がけてはいます。

しかし未だに、この育て方で大丈夫なんだろうか、何が正しいんだろうと、不安を拭うことができません。

お母様の育て方やあなたの人生に自信を持って


過保護・過干渉なお母さまに育てられた反動で、娘さんをちゃんと育てられないかもしれないという懸念があるのかもしれませんね。お母さんとあなたとの関係を特殊だと感じてきたのだと思いますが、親子関係に「一般的」なものはないと考えましょう。すべての家庭にあてはまる正しい答えなどなく、誰もが臨機応変、試行錯誤しているのです。

意識的にあなた自身をコントロールする必要はありません。あなたらしく接していいのです。「お母さんに合わせてきた」あなたは、「お母さんの意見を尊重した」経験が豊富ですね。お母さんに育てられたおかげで、他人の意見を尊重できる女性になりました。しかも、自由を制限される悔しさも知っています。

きっとあなたは、お嬢さんの人生を尊重できる素敵な母親ですよ。

◆回答者プロフィール

CANDACE(キャンディス)

1977年生まれ。アートセラピスト。幼稚園・小学校教諭、心理系資格有。

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