あなたは大丈夫? 女性に増えている「薄毛ハザード」の恐怖
近年の生活スタイルは薄毛を引き起こしやすい!?
薄毛には皮膚の病気や細菌感染などの外的要因で起こるものや、加齢やホルモンバランスの変化などで起こる「びまん性脱毛症」などがあります。女性の一般的な「薄毛」のお悩みは、この「びまん性脱毛症」である場合が多いです。これは、髪の毛全体が細くなるのが特徴で、頭頂部を中心に症状が現われます。
薄毛の原因はさまざまですが、近年増えているのは栄養不足。2018年の調査によると、日本人女性の栄養状態は戦後すぐくらい低いのだとか。過度なダイエット志向で髪の毛まで栄養が届かず、薄毛になってしまうのです。また、夜遅くまでパソコンやスマホを見ているような生活スタイルもNG。頭皮の血流が乏しくなり、薄毛を引き起こしてしまいます。
知っておこう! 薄毛の5大原因
【ストレス】
ストレスを日常的に感じていると、血管が収縮し頭皮に栄養が行き渡らず薄毛に。スマホなどのデジタルストレスも要注意。
【食生活の乱れ】
動物の本能は「生命の維持」が優先。髪の毛に使う栄養は後回しになってしまうため、食生活が乱れると影響が出やすい。
【加齢】
加齢によって髪の毛を作る細胞の機能が低下。髪の毛の成長が遅くなり、細いままで育たないことで薄毛に見える。
【ホルモンバランス】
ホルモンバランスが激しく変化すると、抜け毛が増加。産後や閉経後の抜け毛はこれが原因。ホルモンのバランスが整うと元に戻ることも。
【遺伝】
父親、母親、祖父、祖母のいずれかに薄毛の人がいる場合は遺伝要素あり。そもそも薄毛になりやすいので、より注意が必要。
女性にも知らぬ間に迫っている薄毛の危機! 父親や夫の薄毛を心配するのもいいけれど、まずは自分の髪の毛が大丈夫かどうか、しっかりチェックを。
イラスト=二平瑞樹 編集協力=二平絵美(smile editors)
この記事に共感したら
Information
教えてくれたのは:東京ビューティークリニック 森 信明先生
兵庫医科大学医学部卒業後、高知医療センターへ。その後、都内大手美容クリニックで美容皮膚領域の診療に従事。2017年から、東京ビューティークリニックの院長を務める。