もったいない、高かったの言い訳が「収納メタボ」の元! 大人のラク家事(4)【連載】 画像(1/1)

収納用品を山ほど買い込み、家中をきれいに片づけても、家事がラクになった実感はあまり……そんな経験ありませんか。 整理整頓には「ものを減らす」に加えて、「手間を減らす」工夫をすることが大切。「家事が嫌い」、「家事が苦手」という人でもOKの片づけ&整理整頓の工夫を身につけ、「ラク家事」でゆとりある暮らしを実現しましょう!


※この記事は『大人のラク家事』(Rin/KADOKAWA)からの抜粋です。


収納メタボを防ぐ

収納スペースの整理整頓を頻繁に行わない場合、「使っていないものが6割以上ある」と言われています。私もクローゼットを整理して、最終的に残った服は以前の3分の1。「6割不要」説は、見事に当たっていました。


日本人はどうして使わないものを後生大事にしまい込むのでしょう。理由の一つには、「押し入れ」の存在があるのではないでしょうか。


読んで字の如く、日中に部屋にあると邪魔な布団や不要なもの、他人に見せたくないものを押し入れる&隠す場所として使われてきました。つまり、収納=今使わないものをしまう、が日本の古来の考え方だったからです。


そしてもう一つ、ものを捨てないことを美徳とする日本独自の文化、「もったいない」の精神があるからではないでしょうか。


捨てられない理由は、ただの言い訳にすぎません。私の場合も次のような理由からでした。


(1)もったいない

「ものを大切に」が日本の美徳。未練もある。


(2)壊れていない

古くて使い勝手が悪くても、壊れていないと処分するきっかけがつかめない。


(3)高価だった

流行遅れでもサイズが合わなくても、高価だったから捨てられない。


(4)迷信が気になる

人形、ぬいぐるみ、お守りなどは捨てると縁起が悪い気がする。


(5)思い出がある

家族や友人からのプレゼント、輝いていた昔の自分や家族の思い出を残しておきたい。


(6)粗大ゴミの捨て方が面倒

役所に電話で予約をし、粗大ゴミのシールを購入する時間がなくて機会を逃してしまう。


(7)家族が使わないものを処分してくれない

自分のことは棚に上げ、家族のせいにする。


 

収納スペースが十分にあるなら話は別ですが、すでに使わなくなったものを管理するために体力とスペースを使うのは、やはり無駄。


無駄な贅肉がたっぷりつくと、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病を引き起こす原因になるのと同じで、家の中の贅肉も、家事の流れを滞らせる大きな原因です。ましてや、ものが散乱し掃除もできない「汚部屋」に暮らしているのでは、本当の病気を誘発することにもなります。


(1)~(4)で悩んでいるなら、一度「捨てる」にトライしてみましょう。


まだ使えそうで「もったいない」と思うものは、他人に譲ります。誰も引き取ってくれないのなら、「もったいない」とは言えないものと判断していいと思います。


また、衣類の場合は、小さく切って掃除用のウエスとして使ってから捨てるようにすれば、もったいない精神にも反しません。


壊れていなくても、古くて使い勝手が悪いものは処分しましょう。たとえ高価なものでも、今使えない、今着られないなら、使用価値がないものなのです。ただし、(5)の思い出があるものは、スペースを決めて保管しておいてもいいと考えています。


ゴミが出れば、(6)の粗大ゴミ連絡も必要に迫られてやるようになります。では、(7)はどうか。私も、「家族の協力がないから片付けは無理」と以前は思っていました。ところが、使わないものを捨てて暮らしが快適になっていくと、家族の意識も変わっていくものなのです。我が家では、片付けとは無縁だった夫が自分の服を処分するという奇跡が起きました。


最初から家族を巻き込んで大々的な片付けをするより、自分のテリトリーであるクローゼットやキッチンの贅肉を落とし、家族にダイエット効果を実感してもらうのがおすすめです。


著=Rin 撮影=原田 崇、原田圭介