初物には未知なるエネルギーが込められている!? 日本人が“初物”に魅了されるワケ

#くらし   
江戸時代から日本人は「初鰹」が好き!


その季節に初めて収穫した野菜や果実を示す「初物」という言葉。

毎年初競りでは驚きの値段が発表され、中にはブドウ1房に100万円以上の値がついたことも。

一体なぜ日本人は、「初物」に惹かれてしまうのでしょうか。

日本人が「初物」に惹かれる理由とは


5月13日放送の「新説! 所JAPAN」(フジテレビ系)では、「なぜ日本は初が好き!? 大調査スペシャル」と題した企画を特集。

日本人が夢中になる「初物」の魅力に迫りました。

まずは“初物の王様”と呼ばれる「初鰹」の魅力をご紹介。

そもそも初鰹とは、黒潮にのって3月頃に四国沖へやってくる鰹を指します。

その後三陸沖までのぼり、再び四国沖に戻ってくる鰹が“戻り鰹”。

たっぷり太った戻り鰹とは違い、初鰹は筋肉質であっさりとした味わいが特徴です。

実際にネット上でも、初鰹に魅了された人は多い様子。

「日本人はやっぱり鰹なしでは生きていけないね」「初鰹と薬味の組み合わせが最高! 初鰹は私の数少ない楽しみ」「食べると元気になる初鰹は、もはや生きがいのひとつ」などの声が上がっていました。

ちなみに江戸時代の初物人気ランキングでも、第1位には「初鰹」がランクイン。

次いで第2位には「初鮭」、第3位には「新酒」、4位以降には「新そば」「若鮎」「若餅」などの名前があがっています。

昔から「初物」に目がなかった日本人ですが、どうしてここまで魅了されるのでしょうか。

その答えは、日本人特有の想いが大きく関係していました。

千葉県にある「宝林寺」住職・千葉公慈さんによると、日本人は昔から“初物には若々しくなるエネルギーが込められている”と信じてきたそう。

実際に鰹の聖地・高知県では、「初鰹は神聖なもの」「初鰹を食べると長生きできる」といったジンクスが。

いっぽう歴史学者・磯田道史さんは、「(日本人は)食に対する季節感を世界一重視する」「季節の流れの中で『去年のこの瞬間に何を食べた』という区切りを必要とする人たち」と自論を述べていました。

日本人は「限定」を表わす言葉にも弱い?


【写真】「気になって注意を向けるフレーズ」第1位は?


そもそも日本人は「初」というワードに弱い様子。

では日本人は「初」の他に、どのような言葉やフレーズに弱いのでしょうか。

株式会社協同宣伝が発表した「普段よく見聞きする、食料品の訴求フレーズにおける効果」の実態調査では、20~60代男女1000名にアンケートを実施。

「気になって注意を向けるフレーズ」を尋ねてみたところ、ランキング第1位には「本日限り」、2位以降には「お買い得品」「今なら増量」「期間限定」「季節限定」などがランクインしました。

日本人は「初」だけでなく、「限定」を表わす言葉にも弱いようです。

ちなみに男女別にランキングを見てみると、女性のトップ5は「本日限り」「今なら増量」「期間限定」「お買い得品」「季節限定」といった結果に。

一方男性のトップ5には、「本日限り」「お買い得品」「今なら増量」「期間限定」「ワケあり商品」が並びました。

自分がどんな言葉やフレーズに弱いのか、探ってみるのも面白いかもしれませんね。

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