梨花さんもInstagramで絶賛!灘や開成、筑駒、桜蔭、女子学院など最難関中学に教え子を次々と合格させてきた中学受験のプロ・小川大介先生が5000組を超える家庭と面談をしてきて気づいたのは、「認める」「見守る」「待つ」ことが伸びる子どもを育てる、という事実。

京都大学法学部卒業後、予備校・大手進学塾で看板講師として活躍。2000年に中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立し、多くの親子と関わることでわかったのは「教育によさそうなもの」を多数与えられ、手とり足とり面倒を見てもらってきた子どもはかえって伸び悩む危険をはらんでいるということ。一方、親に「見守られて好きなことにとことん熱中した経験のある子ども」は、最後の最後で踏ん張り、自らの力でぐんぐん力を伸ばしていく…。

勉強しなさい!あれやったの?これやったの?つい先回りをして子どもを追い立ててしまう…という人は必見!子どもを信じ、待つことがとても大切であるということを教えてくれる『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』より、9回連載でお送りします。「当たり前のことを褒める」「『〜しよう』と伝える」など、誰でもいますぐ簡単にできる「見守る子育て」今回は2回目です。


手取り足取りは伸び悩み、「見守った」子はぐんぐん伸びる◆頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て【連載】(2) 画像(1/4) 親が頑張りすぎないほうが、子どもは伸びる!(出典:頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て)

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「好き」を見守ってもらえた子は、いざというとき踏ん張れる

これまでに5000組を超えるご家庭と学習の進め方についての面談を重ねてきましたが、面談ではお子さんの「現在の様子」だけでなく、「これまでどのように育ってきたか」にまで話が及ぶことも少なくありません。

たくさんのご家庭の話を伺って気づいたのは、いわゆる「教育によさそうなもの」をたくさん与えられ、手取り足取り面倒を見てもらってきたお子さんは中学受験直前の小6になって伸び悩んでしまうことが多い一方で、親に見守られて「虫とり」や「お絵かき」など好きなことにとことん熱中した経験のあるお子さんは、最後の最後で踏ん張りをきかせてぐんぐん成績を伸ばしていくという事実です。


私は2017年から、俳優・タレントの養成を行うテアトルアカデミーさんとともに、「Kids Perform Challenge(キッズ パ フォーム チャレンジ)」という子育てプロジェクトを開始したのですが、特別講座やセミナーを行うたびに、似たような状況を見聞きします。

子役の世界では、親が「ああしなさい、こうしなさい」と熱心に指導するご家庭のお子さんは、幼いうちはオーディションに合格しやすい傾向にあります。

けれども不思議なことに、9歳前後になると、ピタリと結果が出なくなってしまうのです。


代わりにめきめきと頭角を現すのは、本人のペースで自由にさせてもらってきた子。最初は結果が出なくても、ある程度大きくなって自分を表現することが求められる年齢になると、がぜん能力を発揮し始めます。自分で考えて行動するくせがついているので、監督の「ちょっとこういうことやってみて」という要求にも、とっさに対応することができるのです。


これらの経験から私が確信するのは、子どもの能力を伸ばすために重要なのは「9歳前後までの育ち方」であるということです。そこでここでは、幼児期から9歳前後までのお子さんを持つ親御さんに向け、子育てで心に留めておいていただきたいことをお話しします。


この時期の子どもに必要なのは、特別な教育ではありません。ありのままの子どもを「認め」、「見守り」、「待つ」ことです。このような子育てを総称して、「見守る子育て」と呼びます。

手取り足取りは伸び悩み、「見守った」子はぐんぐん伸びる◆頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て【連載】(2) 画像(3/4) 【画像】必要なのはありのままの子どもを「認め」、「見守り」、「待つ」こと

「見守る子育て」で、自ら学び、伸びる人間になる

子どもが持てる力を発揮して幸せな人生を歩むためのカギは、この「見守る子育て」の中にあります。

親が「子どもの将来の幸せに直接つながりそうなもの」を過剰に与え、詰め込むのではなく、子ども自身が見つけた「好き」を認めて、見守るのです。

自らの好奇心を親に認められ、見守られて育った子は、「自分が興味を持ったことはいっぱい勉強していいんだ」と考えるようになるからです。

すると、学校の勉強だけではなく、人生全般において前向きで意欲的になります。

自分で人生を選び取り、自らの足で立っているという自信がありますから、たとえ躓(つまず)くことがあったとしても、その経験を糧(かて)にして次にまた頑張っていく力が育ちます。


私自身、2006年に子どもを授かり、父親として子どもと一緒に育つ中で、「親は子どものことをもっと信じていい」という、かねてから抱いていた信念はやはり間違っていなかったと実感しています。子どもの「好き」を見守っていれば、子どもは自ら学び成長します。


実際、中学受験に子どもが楽しみながら取り組めているご家庭の親御さんの中に、子どもを追いたてて勉強させているような方はほとんどいません。

それは、その子たちが「できる子」だからではありません。「与える子育て」を「見守る子育て」に変えるだけで、どんな子どもも、自ら学び、自ら成長する子に変わるのです。

手取り足取りは伸び悩み、「見守った」子はぐんぐん伸びる◆頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て【連載】(2) 画像(6/4) 子どもの「好き」を見守っていれば、子どもは自ら学び成長します。

「否定しない」「与えすぎない」「あせらない」

頭のいい子の親には、「子どもを否定しない」「子どもに与えすぎない」「子どものことであせらない」という3つの特徴があります。親がそういう態度だと、子どもは安心して、自分が興味を持ったことにどんどん取り組むようになります。すると、日々の体験を通して「なんでだろう?」と疑問を持ち、「こういうことかな?」と自分なりに考え、「調べてみよう」と行動するようになっていきます。この積み重ねが「頭のいい子」を作っていくのです。

この本では、どうしたら「否定しない」「与えすぎない」「あせらない」子育てができるようになるのか、その考え方のコツを紹介しています。


「今まで自分はこういう子育てができていなかった。ダメな親だ」と反省する方もいらっしゃるかもしれません。でも、反省する必要なんてないのです。

これから実践すればいいだけなのですから。子どものために新しい知識を得ようとしている時点で、すでに十分素晴らしい親御さんです。


また、すべてを実践しようと気負う必要もありません。

何かひとつでも気づきがあり、取り入れられればそれで十分なのです。そして、もしもすぐにうまくいかなくても、少しずつ実践していけば大丈夫です。


それぞれのご家庭で親子の関わりを見つめ直し、子どもと笑顔で過ごす時間が増えるきっかけになるのなら、これに勝る喜びはありません。


手取り足取りは伸び悩み、「見守った」子はぐんぐん伸びる◆頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て【連載】(2) 画像(10/4) 中学受験の現場での経験、ひとりの父親としての経験から「親は子どものことをもっと信じていい」と小川先生

【著=小川 大介】