頭痛が痛い、炎天下のもと、過半数を超えるもNG!? 間違いやすい「重なり言葉」に注目!

#くらし   
使ってしまいがちな重なり言葉をチェック!


「頭痛が痛い」「白い白馬」など、意味が重複する“重なり言葉”。

あなたは日常生活の中で、重なり言葉を使っていませんか?

今回は、意外と間違えやすい“重なり言葉”をクローズアップしていきましょう。

「満天の星空」は重複表現!?


5月22日放送の「お願い! ランキング」(テレビ朝日系)には、千葉県「宝林寺」の住職・千葉公慈さんが登場。

番組で重なり言葉をクイズ形式で紹介していき、千葉さんが回答の解説を務めました。

一口に重なり言葉といっても、その種類は実に様々。

「頭痛が痛い」などのわかりやすいものもあれば、重なり言葉として認識しづらいフレーズもあります。

たとえば「過半数を超える」という表現も重なり言葉。

そもそも“過半数”自体が全体の半分より多い数を意味しているので、「過半数を超える」は間違った使い方です。

正しくは「過半数に達する」などの言い方に。

いっぽう「満天の星空」という言葉も、重なり言葉のひとつ。

一見気づきにくいですが、「満天」の天は“空”を指すため「星空」の空と意味が重複します。この場合は「満天の星空」ではなく、「満天の星」が正解。

2つの重なり言葉について、番組視聴者からは「え、満天の星空って重なり言葉なの!?」「確かに天と空って同じ意味合いだね」「『過半数を超える』は普通に使ってたわ」「実は気づいていないだけで、知らぬ間に重なり言葉を使ってるのかも」などの反響が相次ぎました。

重複表現が全て良くないわけではない!?


【写真】視聴者の疑問に「NHK」が出した回答とは?


意外と間違いやすい重なり言葉ですが、「重複表現は全て避けるべき」というわけではないようです。

以前「NHK放送文化研究所」の公式サイトに、視聴者から“重複表現”にまつわる疑問の声が寄せられました。

内容は「『今現在』『掛け声を掛ける』といった表現が放送でも使われることがありますが、意味が重複していておかしいのではないでしょうか」といったもの。

視聴者の疑問に対し、NHKは「重複表現であることが明らかで、目ざわり・耳ざわりな場合は避けたほうがよい」「しかし、放送では聞く側にとって『それほど気にならず、そのほうが意味がわかりやすい』という利点があれば、重複表現はすべてよくないということにはなりません」と回答しています。

たとえば「歌を歌う」「○○賞を受賞する」といった言い方も重複表現にあたりますが、多くの人があまり気にならないはず。

一方「日本に来日する」「色が変色する」「炎天下のもと」は、先ほど紹介した表現と比べて明らかに違和感が。

あくまでNHKは、「一般的に重複表現は好ましくない」と認識。

その上で視聴者にわかりやすく、且つ耳障りになっていないかといった点を配慮して重複表現を使っているそうです。

普段から使っていても間違える日本語は、本当に奥が深いですよね。

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