泣いて学校に行きたがらない小1息子。毎朝悪戦苦闘しています【小川大介先生の子育てよろず相談室】

#育児・子育て 

梨花さんもInstagramで大絶賛の子育て本「頭のいい子の親がやっている『見守る』子育て」の著者、小川大介先生が、悩める親たちにアドバイス。「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」など、子育てに関するありとあらゆる悩みにお答えします。連載第6回目のお悩みはこちら。

 


【お悩み】


小1の息子が、学校に行きたがりません。もともと知らない環境に入っていくのが苦手なタイプなので、慣れれば大丈夫だろうと思っていたのですが、入学以降から変わらず、未だに毎朝泣き続けています。理由を聞くと、「図工があるから」「(異学年で遊ぶ)仲良し班があるから」とまちまち。本人としては、図工は好きだけど、自分の好きなものを好きなように作れないのがストレス。仲良し班は、知らない子とやりたくない遊びをするのにストレスを感じているようです。七夕の願い事では「自由にしたい」と書いていて衝撃を受けました。仕事もあるからそう簡単に休ませられないし、休ませて「もう行きたくない!」となってしまうのも怖いです。毎朝繰り広げられるこの闘い、どうにかして終わらせたいのですが…。(Iさん・42歳)

【小川先生の回答】


■行かなきゃいけない呪縛から解放されよう

まず、お子さんは相当に頭がいいですね。そこは気づいてあげてください。登校した後のことをクリアに想像でき、展開を予測できています。自分の世界観も持っています。小1ですよね?すごい子です。

そもそも教育機関としての学校の意味は何かというと、人とコミュニケーションをとるための言葉の力、計算の力、社会的知識など、いわば社会で生きていくうえでの土台作りです。それ自体は絶対に必要なことですが、もし学校の中でそれをうまく取り入れられないのであれば、別の場所で養えばいいだけです。

とはいえ小学校は義務教育。“学校を休んでみる”という選択肢には戸惑われるかもしれません。特に今30~40代の親たちは、就職氷河期を経ているので、主流から外れることへの恐怖心が強い。またそれより上の世代は、与えられたものをこなすことを強く求められて育ってきているからです。

考えてみてください。今の社会では「自分で考えろ」「発想力と創造力を発揮しろ」と求められるではありませんか。“決めたことをやり抜く”ことは大事ですが、何をやり抜くのかは選んでいいのです。

まずは、“学校に行かなきゃダメになる”という幻想を打ち破ることからはじめましょう。

■子どもを信じて見守る余裕を持って

「自分のしたいことがあるから強制されたくない」ということは、既に自分の世界を持っている証拠。それはとても素晴らしいことなので、むしろ尊重したほうがいい。やりたいことがあり、そこに気持ちが入っているのに、「そんなことは後回しにして、とにかくこれをやりなさい」では、子どもは自分が否定されたと感じてしんどくなるばかりです。気持ちを受け止めてもらえないことが重なると、自己肯定感が低くなり、才能の芽を摘むことにもつながります。まずはやりたいことをやらせてみて、子どもに納得感を与えてあげる。そのうえで、「人にも見せてあげよう」「他の子はどんなことしてるかな」など、人と関わることの楽しさも徐々に感じさせてあげればいいだけです。お子さんにとって学校が合わないようであれば、学校と家庭の双方で協力し合って、その子なりの環境を作ってあげることも考えてみましょう。そして何より大切なのは、「この子は大丈夫。なんとでもなる」と自分の子どもを信じてあげること。そのためには、子どもと向き合う時間的余裕や、子どもの持ち味を大事にしてあげる心の余裕を持つことも不可欠です。「この子は大丈夫。そして私も大丈夫」と声に出してみてください。子どもの気持ちを受け止めて、見守ってあげること。そうすれば間違いなく子どもは自分軸を伸ばしていけますよ。

回答者Profile

小川大介先生
小川大介

教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。

京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。著書多数。

文=酒詰明子

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■小川先生が主任相談員を務めるサイト:中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

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