「がんばってるのにできない!」ジレンマに意気消沈の息子【小川大介先生の子育てよろず相談室】

#育児・子育て 

梨花さんもInstagramで大絶賛の子育て本「頭のいい子の親がやっている『見守る』子育て」の著者、小川大介先生が、悩める親たちにアドバイス。「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」など、子育てに関するありとあらゆる悩みにお答えします。連載第7回目のお悩みはこちら。

 


【お悩み】


小3の息子は、漢字がとっても苦手。本を読むなど国語自体は好きなんですが、漢字だけは1年生の時から覚えるのに悪戦苦闘してきました。3年生にもなると、習う漢字の数も多く、難しい漢字も増えてきて、状況はさらに悪化。漢字テストはいつも散々たる結果です。学校では毎日漢字ドリルの宿題が出て、それを覚えてくるように言われているのですが、やっても覚えません。「この子は覚えるのに、ちょっと時間がかかるのかな」と思い、筋トレのように毎日反復練習させているのですが、それでもなかなか覚えてくれません。時間もかけているし、本人もやっているのに、覚えられない。結果が伴わないので本人もやる気がそがれてしまい、ますます苦手意識が高まるばかりです。(Oさん・41歳)

【小川先生の回答】


■合わないやり方では伸びない

「ドリルで漢字の宿題が出た」。だから、「ドリルで勉強しなくちゃいけない」という思いこみを外してみましょう。記憶の仕方は人それぞれ。見るだけで覚えちゃう子もいれば、何度も書いて覚える子もいます。誰もが自分なりの覚えやすい方法を持っているのです。先生が漢字ドリルの宿題を出す目的は、ドリルにある「漢字を覚えてきてね」ということ。その結果に到達さえすれば、ドリルを使わずともいいはずです。大切なのは“ドリルをやること”ではなく、“ドリルの漢字を覚えること”。まずはそれを理解してください。

学校の宿題は、同じものを同じやり方でやらせるという昭和的発想のスタイルが今でも幅をきかせています。そのため、そのやり方が合わない子にとっては、大変な苦労を強いられてしまいます。苦痛でしかない学び方では、子どもの能力はうまく伸ばせません。その子に合ったやり方を見つけていくことは大人の役割です。

■ひとりひとりに合った学びを

では具体的にどうすればいいかというと、まずは子どものよく知っているものや、覚えやすいものは何かを聞いてみてください。そして、なぜ好きなのか、どういうところが楽しいのか、その理由を探ってみましょう。その楽しい理由を、漢字を覚えるのに応用すれば、楽しく覚えられるようになります。

例えば、本好きということなので、漢字を使って面白い文を作る遊びをしてみるのもいい。また、ストーリーが好きなら、漢字の由来が漫画などで表現された辞書を使ってみるのも手です。ゲーム好きな子なら、「草冠を使った漢字を何個書けるか」の5分間勝負など、遊び感覚でやるのもおすすめです。要は、子どもの好きなことを理解し、子どもが面白がって覚えられる方法を、親がフォローしてあげればいいだけ。お子さんにとって一番の、漢字の習得方法は何かを見つけ出していきましょう。その経験は他の学びにもいかせますよ。

回答者Profile

小川大介先生
小川大介

教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。

京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。著書多数。

文=酒詰明子

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■小川先生が主任相談員を務めるサイト:中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

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