災害時の連絡手段と最低限の備えは!? 備えなくして防災ならず(後編)

#くらし   
備えなくして防災ならず!電気・ガス・水道が「今」止まったら!?


地震や豪雨など災害のニュースを聞くたびに、「ちゃんと備えなくちゃ!」と思いますよね?

被災後の状況は、どれだけ備えをしたかにかかってきます!

いつか…ではなく、すぐに家族で防災について話し合ってみてください!

必ず役立ちます。前後編の後編をお送りします。

教えてくれたのは▷永田宏和さん/NPO法人プラス・アース理事長

【画像】教えてくれた人▷防災教育の普及に取り組む永田宏和さん/NPO法人プラス・アーツ理事長


災害発生時に家族がバラバラ…連絡手段の事前確認は必須!


災害時には家族と離れ離れになっている可能性も。

もしものときに慌てないためにも連絡手段は事前に決めておきましょう。

電話もSNSも必ず使えるとは限らないので、連絡手段はいくつか持っておくのがおすすめです。

スマホ・携帯が「使える」とき


スマホや携帯は、常に持ち歩いている人が多く、使用できる状況にあればとても心強い存在になります。

ネット回線がつながる状況なら、SNSを利用するのがおすすめ


おすすめ♯1▷LINE、FacebookなどのSNSで連絡を取り合う


ネット回線がつながる状況ならSNSを利用するのがおすすめ!

1つのコメントで家族全員に安否情報を伝えることができて便利です。

グループ機能を使って家族グループを作っておき、ふだんから連絡ツールとして使い慣れておくと、〝わが家の連絡手段〟として共通認識が深まります。

おすすめ♯2▷各キャリアの災害用伝言板やJ-anpiを利用する


SNSが使えないときは、携帯各社が開設する災害用伝言板サービスを利用して。携帯番号を使って安否情報や伝言の登録、確認ができます。

また、「J-anpi」は、携帯各社や自治体、企業がそれぞれ収集した家族の安否情報を、一括検索できる便利なサービス。

パソコン、スマホ、携帯から利用可能。

Check!▷家族の携帯番号を紙にメモして持ち歩いて


安否確認をするときに必要になるのが、家族の携帯番号。

スマホや携帯の電話帳に登録していても、いざというときに充電が切れて確認できない、なんてことも起こりうるので、念のため、紙にメモして持ち歩くようにしましょう。

スマホ・携帯が「使えない」とき


災害時には家族と離れ離れになっている可能性も。

もしものときに慌てないためにも連絡手段は事前に決めておきましょう。

電話もSNSも必ず使えるとは限らないので、連絡手段はいくつか持っておくのがおすすめです。

おすすめ♯1▷災害用伝言ダイヤル「171」を公衆電話から利用する


公衆電話から、災害時に開設される伝言ダイヤル「171」を利用しましょう。

毎月1日と15日には体験利用ができるので、使い方を練習しておくと安心。

また、停電時はテレホンカードが使えないので、10円玉を10枚常備して。

自宅や職場付近の公衆電話の設置場所を確認しておくのも忘れずに。

おすすめ♯2▷張り紙やメモを残すなど、通信以外の手段を決めておく


電話もネットも使えないときは、玄関ドアの内側など、事前に決めておいた場所にメモを貼ります。

家の外壁や窓ガラスなど目立ち過ぎる場所に「○○にいます」とメモを残すと空き巣を招く原因にもなるので注意を。

布製のガムテープなら油性ペンで伝言を書いてそのまま貼れるので便利です。

電話もネットも使えない状況なら、事前に決めておいた場所にメモを


やる、やらないでは大違い!最低限、備えておくべきこと


これまで紹介した事前の備え以外にも、ぜひやっておきたいのがコレ!

面倒くさがらずにあともう少しだけ準備を。

備えがあれば、災害時に早めに対応ができたり、家族の身を守ることも可能になります。

地震、津波、土砂災害などの各ハザードマップを確認する


すべてのハザードマップに目を通す


ハザードマップを見れば、自分の周り(自宅、職場、学校など)でどんな災害が起こりうるのか調べることが可能。国土交通省や各市区町村のサイトで確認できます。

地震、津波、土砂災害、洪水、浸水と、災害ごとにハザードマップは異なるので、一度はすべてに目を通しましょう。

落ち着いてから落ち合う場所を事前に家族で決めておく


家族と落ち合う場所を事前に決めておく


被災状況によっては、家族と全く連絡が取れない場合もあります。

そんなときのために、家族と落ち合う場所を事前に決めておきましょう。

例えば、自宅近くの避難所や大きな公園、親の職場、隣の市の親戚の家など。

そこへの移動は、事態が落ち着いてから行なうようにして。

Check!▷いくら家族が心配でもむやみに動かず、安全な場所にとどまって様子を見よう


職場や学校などで被災したら、しばらくはそこにとどまり、むやみに帰宅しないこと。

被災時は道路状況が悪化することもあり、歩いて帰るにも、その日のうちに自宅へたどりつけない可能性もあります。

政府は大規模地震時に職場などの安全な場所に3日程度滞在することを推奨しています。

自宅周辺を歩いて避難場所や危険箇所を把握する


自宅周辺の避難所や危険ポイントを把握する


避難所は、在宅避難でも情報収集に行く必要があるので事前に場所の確認を。

避難場所は災害の種類で異なるので注意が必要です。

また、避難場所までのルートはいくつか想定しておくこと。

道中に危険ポイント(狭い道、古い建物など)がないかチェックしておきましょう。

Check!▷子供と一緒に登下校ルートを確認したり、公衆電話の使い方を指南しておくとベスト


登下校ルートや避難ルートを子どもと一緒に事前に歩いておきましょう。

そのとき、子どもの背丈だと危険なブロック塀はないかなど、子ども目線で確認を。

公衆電話の使い方を知らない場合は、何度か練習しておくと安心です。

寝室と子供部屋には背の高い家具を置かない


【画像】寝室と子ども部屋には背の高い家具を置かない


地震のときは、家具の転倒などでケガをするので、寝室と子ども部屋には背の高い家具を置かないことが鉄則。

どうしても置かざるをえない場合は、家具が倒れてもベッドに影響がないような配置にし、さらに「L型金具」や「突っ張り棒+滑り止め器具」でしっかり固定しましょう。

取材後に水、簡易トイレ、ヘッドライトなどをすぐに購入。実家の母へも送りました!(編集部阿久津)

【レタスクラブ編集部】

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Information

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イラスト/北村 人 編集協力/オフィス・エールデザイン/Beeworks

教えてくれたのは▷永田宏和さん/NPO法人プラス・アース理事長
世界21カ国以上で防災教育の普及に取り組む。楽しみながら防災知識を学べる「イザ!カエルキャラバン!」など、防災プロジェクトを展開中。企画・監修本に『“今”からできる!日常防災』(池田書店)などがある。

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