絵本の読み聞かせ、最後まで聞いてもらうには?【小川大介先生の子育てよろず相談室】

#育児・子育て 

梨花さんもInstagramで大絶賛の子育て本「頭のいい子の親がやっている『見守る』子育て」の著者、小川大介先生が、悩める親たちにアドバイス。「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」など、子育てに関するありとあらゆる悩みにお答えします。連載第13回目のお悩みはこちら。

 


【お悩み】


2歳3か月の息子についての相談です。小さい頃から読み聞かせをしてあげるといいと聞いて、絵本の読み聞かせを始めたのですが、息子は全然聞いてくれません。読んでるそばから本のカバーを取ってしまったり、ページをどんどんめくってしまったり、ジャマをするばかり。『ノンタン』シリーズのような短い絵本でも、途中でどこかに行ってしまい、最後まで読み切れたことは一度もありません。それでもがんばって続けているのですが、毎回毎回そんな感じなので、心が折れてしまいそうです。それでもやはり読み聞かせは続けたほうがいいのでしょうか? 最後まで聞いてくれる工夫があれば教えてください。(ハカタさん・39歳)

【小川先生の回答】


■読み聞かせの価値は、読み切ることじゃない

まず最初にお伝えしておきたいのは、“読み切る必要はない”ということです。読み聞かせでもっとも重要なのは、親子で同じ時間を過ごし、お子さんに『話をしてあげたい』という気持ちを伝えてあげること。そこに価値があります。子どもは、声の音色や体温を伴って読んでもらうことで、自然と場面が浮かんできたり、気持ちが伝わったり、世界を感じられたりします。それがいずれ、読む力や共感する力などにつながっていくわけです。ですから、ストーリーを追って最後まで読み切ることよりも、“子どもの気持ちが乗っている時に、お母さんが楽しく読んでくれた”という体験に意味があります。読んでいるその瞬間瞬間が楽しければ、最後のシーンがわからないまま終わっても何の問題もありません。お子さんの気持ちが次のところへ行ってしまったら、「じゃあ、今日はこれでおしまい」「続きはまたあとで」でいいと思いますよ。

■内容を理解しなくても、絵本で遊ぶだけで十分

まだ2歳のお子さんであれば、じっと聞いているのが難しいという子も多いことでしょう。その場合は、座る位置を変えてあげるだけでも違ってきます。例えば、初めは隣り合わせに座って読み、少ししたら向かい合わせになって、「ママはこっちから見るから、〇〇ちゃんは向こうから見てみて」など、見方を変えてあげるのです。動きや変化を取り入れることで、飽きずに読書タイムを楽しめるようになります。また、あるページの絵に子どもが惹かれたならば、その絵について話してみるのもおすすめです。「これは何色かな?」「りんごは何個あるかな?」など、本を使って遊ぶ感じでやってみましょう。ストーリーをちゃんと追わなくても、そもそも絵本には、絵もお話も含めた全体の世界があるので、そこで楽しめれば十分。内容を理解させる必要はありません。読了するという発想から離れ、もっと柔軟に、お子さんと一緒に絵本の世界を堪能しましょう。そうすればもっと、読み聞かせが楽しくなるはずです。

回答者Profile

小川大介先生
小川大介

教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。

京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。著書多数。

文=酒詰明子

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■小川先生が主任相談員を務めるサイト:中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

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