キッチンのシンク下が超カオス…!「排水管」を攻略してスッキリ!(2)

#くらし   

洗面台下の収納についてお悩み解決!した連載第1回目に引き続き、2回目となる今回はキッチンのシンク下収納を攻略。

実はキッチンのシンク下は空間が広く、スペースをうまく区切って使いこなすにはハードルが高め。

入れるべきものの見極め方や選ぶべき収納グッズを、今回も整理収納アドバイザーの中山さんに徹底的に教えてもらいました!

BEFORE▷ 一見、収納グッズを使って工夫しているけれど、使い勝手が悪い…


キッチンのシンク下収納を使いこなせ!!シンク下収納の「排水管」を攻略せよ(2)


登場してくれたのは▷『レタスクラブ』読者 S・Tさん

夫と娘2人の4人家族。整理収納に興味があり、日頃から片づけに挑戦中。

キッチンや洗面所も収納グッズで工夫しているものの、使いづらいのが悩み。

娘の進学でライフスタイルが変わったため、これを機に一新したいそう。

問題点1 収納グッズを選び間違えて使いやすいスペースを 減らしている


収納グッズを選び間違えて使いやすいスペースを 減らしている


結婚当初に購入したというラック。「一見、取り出しやすそうに見えますが、収納量は少なめ。

外にも洗剤があふれてしまっているので、収納力が高く、取り出しやすい収納グッズに変えたほうがよさそう」

問題点2 シンク下に収納NGなものがスペースを取り過ぎ


シンク下に収納NGなものがスペースを取り過ぎ


ひときわ大きなスペースを取っているのが米びつ。

「米びつや高さのある調味料ボトルなど、引き出しに入り切らない食品をシンク下に置きがち。

スペースを取るだけでなく、カビや虫がつくので移動を」

問題点3 100円ショップのコの字ラックは重いものを載せるには不向き


100円ショップのコの字ラックは重いものを載せるには不向き


100円ショップのプラスチック製のコの字ラックを鍋置きに。

「重い鍋を置いてしまうとグラグラと不安定になり、いずれ変形する可能性も。

重ねて使っているので、奥のものも取りづらい状態に」

教えてくれたのは▷中山真由美さん/整理収納アドバイザー

教えてくれたのは▷中山真由美さん/整理収納アドバイザー


STEP1▷前回の洗面台下と同様にサイズを細かく測るべし!


◎幅、奥行き、高さをきっちり測る


「紙に収納スペースの形と排水管の位置を書き、全体の幅と奥行き、高さ、そして排水管までのサイズも、上の写真にならって書いてみましょう。

扉の蝶つがいの部分も忘れずに。

※サイズを測る箇所や測る際の注意点については「第1回・洗面台下収納のごちゃごちゃ、しまいにくいの原因を撃退!!」をご覧ください!

STEP2▷シンク下に入れるべきものを見極めよ!


POINT●湿気が多いシンク下に米びつはNG!


湿気が多いシンク下に米びつはNG!


大きすぎて、シンク下収納にしか入らなかったという米びつ。

「湿気の多いシンク下には本来、食品を入れるのは避けるべき。

特にお米は湿気だけでなく虫もつくので、すぐ移動しましょう。

シンク下以外の収納に入らないのであれば、米びつ自体を小さくすることも検討してみて」

POINT●使用頻度の低いイベントグッズ は別の場所に移動


使用頻度の低いイベントグッズ は別の場所に移動


「シンク下は〝常に動きがあるものを入れる場所〟と決めましょう。

水けや油がついた調理器具などを長い間、ここで保管するとカビや虫がつく原因となります」。

バーベキューの野菜用のざるや餅焼き用の網など、イベントのときにしか使わないものは袋に入れて、廊下にある収納へ。

POINT●そもそもの在庫量を見直そう


そもそもの在庫量を見直そう


「ジメッとしたシンク下収納の奥は、何となく手をつけづらく、放置している人も多いんです。

不要なものが多いはずなので、中身をすべて出したら、必要なものとそうでないものをえり分けて」。

S・Tさん宅では20年前の漂白剤が2本も出現。

これは水で薄め、排水溝に流して処分。

POINT●よく使う調理器具を選別し取り出しやすい場所へ


よく使う調理器具を選別 し取り出しやすい場所へ


「鍋やボウルなどは、同じ種類でまとめがちですが、あまり使わないものが交ざっていると取り出しにくくなります。

まずは使用する頻度やシーンで分けてみて」。

お菓子やパン作りが趣味のS・Tさんは泡立て器が多め。

毎日の料理で使うものと製菓用のものを分けて収納することに。

STEP3▷使い勝手はプライスレス!惜しまず〝投資〟せよ!


◎奥のものも取り出しやすい「スライドラック」


「arrots スライドラック」 幅20×奥行き44×高さ35cm ¥5,760/ケユカ


「奥行きのあるシンク下でも、奥のものが取り出しやすいようにカゴ部分が手前にスライド。

上のカゴの位置が自由に変えられ、下には高さのあるボトルを、上にはこまごましたものが収納できます」。

サビにくく、丈夫なステンレス製で、カゴについた底板は取り外して洗うことも可能。

『arrots スライドラック』 幅20×奥行き44×高さ35cm/ケユカ

◎ステンレス製の「伸縮ラック」


「arrots 伸縮ラック」 幅47~80×奥行き40×高さ34cm ¥9,900/ケユカ


シンク下の湿気にもサビず、重さにも耐えられるステンレス製。

「棚の高さも自由に変えられ、ラック全体の幅もワンタッチで伸縮できます。

さらにすごいのは10cm幅と15cm幅の棚板。

排水管の位置にかかわらず、うまく避けて置けるんです。

ネジも使わないので、設置も簡単!」

『arrots 伸縮ラック』 幅47~80×奥行き40×高さ34cm/ケユカ

STEP4▷使いやすい配置をマスターせよ!


空間の広いシンク下では動線に合った配置が大事


空間の広いシンク下では動線に合った配置が大事


収納グッズを選んだら、次に考えるべきは動線に合わせた配置。

「コンロ下の収納がない場合、コンロ側には鍋やフライパンなど、コンロまわりで使うものを置きます。

同様に、洗剤や掃除道具は反対側に。まん中は、ボウルやざるなどシンクまわりで使うものを置きましょう。

扉裏にものを掛けるときも、立ち位置や、利き手を一緒に考えて」

AFTER▷ 半永久的に使える収納システムをつくって解決!


〈after〉 半永久的に使える収納システムをつくって解決!


最適な伸縮ラックとスライドラックを採用することで、ほぼ

永久的に使える収納にチェンジ。「あちこちに点在してい

た使いやすい調理器具がシンク下にすべてまとまったの

で、毎日の料理がラクに!」(S・Tさん)

調理器具は用途別に使いやすい場所へ


調理器具は用途別に使いやすい場所へ


毎日使うこまごました調理器具は、引き出しのいちばん上にまとめて(左)。

「調理で使う泡立て器もここに移動。大きめの泡立て器は、お菓子やパン作りのみに使うので、それ専用のセットとしてつり戸棚へ収納(右)」

米びつは別の引き出しに移動


米びつは別の引き出しに移動


シンク下収納の横にある引き出しのいちばん下を整理し、米びつが入るスペースを確保。

「湿気の少ない場所に移すのがマスト。

米びつを入れて空いたすき間には、調味料ボトルを入れて、ここは食品をまとめる引き出しに」

よく使うボウルや鍋を伸縮ラックの手前に


よく使うボウルや鍋を伸縮ラックの手前に


つり戸棚にあったボウルやざるを、シンク下に。

「あるべき場所に置くことで、使い勝手が格段にアップ。

ボウル類はよく使うものを厳選し、重ね過ぎないのも取り出しやすくするポイント」

スライドラックに洗剤や掃除道具をまとめて


スライドラックに洗剤や掃除道具をまとめて


「食器用洗剤のストック、キッチンやリビングの掃除で使う洗剤の取り出しやすさと収納力がグッと上がりました」。

上の棚には排水口用のネットやポリ袋、掃除用のスポンジを収納。

キッチンでごちゃつきがちな「あいつ」を攻略する神グッズ


油やホコリなどの汚れがつきやすいキッチン。

食材を扱うからこそ、すっきりと掃除がしやすく、きれいが保てることも重要。

排水管を攻略したあとは、キッチンの見える所のごちゃつきも気になるはず。

ごちゃつきの原因となる「あいつ」を攻略する神グッズを、中山さんが一挙公開!

できるだけものを置かず、収納グッズを駆使して、すっきりと清潔なキッチンを目指して!

スポンジと洗剤を攻略!


スポンジと洗剤を攻略!


洗剤とスポンジ、ハンドソープが納まり、底のトレイで水がシンクに流れる設計。「ステンレス製でサビに強く、シンク横に清潔に置けるのがいいですね」。

「燕三条で作るスポンジラック」幅24×奥行き8.5×高さ9cm ¥2,990(税込み)/ベルメゾン


『燕三条で作るスポンジラック』幅24×奥行き8.5×高さ9cm/ベルメゾン

まな板と鍋ぶたを攻略!


まな板と鍋ぶたを攻略!


まな板立てとしてはもちろん、調理中に置き場に困る鍋ぶたや菜箸、お玉などを仮置き。

「私は調理中にタブレットを立てかけて、レシピを見るときにも使っています」。

「arrots まな板&鍋蓋スタンド」幅10×奥行き10.6×高さ14cm ¥1,300/ケユカ


『arrots まな板&鍋蓋スタンド』幅10×奥行き10.6×高さ14cm/ケユカ

ラップやペーパータオルを攻略!


ラップやペーパータオルを攻略!


洗濯機ラックと同様、マグネットで冷蔵庫に張りつけ。

「ラップやポリ袋、ペーパータオルなど、バラバラにしまっていたものが、これのおかげでひとまとめに。使いやすくなりました」。

「マグネット冷蔵庫サイドラックタワー」約幅24.5×奥行き6.5×高さ34cm¥2,800/山崎実業


『マグネット冷蔵庫サイドラックタワー』約幅24.5×奥行き6.5×高さ34cm/山崎実業

生ゴミを攻略!「ポリ袋 エコホルダー タワー」約幅12×奥行き9.5×高さ16.5cm(使用時) ¥900/山崎実業


生ゴミを攻略!


「ポリ袋を掛ければ生ゴミ入れに。ペットボトルやグラスを乾燥させるスタンドにしても◎」。

収納時はコンパクトに折り畳んで。

「ポリ袋 エコホルダー タワー」約幅12×奥行き9.5×高さ16.5cm(使用時) ¥900/山崎実業


『ポリ袋 エコホルダー タワー』約幅12×奥行き9.5×高さ16.5cm(使用時)/山崎実業

洗った食器を攻略!


洗った食器を攻略!


「伸縮式で、シンク内とシンク外で使える2wayタイプ。

調理台を広くしたいときもシンクを広くしたいときもどちらにも合わせられます」。

布巾やまな板が掛けられるバーつき。

「クチーナ2way ドレーナー」幅40~60×奥行き22×高さ12.5cm ¥2,700/ケユカ


『クチーナ2way ドレーナー』幅40~60×奥行き22×高さ12.5cm/ケユカ

100円グッズを適当に使っていたな、と反省。でも狭い空間なので、片づけ始めたら成果もすぐ出ました!

皆さんもぜひ攻略を~。(編集部三橋より)

【レタスクラブ編集部】

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■「洗面台下ってごちゃごちゃ、しまいにくい…!「排水管」を攻略すればスッキリ!(1)」はこちら。

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教えてくれたのは▷中山真由美さん/整理収納アドバイザー
本誌の不定期連載「神収納術」でおなじみの。
片づけが苦手だった経験を生かし、ものを集め過ぎる人に寄り添う収納テクが人気。
著書に『いちばんシンプルな「片づけ」のルール』(マイナビ出版)など。

雑誌情報はこちら『レタスクラブ ’19 11月増刊号』

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