【#ステイホームの現実】在宅勤務と子のサポート両立に苦戦 休校中の過ごし方

#くらし   

新型コロナウイルスの影響で学校や保育園が休校休園になって2ヶ月半以上が過ぎました。地域によっては緊急事態宣言が解除されたものの、今現在も家事や育児を担いながら在宅勤務している人は多いのではないでしょうか。自由に外出できずパワーを持て余す子どもの世話をしながらの仕事は大変の一言。在宅勤務をしている主婦の皆さんにオンライン座談会をしてもらうと、乗り切るための工夫やアイデアがたくさん出てきました。

今回のテーマは「休校中の子どもたちの過ごし方」。家庭学習ならではの、スケジューリングの難しさや学力の遅れへの不安。また逆に、家族で過ごす時間が増えたことで見えてきた楽しさや、自粛疲れの解消法とは?

 


《オンライン座談会参加者》

Kさん:夫婦共に会社員で共に在宅勤務中。子どもは小5、年長。関東在住。

Oさん:夫婦共に会社員。妻は在宅勤務、夫は出社あり(帰宅は早め)。子どもは小4、2歳。義母と同居。関東在住。

Tさん:夫婦共に会社員。妻は在宅勤務、夫は午後から出社。子どもは年中、1歳。関東在住。

Yさん:夫婦共に会社員。妻は在宅勤務、夫は出社と在宅勤務半々。子どもは小2、年中。関東在住。

Uさん:夫婦共に自営業で共に在宅勤務中。子どもは小4、小1。関東在住。

時間割通りの生活は難しい…子どもの学習をサポートしきれない現状


 


Uさん:小学校が休校になって2ヶ月半が過ぎますが、家庭での自主学習はどんなふうに進めていますか?

 


Yさん:うちの子の小学校では毎週末ホームページに学年ごとの課題が掲示されます。ただ量がすごく少ないので買ってきたドリルや塾の宿題を組み合わせて1日分のセットを作ってやらせています。

 


Kさん:その日のうちにどこまで取り組めばいいのか、セットを組んであげるとわかりやすいですね。勉強の時間は一緒に見てあげてるんですか?

 


Yさん:長男はまだ2年生でひとりで取り組むのが難しいところもあるので、勉強の時間はできるだけサポートするようにしています。採点してやり直しまでしないと身につかないと思うので。日中は仕事があるから本当はあまり余裕がないんですが、勉強しないでゲーム漬けになってる姿を見る方がストレスなのでなんとか時間を捻出してます。

 


Kさん:えらいなぁ。うちは長女が5年生なので宿題は本人の自主性に任せているんですが、びっくりするほど進まないんですよ。親が子どもの勉強を細かくスケジューリングしてサポートしてあげられる家庭の子とうちの子とでは、この休校期間があけた後の学力に大きな差が出ちゃってるんじゃないかと思うと怖いです…。

毎日リビング学習。学校で習っていない問題は親のサポートがないと難しい。


 


Yさん:でも細かく時間割を決めていても実際にその通りにやらせるのは難しいですよ。機嫌が悪い時はやる気も集中力もなくなって手に負えなくなるので、息子の機嫌のいいタイミングを見計らって勉強の時間を作るしかなくて。

 


Kさん:この間、学校から家庭学習の時間割表をもらって戦慄しました。何時から何時までは何時間目にあたるから、家でもその通りに生活しましょうみたいな。これ、実際にその通りにやれてる家なんてあるのかな。

 


Oさん:いやいや、朝起きるタイミングからして普段より遅くなってるし、家庭で時間割通りに動くのは無理がありますよね。

 


Kさん:そうなんですよ。この時間通りにやってると塾の宿題はできなくなるし、在宅勤務してるとずっと隣で見てあげることもできないし。でもそれは親の都合なので、子どもに申し訳なくてストレスで胃がキリキリします。

 


Oさん:いつからどうやって学校の学習を仕切り直していくのか見通が立たないと不安にもなりますよね。今ある状況の中でひとつずつ取り組んでいくしかないのかなと思ってます。

おうち時間を楽しむ子ども。これまでになかった家族の時間


 


Uさん:子どもが学校に通えてない現状を親としては心配に思っているんですが、意外と子どもたちは楽観的なんですよ。毎日学校に通って塾や習い事のスケジュールに縛られていた生活から解放されて家で伸び伸び過ごしてるわけですしね。でもまあ悲観的になるよりもそれはそれでいいと思ってます。

 


Yさん:毎日家にいて退屈じゃないかな?と思いきや、子どもは勝手に面白い遊びを見つけてくるんですよね。今、寝室が子どもの秘密基地になっていて、ポップアップテントをベッドの上に広げて毎日楽しそうに遊んでます。子どもって置かれた環境のなかで楽しみを見つけ出すのがすごくうまいですよね。

 


Uさん:そうそう。うちはゴールデンウィークにオンライン帰省をやってみたんですよ。祖父母と従兄弟たちとラインで顔を合わせて通話したんです。その時オンラインで人と繋がる楽しさを覚えたみたいで、今では友達ともスカイプで繋がって画面越しにビンゴやウノをして遊んでます。あっという間にオンライン環境に慣れていて、なんか次世代って感じだなぁ。

みんなで集まることができないので今年のGWはオンライン帰省


 


Tさん:子どもの適応能力はすごいですね。うちも普段は保育園から帰ってきたら「ご飯、お風呂、寝る、以上!」みたいな生活だったので、今一緒に過ごす時間が増えていて、子どもはすごく嬉しいみたいです。毎日人の少ない公園に行っていて、この機会に自転車の練習もはじめました。親子で目標を持って取り組むことができて私もすごく充実してます。

自転車の練習に毎日付き合ってあげられるなんて思ってもみなかった!


 


Kさん:うちは普段、長女の塾がある日は帰ってくるのが夜9時前。下の子はまだ保育園児なので、生活サイクルが合わなくて平日は姉妹で顔を合わせる時間がほとんどなかったんです。でも最近はずっと姉妹が一緒に遊んでいて、なんだか母として嬉しい気持ちになります。これから長女はどんどん自分の世界が広がっていくだろうし、そう考えるとたぶん彼女たちの人生のうちで今が一番濃密に過ごしている時なんだろうな。

 


Oさん:家族の距離が近くなりましたよね。うちは夫が早く帰ってくるようになったので、家族全員揃って食卓を囲むことが増えました。これは今までになかった経験だなと感じています。

外出自粛生活に疲れた時のストレス解消法は?


 


Yさん:私は庭にキャンプ用のチェアを置いて、子どもが遊んでる姿を見ながらビールを飲む時間が一番幸せです。あと本を読むようになりました。最近はずっとスマホばかり見てたけど、やっぱり本を読むと普段使わない脳みその部分が動く感じがして気持ちいいです。

 


Tさん:私は夜、子どもが寝た後に映画を見てます。シリーズものの映画を全シーズン見るのを自分に課してるんですけど、これは毎朝早起きしなくてもいい今しかできない贅沢だなって思いますね。

 


Oさん:私は韓流ドラマにハマりました!愛憎劇とかドロドロした一族の争いとか自分に関係ない設定ばかり出てくるので何も考えずにのめり込めるんですよ。動画配信サービスに加入してるんですけど、見たいドラマがどんどん増えてきちゃって、もっと高いプランに入るか真剣に迷ってます(笑)。

 


Uさん:在宅勤務ってヒマなわけじゃないんだけど、ある程度時間に縛られずに動けるからちょっとくらい夜更かししても平気だし、普段よりいろんなことができますよね。最後に、コロナが収束したらやりたいことはありますか?

 


Kさん:好きなお店で外食したいし、旅行にも行きたいです。

 


Oさん:キャンプにも行きたいなぁ。とにかく外でお日様の光を浴びていっぱい遊びたいです。

 


Tさん:コロナが収束したら会おうねって言ってる友達がたくさんいるので、普通に友達に会いたいです。ご飯を食べに行くでも家に遊びに行くでも公園でピクニックするでもいい。当たり前の日常がとにかく恋しいです。

長期に渡る休校と外出自粛で、皆さん在宅勤務をしながら家庭学習をサポートする難しさや、子どもの学習の遅れへの不安を感じながらも、時間を見つけてなんとか学習を進めている様子が伺えました。一方で、家族の時間が増えたことで距離が縮まったり、今だからこそできる夜ふかしを楽しんだりというポジティブな影響も。

外出自粛の経験から得られた気づきや楽しさをこれからの毎日に活かしながら、少しずつ日常を取り戻していきたいですね。

文=宇都宮薫

連載:#ステイホームの現実

この記事はレタスクラブニュースとYahoo!ニュースの共同企画記事です。新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増えています。自宅で時間をかけた料理に挑戦するなど、「丁寧な生活」の提案も増えていますが、実際にはそんな生活ばかりじゃない。外出自粛生活「ぶっちゃけ」どうしていますか――?在宅勤務・休校中の家の中で起きていることや、それに対するリアルな声を、不定期で配信します。

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