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ストレスも限界…新しい環境になじめないときには ギリギリな自分を助ける方法(6)
環境がかわると、自分の中の「がんばるキャラ」が動き出す
あなたが感じている疲れは、新しい環境に適応しようとがんばったためのものだと思います。新しいクラスでの生活をよいものにしようという思いから、失敗しないようにと緊張したり、まわりの友だちに気をつかったりしていたのではないでしょうか。新しい環境になじもうとするのはよいことですが、がんばりすぎると心に負担がかかってしまうんです。
新しい生活が始まったときには、だれでも「よし、やるぞ!」と思うでしょう。そして、自分でも気づかないうちに気合いを入れてしまいます。すると、自分の中の「がんばるキャラ」が積極的に動き出すんです。
「がんばるキャラ」の特徴のひとつが、その存在が気づかれにくいことです。自分の中で「がんばるキャラ」が走りまわっていても、あなには「がんばっている」という自覚がありません。あなたは「最近、何もしていないのに疲れるなあ」なんて思っているかもしれません。でもそれこそが、「がんばるキャラ」が活躍している証拠なんです。
自分の行動を見直し「がんばるキャラ」の存在に気づく
まずは新しいクラスになってから自分ががんばってきたことを見直し、「がんばるキャラ」の存在に目を向けましょう。
友だちをつくろうと積極的に話しかけてきた、クラスで浮かないように話を合わせてきた、いつも笑顔でいることを心がけてきた……。「がんばるキャラ」のしてきたことは、予想以上にたくさん思い浮かぶのではないでしょうか。
こうしたがんばりは、あなたがクラスになじむのに役立ったでしょう。「がんばるキャラ」のおかげでスタートダッシュはうまくいった、ということです。
次に、「がんばるキャラ」にブレーキをかけましょう。「がんばるキャラ」は、放っておくと「もっとがんばろう!」と突っ走ろうとします。でも、がんばってばかりでは疲れてしまいますよね。だから、あえて「がんばるキャラ」を抑えてあげることが大切なんです。
「がんばるキャラ」にブレーキをかけるふたつの方法
「がんばるキャラ」を抑えるために有効な方法は、ふたつあります。ひとつめが、「目標を先のばしする」ことです。
たとえば、「5月のスポーツ大会までには友だちをつくりたいのに、なかなかできない」という場合。「もう4月末なのに」などとあせると「がんばるキャラ」が動き出してしまいます。そんなときに役立つ方法が、目標をずらしてしまうことなんです。
友だちづくりの目標が「5月のスポーツ大会」だと「今すぐなんとかしなくちゃ!」と思うけれど、「1学期中」なら、4月末からあせる必要はありませんよね。今はまだがんばらなくて大丈夫、という状況をつくれば、「がんばるキャラ」はおとなしくなります。
ふたつめが、「やさしくする」ことです。
仲よしの友だちが疲れているとき、あなたはどんな風に声をかけますか?その言葉を、自分自身にかけてあげてください。「がんばるキャラ」は、あなたの大切な一部です。存在を認めてやさしくいたわってあげれば、自分が疲れていることを無視してまでがんばる、といった無理はしなくなるはずです。
著=井上祐紀/「10代から身につけたい ギリギリな自分を助ける方法」(KADOKAWA)
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