もう食材をムダにしない!手間なし冷凍ワザ

#くらし   

夏は食材がいたみやすい季節。せっかく安いときに多めに買っても、食材を上手に冷凍保存できていないと結局ムダにしてしまうことに。「生の野菜や果物は一度冷凍すると細胞が壊れて、元の状態にはもどりません。でもその代わり、食材によっては、冷凍すること火が通りやすくなったり、うま味が出やすくなったりすることも。そうしたメリットを上手に生かして冷凍し、調理すれば、簡単においしく食材を食べ切ることができます。また、エビや貝などは水に漬けて冷凍すると、酸化を防げて、風味を損ないませんよ」(鈴木徹先生)。冷凍しても食材のおいしさを損なわず、下処理なしで簡単に冷凍できる食材&冷凍・回答法をご紹介します。

【そのまま冷凍】ゆでたり塩もみしたりする手間なく、生のままラップに包んで冷凍でき、使い方も超簡単な食材。

[基本の冷凍方法]生のまま、水分が抜けないようラップで3重ぐらいに包んで冷凍室に入れる。

[おすすめ食材]トマト・・・丸ごとか、輪切りにして平らに並べ、ラップを3重に巻いて冷凍すれば約2週間保存可能。切り方は使い道に合わせて解凍せず使う分だけ切ったり、すり下ろしたりして使用。丸ごともカットしたものも、解凍せず焼くか煮込み料理に。

しょうが・・・丸ごとラップを3重に巻いて冷凍すれば、2〜3か月保存可能。冷凍のままで包丁を入れられるので、使う分だけ用途に合わせて切るか、そのまますり下ろし、残りはまた冷凍。必要なときだけ出して使えば便利。

【氷漬け冷凍】魚介類などはひたひたの水に漬けて凍らせると、氷の膜が食材の酸化を防ぎます。

[基本の冷凍方法]保存容器に食材を入れ、ひたひたに水を注いでふたをし、冷凍室に。冷凍できるビニール袋でも可。袋の口は固く縛ること。

[おすすめ食材]あさり・・・砂抜きしたあさりを保存容器に入れ、ひたひたに水を注いでふたをして冷凍。シジミやハマグリなども同じ方法で冷凍できます。保存期間は約3ヶ月。自然解凍はNG。氷ごとフライパンで炒めるか、酒蒸しなどに。スープやみそ汁にそのまま加えてもOK。

えび・・・使いやすい分量ずつ小分けに保存容器に入れてひたひたの水を注ぎ、ふたをして冷凍。まめあじなども同じ保法で冷凍できる。保存期間は約1カ月。凍らせたままフライパンなどで加熱。またはフライなどにする場合は保存容器ごと自然界投資、中の水けをきって調理を。

【崩して冷凍】そのまま冷凍すると風味や食感が損なわれる食材も、崩せばおいしく冷凍保存できることが。

[おすすめ食材]卵・・・生卵はそのままだと冷凍に向かないので、溶き卵に。保存容器に薄く入れ、表面にラップをのせてふたをして冷凍。保存期間は約3週間。冷蔵庫に移して自然解凍してから、オムレツやフライの衣、炒め物などの加熱調理に。

豆腐・・・細かくくずし、ファスナーつき保存袋などに入れて平らに伸ばして冷凍。使いやすく真ん中に筋を入れておくとよい。保存期間は約2カ月。筋のところで折って必要な分だけ取り出し、解凍せず凍ったまま炒め物などに。

買ってきた食材はすぐに冷凍しなくても、食材が古くなって劣化する前なら時間があるときに行なってOK。食材に合った方法で冷凍・解凍を取り入れて、調理の時短と食費節約をかなえて!【レタスクラブ編集部】

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Information

教えてくれたのは 鈴木 徹先生 農学博士。東京海洋大学大学院食品生産科学部門教授。食品冷凍学研究室で、「冷凍学」を専門に研究。雑誌やテレビでも冷凍術を紹介。

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