「なくしたくない」から「ない方がラク」へ!気持ちが切り替わるのを待って 鬼速片づけ(8)【連載】
早い人は翌日には保留ボックスが邪魔になり、捨てられる
保留ボックスの話を続けましょう。
保留ボックスの中身を少し時間をおいて眺めてみると、どうですか?
迷って保留にしたモノですが、かなりの方が、数日後には処分してしまいます。
翌日という人もいます。たいていの場合は、次のゴミ出しの日です。
いま使っているモノと、思い入れの強いナンバーワン。これらと数日暮らして、スッキリした空間や快適さに慣れてくると、「もう、いいかな」と思えるのです。「あれがなくても大丈夫だ」と納得できます。むしろ「あれが邪魔だったんだ」と思うでしょう。保留ボックスだけが唯一のブサイクエリア、浮いた存在に見えてきます。「あいつらさえいなければ」という心境になり、捨てたくなります。
だからこそ、保留ボックスは、目につくところに置いておきます。
第一線から退き、降格した姿をさらすのです。「馬子(まご)にも衣装」の逆パターンとでもいったらいいのか、保留ボックスに入ったイケメンは、もうイケメンに見えません。急に老けこみます。
美容師さんが教えてくれましたが、イケメンのほとんどが髪型で決まるのだそうです。オールバックや坊主頭でイケメンに見える人は、真のイケメンだそうです。
すてきなボールペン。引き出しに入れておくとまた使う気がしますが、ダンボール箱に入っていると「最近はこすると消えるペンしか使わないし」と、現実的に考えられます。ちょっとかわいい、まだ着られると思うTシャツ。ダンボール箱にグチャッと入っていると、「もういいか、ほかにいっぱいあるし」と思えます。
キラキラしたまま捨てるから、心が痛むのです。
見ないふりをしようとしても、つい、どんよりした一角が目についてしまう。この状況を意図的につくります。
そして、保留くんたちを、しゃべり放題にさせておきます。「どうせ気持ち、冷めてるんだろ?」「いつまで待たせるの?はっきりしてよ」。そんな文句ばかり聞こえてくると、「だよね。ごめんね」と、さよならしたくなります。
時間は最良の薬です。あんなに迷っていた保留の品も、だんだん、それに構っているよりもっと楽しいことをしたほうがいい、悩む時間がばからしいと思えてきます。「なくなってどうしよう」と思っていたモノが、「なくなったほうがラク」とピシッと気持ちが切り替わる瞬間があるのです。まだ好きなうちは無理をしなくてもいいです。無理をするとストレスになって、結局ほかで心のスキマを埋めようとします。決着のタイミングは自分で決めていい。
でも、覚えておいてください。
持ち続けることが愛じゃない。モノはみんな、いつかは出ていく運命です。
それが、いま、なのか、1年後なのか、10年後なのか、それだけの違いです。
著=吉川永里子
Information
元「片づけられない女」が考案した超カンタン片づけ法。たった2つのポイントを押さえるだけで、すっきりした部屋と人生が鬼速で手に入れられます。二度とリバウンドしないから、これが人生最後の片づけに!これまでの片づけ法に挫折した人にこそ試してほしい、必見の片づけ法です。
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著者:吉川永里子(よしかわ・えりこ)
生き方スタイリスト。整理収納アドバイザー1級認定講師。「片づけられない女」だった過去の経験を活かし、個人宅での指導から講演・セミナー、メディア出演などの活動を通して、働く女性・主婦目線での整理収納やライフスタイルを提案してる。
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