手術着が白から青緑に変わった納得の事情 誰かに話したくなる地球の雑学(80)

日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!
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手術着が白から青緑に変わった納得の事情
手術するときの医師や看護師は、青緑色の手術着を着ている。診察するときは白衣だし、以前は手術のときも白い手術着を着ていたようだが、どうしてあの色に変わったのだろう。
これには、聞いて納得の理由がある。色の残像を軽減させるためなのだ。
ある色をずっと見ていると、その色が目に残り、視線をほかに移しても見えてしまうことがある。これが「色残像」である。手術中の医師や看護師は、血液や体内の臓器など赤い色を見続けている。しかも手術の部位は、すみずみまでよく見えるように強いライトで照らされているので、それが目に強く焼きつく。
だがそこで、ふと視線を上げた場所が白い色だと、赤の補色である青緑色の点やシミが視野に現れる。これは、長時間赤い色を見ていたため、赤に対する網膜の感度が低下し、その代わり補色にあたる青緑色に対する感度が高くなるからである。
補色とは、色相をスペクトルの順に丸く配列した色相環の中で向かい合う位置にある色で、いわば反対色である。
白である場所に、意味のない青緑色が現れてチラチラすると、精密な作業を要する手術にとってはマイナス要因となる。万が一、手元が狂ったり集中できなかったりしては大変なので、チラつきをなくすために白ではなく青緑色の手術着を着るようになったのである。
現在では、手術室の壁や床、ベッドカバーなどにも、青緑色を採用している病院が多いそうだ。
著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)
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