【若林理砂 ぼんやり体調を整える】キーワードは「軽い運動」「ピクルス」「つまようじ」。体の気を巡らせましょう
鍼灸(しんきゅう)師の若林理砂さんが「ぼんやり不調の整え方」を語る、「ぼんやり不調を整える 若林理砂の二十四節気の養生暮らし」。啓蟄(けいちつ)~春分(しゅんぶん)=3月5日~3月20日ごろ、に始めたい“春を快適に過ごす備え”を教えてもらいます。
●お悩み/体がだるかったり、気持ちがふさいだり。やる気が起きません
【軽い運動を取り入れて、肝を活性化させる 】
冬ごもりをしていた虫が動き始める頃。人間たちも、徐々に活動を始めたい時期です。春先は、自律神経のバランスが乱れて、気持ちがふさいだり、妙に眠気に襲われたりすることもあります。だからといって家に籠もって寝込んでいては×。体を動かすことで、気が巡り、気持ちも安定します。
また、春の養生は「肝(かん) 」を元気にすることが重要。東洋医学では、肝は筋肉の働きをつかさどるといわれ、体を動かすことが肝の活性化にもつながります。とはいえ、激しい運動は必要なし。お日様を浴びながら、軽く汗をかくウォーキング程度の運動で充分です。汗をかくことで、体に籠もった熱が発散され、春先に起こりがちなのぼせを軽減することができ、日に当たることで肝の経絡が整うと考えられます。
のぼせやだるさとともに、イライラしやすくなるのも、この時期の特徴。そんなときは、つまようじ鍼(ばり) でツボをトントンと刺激! 滞った気がスルッと流れて、体が楽になるはずです。東洋医学の知恵を取り入れて、春の不調を撃退しましょう。
●今季の養生食材
【酸味のある食材で体の巡りを促す】
春の養生に欠かせない酸味のある食材。甘酢に漬けたピクルスは、酸っぱいものが苦手な子どもでも食べやすいもの。かんきつ系の果物をとるのもおすすめです。
●今季の養生ワザ
【つまようじ鍼で、のぼせ、ムカムカ改善】
つまようじを7~8本まとめて輪ゴムで留めて、ようじの頭の部分でツボをトントンと刺激。胃のむかつきには「豊隆(ほうりゅう)」、のぼせには「行間(こうかん)」が有効。
●「二十四節気(にじゅうしせっき)」でいうと今は…
【啓蟄(けいちつ)~春分(しゅんぶん)=3月5日~3月20日ごろ】
春の暖かさを感じて、地中からもぞもぞと虫が顔を出す。新しい目覚めの季節です。人間も徐々に活動を始めましょう。
Information
アシル治療室院長。新規の予約が取れないほどの人気鍼灸師。東洋医学や古武道術に精通し、独自の食事・生活指導も行なう。
若林理砂 公式ツイッター
イラスト=ねこまき 取材・文=彦田恵理子
出典:雑誌『レタスクラブ』掲載の連載「ぼんやり不調を整える 若林理砂の二十四節気の養生暮らし」
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