この夏はレンチンで乗り切る!ラクして最大限おいしい時短レシピ調理のコツとは?

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この夏はレンチンで乗り切る!

うだるような暑さに毎日終わらない家事育児。みなさん最近、お疲れ気味じゃないですか? こんな時期は料理にかける時間をできるだけ少なくしたいですよね。そこでレタスクラブでは、子育て中の主婦(回答239人)にアンケートを実施。時短調理のために工夫していることや電子レンジの活用法について聞きました。

疲れた日の料理は少しでも短くしたい!時短家電「電子レンジ」は活用できてる?


最近、疲れを感じていますか?

最近疲れを感じていますか?


疲れを少しでも感じている方にうかがいます。疲れの理由は何だと思いますか? ※複数回答可

疲れの理由は何だと思いますか?


料理にかかる家事を時短したいと思いますか?

料理にかかる家事を時短したいと思いますか?


この時期、蒸し暑さにやられてお疲れ気味の人、多いですよね。在宅ワークでの運動不足や毎日ルーティンの家事育児を疲れの理由に挙げる人も。そんなときはできるだけ料理にかける時間を短くしたいと考えるのは納得の結果です。

夕食作りに要する時間はどのくらいですか?

夕食作りに要する時間はどのくらいですか?


時短調理のための工夫や行っていることはありますか? ※複数回答可

時短調理のための工夫や行っていることはありますか?


夕食作りにかける時間は60分程度と答えた人が47.3%と約半数。次で30分程度が43.1%という結果になりました。また、調理時間を短くするために、同時作業など調理工程の工夫をしたり、下処理、作り置き、カット野菜の冷凍保存といった事前準備をしたりする様子も伺えました。できるだけ時短するために皆さんいろいろと工夫されているようです。

あなたのご家庭では、どれぐらいの頻度で電子レンジを使用していますか。

あなたのご家庭では、どれくらいの頻度で電子レンジを使用していますか


電子レンジを使うことがある方に伺います。どのように使っていますか? ※複数回答可

電子レンジをどのように使っていますか?


電子レンジを使って失敗したことはありますか?

電子レンジを使って失敗したことはありますか?


8割以上の人がほぼ毎日電子レンジを使用していると回答。その用途としてはやはり「おかずやご飯の温めなおし」が多いようです。また電子レンジを調理に活用して失敗したことがある人も多数。加熱ムラがあったり固くなってしまったりと、うまく使いこなすのはなかなか難しいですよね。

調理に電子レンジを取り入れて、時短&おいしい一品を

五十嵐ゆかり先生


毎日暑くてお疲れ気味の日々。調理にかける時間はできるだけ短くしたいけど、電子レンジをうまく活用できている人は多くない様子。そこで料理家の五十嵐ゆかりさんに、時短でもおいしい料理を作るコツやレンジ調理の失敗を防ぐ方法をお聞きしました。

「電子レンジを『冷えた料理を温める』用途で使っている人は多いと思いますが、うまく使いこなせばいろいろな料理を手軽においしく作ることができます。レンジ調理は時短になるのはもちろん、火を使う料理と違って加熱中は手が空いて他のことができるのも嬉しいところ。忙しい人ほどどんどんレンジ調理に挑戦してみてほしいですね。

時短レシピを考案する際には“時短でもおいしい”ことを大事にしています。調理時間を短くするということは、『時間をかけることで生み出される味の深み』が加えられないということ
。それでもおいしく作るには、『旨味』がキーポイントになってくるんです。
そこで私がよく使うのは、醤油や味噌といった発酵調味料です。料理に時間をかけなくても調味料自体に『熟成の旨み』が備わっているので、ちょっと加えるだけでも味に深みが出たりぐっと風味がよくなりますよ」

レンジ調理はおいしくできない!? 失敗の原因は「加熱ムラ」だった!


「『電子レンジで調理するとおいしくない』という先入観を持っている人もいると思います。レンジ調理が失敗してしまう大きな要因は『加熱ムラ』にあります。加熱ムラを防ぐために大切な4つのポイントをご紹介しましょう。

1)食材の大きさを均一に揃える
カットした食材のサイズがバラバラだと、大きい食材は中まで火が入らず、小さい食材は加熱しすぎになってムラができやすくなります。

2)火の通りにくい食材は上に乗せる
電子レンジは上のほうから加熱されます。葉物野菜は下、根菜は上というように火の通りにくい食材はできるだけ上に乗せるようにします。

3)加熱途中で混ぜる
加熱ムラができやすい場合は加熱している途中で一度混ぜると全体に火が通りやすくなります。

4)お皿の置き位置に気を付ける
ターンテーブル式のレンジの場合、中心から離れたほうが電磁波がよく当たる構造になっていることが多いので、なるべく外側にお皿を置くといいでしょう。

4つのポイントを守るだけでもかなり失敗が少なくなると思います。機種によっても火の通り具合は変わるので、お持ちの電子レンジのクセを知ることも大事です。レシピ通りに作っているのに火が通り過ぎるのであれば加熱時間を少し短くしてみるなど、何度かトライしてみると、ちょうどいい加熱時間が分かってくると思いますよ」

便利家電は暮らしの知恵。効率よく「手間抜き」して負担を減らして


「電子レンジなどの便利家電に頼ることを『手抜き』だと感じてしまう人もいるようですが、私は『手抜き』よりも『手間抜き』という言葉を選ぶようにしています。手間を抜くことによって負担を減らし、心地よく暮らすことがなにより大切なので、もし『手抜き』という言葉に負担を感じているのであれば、これは『手間抜き』なんだって自分の中で変換しちゃいましょう。

掃除や洗濯だと楽できる方法を取り入れるのに、なぜか料理については厳しく考えがちな人って結構多いんじゃないかと思うんです。便利家電っていわば『暮らしの知恵』。各メーカーさんがいかに私たちの暮らしの助けになるかを考え抜いて作ったものなので、罪悪感なんか持たずにありがたく利用していきましょう。

家事、育児、仕事などあらゆる暮らしの事柄のひとつが料理なのだから、料理だけを厳しい目で見ないで、肩の力を抜いていきたいですよね」

『料理をしなくてもいい選択肢』を常に持っておく

お気に入りのストック


「女性はとくに、1ヶ月の中にも周期があって体調コントロールが難しいからこそ、無理をしないことを前提に『料理をしなくてもいい選択肢』を常に持っておくことが大切と私は思っています。私自身も体質的に疲れやすくて夜は料理できない日がよくあるので、そんな時のためにお気に入りの食材をストックしています。例えば、納豆やキムチを常に冷蔵庫に入れておいたり、おいしい缶詰やレトルトのカレーを常備しておいたり。ポイントはストックできればなんでもいいわけじゃなくて、『自分や家族のテンションが上がるお気に入りのもの』を用意しておくこと。手作りじゃなくても温めるだけで家族みんながハッピーになれますよ。

もちろんお惣菜の購入も常に選択肢に入れています。購入したものを一品取り入れるだけでも作る側の負担はだいぶ減りますよね。最近のお気に入りは成城石井のセミドライトマトのマリネ。自分ではあまり作らない料理もお惣菜だと手軽に食卓に出せるので、チョイス次第で家族にとっても楽しい食体験になると思います」

文=宇都宮薫

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Information

五十嵐ゆかりさん
管理栄養士・料理研究家。
日本一フォロワー数の多い管理栄養士。身近な食材で簡単時短でおいしく作れるレシピを得意とし、Twitterでは#ラク速レシピが人気。スイーツブランドtoroaのクリエイティブディレクターとして人気クラウドファンディングMakuake10時間1000%で完売のとろ生ガトーショコラやとろ生チーズケーキの商品開発を手がける。著書・監修本に『電子レンジでついでにつくりおき』『ラク速レシピ』、『腸で免疫力を上げる本』など。
Instagram:@yukari_igarashi
Twitter:@igarashi_yukari

五十嵐ゆかりさん

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