SDGs×料理家インタビュー 五十嵐ゆかりさんに聞く「私たちにもできるSDGsって?」

「私は料理を仕事にしているので、フードロスをできるだけ減らしたいという思いはいつも持っています。雑誌やSNSで『余った食材活用レシピ』を発信すると反響があって、やはり日頃料理をする皆さんにとっても『食材を余らせて捨ててしまう』というのは身近な問題なのだと感じています。
フードロスを少なくするためのはじめの一歩のひとつに、食材保存法についての知識を得ることがあると思います。余った食材をそのまま保存していたらあっという間に傷んでしまって捨てざるを得なかった、という経験はきっと誰にでもありますよね。食材のストック術や活用レシピを知れば、使いきれなくて捨ててしまうということがほとんどなくなります。
たとえば、もやしは冷蔵だとすぐにべちょっとしてしまいますが、冷凍すれば水っぽくならずに保存することができます。余らせがちなしょうがも、すりおろした状態で冷凍しておけば長持ちしますし、使いたい時にすぐに使えてとっても便利。
食材を捨てずに済むかどうか、それは知識があるかないかで全く違ってきます。今の時代、ネットで検索すれば冷凍の保存方法や余ったレシピの活用方法はたくさん出てくるので、まずはその知識を得ようとすることが大事なんだと思います。ひとりひとりが食品保存についての知識を得ることが、結果的にフードロスの削減につながりますよね」
家庭で取り組めるフードロス削減は「もったいない」と思う心から

「『フードロス削減』とか『SDGs』というと、何やら難しい気がしてしまいますが、まずは食材のロスに対して『もったいない』という気持ちを持ち、解決に向けて行動することからはじめてみるといいと思います。そうすれば、残り野菜でスープを作ってみたり、一度に多く買いすぎないようにしたり、普段特別に意識していなくても実はすでに『家庭で取り組めるSDGs』をやっているのかもと気づく人もいるんじゃないでしょうか。
一度にいろいろと新しいことをやろうと思うと負担を感じて長続きしなくなってしまうかもしれないので、少しずつ取り組んでみようかな、くらいでちょうどいいのではないかと思います。フードロスを意識することが習慣化すれば、私たちにもできることがどんどん増えていくはず。知識が増えることで自分の暮らしが豊かになると考えると、ちょっと楽しくなってくるかもしれません」
取材・文=宇都宮薫
Information
管理栄養士・料理研究家。
日本一フォロワー数の多い管理栄養士。身近な食材で簡単時短でおいしく作れるレシピを得意とし、Twitterでは#ラク速レシピが人気。スイーツブランドtoroaのクリエイティブディレクターとして人気クラウドファンディングMakuake10時間1000%で完売のとろ生ガトーショコラやとろ生チーズケーキの商品開発を手がける。著書・監修本に『電子レンジでついでにつくりおき』『ラク速レシピ』、『腸で免疫力を上げる本』など。
Instagram:@yukari_igarashi
Twitter:@igarashi_yukari
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