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一進一退を繰り返すトモちゃんの保健室登校。波はあるものの、不登校解決へ進むべき道筋が定まってきたこと、保健の先生の存在も心強く、親子で気持ちを安定させていきます。
朝起きて毎日外へ出る。簡単なようで難しい、規則正しい生活のリズムを作るきっかけが保健室登校なのでした。
その後先生たちの連携プレーと周りの助言もあり、次第に状況が変化していきます。その中で徐々に回復し、学校に行けるようになったトモちゃん。その時のお話を野原さんにうかがいました。
「校長先生と初めてお話しした時に、教室まで戻る目標を遠くに置かれた時には『ありえない!』と怒りとともに思いました。後に先生が設定した目標は現実的だったとわかるのですが、そのころの自分は地図を持たずに山に登っているようなそんな気分でした。
不登校、本当に大変です。修行でした。心は焦りまくっているのに、穏やかな顔で子どもに寄り添う。怒りが爆発しそうなときは先生の言葉を思い出して、心を落ち着ける。マックスで大変だったのは2ヶ月目くらいだったと思います。どうしても学校に行かないという娘を受け入れることができなかったんですね。本来の娘に戻るまでには1年くらいかかったように感じています。再び教室に通うようになってみて改めて、中途半端にエネルギーを充電した状態で教室に戻してはいけないんだということは感じました。
不登校に悩む親御さんは、子どもと一緒になって沈み込まないようにしてもらいたい、ということです。寄り添うのはいいのですが、親まで落ち込んではダメです。家庭ごと沈んでしまいます。悩んでいるのは子ども。元気になるように見守るのが親。と分けて考えてください。何を根拠に?と思われるかもしれませんが、『大丈夫大丈夫。なんとかなる』と嘘でも明るくしてください。そして子どもから見えないところで、時々吐き出してくださいね」
近年、世の中の不登校への理解はずっと広がっていると野原さんは言います。焦らず見守る。なかなか難しいことですが、本当に学校に行くのが辛いのなら、親もお子さんも「今はいろいろな選択肢があるから大丈夫」と心の緊張を取ることが大切なのかもしれません。
著=野原広子/『娘が学校に行きません』(KADOKAWA)
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