香水には完全に対極の存在である◯◯と共通の成分が含まれている?/子どもに話したい雑学(38)

子どもに今すぐ話したい「タメになるうんちく」!
「一晩置いたカレーがおいしくなるのはなぜ?」「ポン酢のポンってなに?」
これ、答えられますか?
「子どもにすごいって思われたい」「日々のコミュニケーションの中で色んなことを教えてあげたい」そんな方に、わかりやすく、楽しみながら「タメになるうんちく」をご紹介。
それでは、学校では教わらないけれど子どもに話したい雑学を見ていきましょう!
※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました
香水にはオナラの成分が含まれている!
オシャレのアイテムとして、たしなみの一つとして、体や衣服につける香水。そんな香水が「オナラ」の仲間だと聞いたら驚くに違いない。いい香りのする香水と、臭くて不快なにおいのオナラ。完全に対極の存在であるかのように思われるが、じつはそうでもない。
両者には共通の成分が含まれているのだ。
においは、その濃淡によって香り方がまったく異なる。それが強いときには、ただの不快な刺激臭でしかないものが、薄めることでよい香りになるものも少なくない。
たとえば「インドール」という物質。これは、タンパク質の成分のトリプトファンが腸内細菌で分解されることで作られるため、単体では、ふん臭にもたとえられるほどの悪臭である。「スカトール」という物質もある。
スカンクのにおいでも知られていて、1リットル中に10億分の4ミリグラムあるだけで強烈な悪臭が漂う。
しかし、悪臭の源ともいうべきこうした物質は、香水の原料としても欠かせない。インドールは、アルコールで0.0001パーセントにまで薄めることで、クチナシなどの花の香りになる。また、スカトールは、ほかの香りを深めるため、香水に欠かせない存在になっている。
このように、においは濃度、混ぜるもの、その程度などによって、まったく異なるものとして感じられる。
ほかにも、酪酸(らくさん)は濃い時には靴下の汗のにおいがするが、薄めると果実の香りに。バニラの成分は、濃い時には古紙のにおいがするが、薄めるとアイスクリームのバニラの香りに変わる。
においとは、じつに不思議なものなのだ。
監修=多湖 輝/「頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学」(KADOKAWA)
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