バターの風味をまとったレストラン級の「鮭のムニエル」/プロが教えるおうち格上げレシピ(3)

#食   

鮭のムニエル

バターの風味をまとったレストラン級のムニエルに

溶かしバターのきめ細かな泡をかけながら火入れするのが肝。
バターの風味をまとったレストラン級のムニエルに。

【材料/2人分】
生鮭の切り身 …… 2切れ
塩 …… 1切れに各ひとつまみ
小麦粉 …… 適量
オリーブオイル …… 小さじ2
バター …… 15g
A
・あさり …… 12粒
・にんにく(みじん切り) …… 1かけ分
・水 …… 200ml
オリーブオイル …… 50ml
パセリ(みじん切り) …… 適量

【作り方】
1 鮭の身の方に塩をふり、皮目を上にして15分ほどおき、表面の水分をキッチンペーパーで拭き取り、両面に小麦粉をまぶす。
◆ここが格上げ!
・表面の水分を拭く
塩をふった鮭から出てきた水分は、魚の臭みを含んでいるのでキッチンペーパーで拭き取る。また水分を拭き取ると余分な小麦粉がつかない。

表面の水分を拭く


2 Aのあさりは前もって砂抜きをしておく。
◆ここが格上げ!
・あさりは砂抜きをする
バットなどに重ならないようにあさりを広げてひたひたの水を入れ、海水と同じくらいの塩味になるように塩を入れ、冷蔵庫に半日ほど置く。

あさりは砂抜きをする


3 フライパンにオリーブオイルを強火で熱し、鮭を押さえつけながら皮目から焼き、焼き色がついたらバターを加える。中火にして、溶けたバターを鮭にかけながら両面ソテーする。金串(またはフォーク)を刺してほんのり温かかったら、バットに取り出す。
◆ここが格上げ!
・バターの泡で火入れする
溶けたバターのクリーミーな泡をかけながら火を入れ、バターのコクと香りを鮭にまとわせる。フライパンを傾けるのがコツ。

バターの泡で火入れする


4 同じフライパンにAを入れフタをして中火にする。水分が半分ほどに煮詰まったら、オリーブオイルを加えて乳化させる。
◆ここが格上げ!
・あさりを入れる
あさりのだしがきいて、チキンブイヨンなどを使わなくても水だけでうま味のあるソースになる。

あさりを入れる

・煮詰める
フライパンにあさり、にんにくのみじん切り、水を入れたら、煮詰めてソースのうま味を凝縮させる。

煮詰める

・ソースを乳化させる
オリーブオイルを加えたら素早く混ぜて水とオイルをなじませる。乳化させることでソースがなめらかになる。

ソースを乳化させる


5 鮭を戻してパセリを加え、煮詰めたソースを全体にまわしかける。

著=城二郎/『二つ星フレンチ元料理長が教える おうち格上げレシピ』(KADOKAWA)

著者の城二郎さん

【著者プロフィール】
城二郎
服部栄養専門学校を卒業し、都内ホテルのレストランに就職。その後フランスへ渡り、パリのミシュラン一つ星レストランにて修行。帰国後は都内のミシュラン二つ星レストランで研鑽を積み、パリで修行したレストランの日本進出に伴い日本店副料理長として新規開業を担う。4ヶ月後、ミシュランガイドにて二つ星を獲得。その後、同グループ姉妹店開業の際、料理長に就任。
さらに日本各地への多店舗展開を行う同グループの統括料理長として全店舗の厨房指揮を任される。
退社後はYouTube チャンネル「料理人城二郎」を中心に料理動画を配信。チャンネル開設からわずか1 年で登録者16万人、TikTok のフォロワー40万人を突破。

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