【フライパンおすすめ22選】プロに聞く!用途別フライパンの上手な選び方と使い方、おすすめ製品

#食 
 実はIH調理とも好相性の鉄製フライパン

フライパンと一口に言っても、素材やサイズ、用途など、実にさまざまな種類があります。新しいフライパンを購入しようと思っても、自分にぴったりのフライパンを選ぶのは至難の技ですよね。

そこで、料理道具コンサルタントの荒井康成さんに、各種フライパンの基本的な知識から上手な選び方、使い方のコツ、おすすめ製品を教えてもらいました。

あなたにぴったりのフライパンがきっと見つかるはずですよ!

▶︎教えてくれた人
荒井康成 (あらい・やすなり)さん

荒井康成 (あらい・やすなり)さん:料理道具コンサルタント。洋菓子店店長、和陶器店主を経て、フランス陶器エミール・アンリ社の日本法人設立に携わる。以後、日本初の「料理道具コンサルタント」として独立し、各食情報誌でのコラム執筆やスタイリング撮影など、多岐に渡り活動中。著書に「ずっと使いたい世界の料理道具」(産業編集センター刊行) 。

料理道具コンサルタント。洋菓子店店長、和陶器店主を経て、フランス陶器エミール・アンリ社の日本法人設立に携わる。以後、日本初の「料理道具コンサルタント」として独立し、各食情報誌でのコラム執筆やスタイリング撮影など、多岐に渡り活動中。著書に「ずっと使いたい世界の料理道具」(産業編集センター刊行) 。


フライパン選びの基本

十分加熱してから調理すると食材のくっつきを防ぐことができる

まずは、本体の素材ごとの特徴や、家族の人数に合わせたサイズなど、フライパンを選ぶ際に手がかりとなる基本的なポイント、お手入れ方法の基本についてご紹介します。

素材ごとの特徴

鉄製フライパン
熱伝導率が高く、熱を長時間蓄えられるのが特徴。食材を短時間で均一に加熱することができ、炒める・焼く・揚げるといった調理法に適しています。ただし、他素材に比べると重いという弱点もあります。力のない方には扱いづらいかもしれません。
もうひとつの魅力は、その頑丈さ。硬い金属製のお玉やフライ返しなどの調理器具も、傷を気にすることなくガシガシ使えます。うっかり食材を焦がしてしまって、フライパンに焦げが付いてしまっても、大丈夫。こげをこそげ落としてしっかり油をなじませれば、すぐに元通りになります。
逆に、金属製フライパンのなかでも重めの鉄は、安定性がいいということでもあるので、フライパンを煽ることのないIH調理とは好相性です。
また、焦げつきを防いで長持ちさせるためには、使用時の「油ならし」や「油返し」といった細やかなメンテナンスが必要になります。使用後は、サビを防ぐためのお手入れも必須です。

ステンレス製フライパン
頑丈で錆びに強いのが特徴です。熱伝導率が低いので、フライパンが温まるまでに時間がかかるものの、保温性は高く、余熱を利用するような繊細な料理に向きます。食材がこびりつきやすく、使い慣れるまでに時間がかかりますが、「小型サイズのミルクパンやソースパンなら初心者でも扱いやすい」と、荒井さん。こびりつきが気になる場合は、コート材によるコーティングが施されたタイプを選ぶのも手です。

アルミ製フライパン
非常に軽く、あおりやすいのがアルミニウムフライパンの特徴。ある程度大きなサイズでも、たくさんの食材をラクに扱うことができます。パスタをソースと手早くからめたり、前菜などをさっと焼いたりと、プロの厨房でよく使われますが、熱伝導率の高さゆえに焦げ付きやすいので、火力調整がこまめにできる、料理に慣れた人向けです。
「初めてアルミ製を検討するなら、一般的なフライパンより、アウトドア用のメスティンや雪平鍋の方が使いやすいでしょう」

コーティングフライパン
コーティングのなかでも一番メジャーで、人気もあるのが「フッ素樹脂加工」。こびりつきにくさが最大の特徴で、油を敷かなくても食材がくっつかず、使い勝手の良さは抜群です。ただし、高熱に弱いので、強火であおる炒めものなどより弱火でじっくり火を通す料理に向きます。
コーティングフライパンは摩耗や温度変化に弱く、耐久性が低いのが難点です。でも、最近ではより耐久性を高めたコーティングも登場しています。フッ素樹脂に粉状に砕いた大理石を混ぜたマーブルコーティングや、フッ素樹脂に人工ダイヤモンドを混ぜたダイヤモンドコーティングなどがその代表格です。ほかにチタンやセラミックなどさまざまな種類の表面加工があり、機能性や価格が異なるので、よく比較検討してから購入しましょう。


人数に合わせたサイズ選び

直径20cm:一人暮らし用やサブフライパンに
目玉焼きがちょうど2枚焼けるサイズです。大量の炒め物などには足りないので、あまり料理をする機会のない、一人暮らしの人などに適した大きさと言えるでしょう。人数の多い家庭でも、朝ごはんやお弁当の一品などちょっとしたおかず作りに「サブフライパン」として、このくらいのサイズのフライパンを一つ持っておくと便利です。
また小ささゆえに軽量なものが多く、どんな素材を使ったフライパンでも重さはあまり気になりません。キャンプなどアウトドアに携行するフライパンとしてもおすすめです。

直径24〜26cm:標準的なサイズ。ファミリー層に
数あるフライパンの中でも、24cm程度が標準的なサイズ。一度に3〜4人分を調理できるので、ファミリー層におすすめの大きさです。底面の広さは十分ある一方、大きすぎないので、家庭用の一般的なガスコンロやIHの火力を効率良く使うことができます。重すぎないので年配の方でも比較的扱いやすいでしょう。

直径27〜28cm:まとめて調理もラクラク。素材選びに注意
3〜4人家族で、多めに料理を作りたい人に向いています。ハンバーグなら4個程度は余裕で焼けるサイズのフライパンです。家族の人数は少なめでも、週末などにたくさんの料理をまとめて作り置きしたい場合にもぴったりでしょう。
ただし、大きさゆえに重さが気になるところ。チャーハンや炒めものなどフライパンをあおって調理したい場合は、鉄製よりもアルミ製などできるだけ軽い素材を選ぶといいでしょう。
一方、あおらずに火を通す焼きものなどで使うなら、重さを気にする必要がありません。鉄製のフライパンもおすすめです。


深さ別の使い道

深さ7cm程度の比較的浅めのフライパンなら、炒め料理に向きます。一般的な浅型のフライパンに比べて中身がこぼれにくく、一度にたっぷりの食材を調理できます。
一方、深さが9cm以上あるものは、煮込み料理や蒸し料理など、水をたくさん使う料理に向きます。油はねも最小限に防げるので、揚げものにも快適に使用できます。フライパンというよりも、「片手鍋」に近くなります。
深型フライパンは、たくさんの食材を入れてもこぼさずラクに調理ができるので、人数が多い家庭でも重宝します。



各種フライパンの基本のお手入れ

素材に合わせたお手入れによって、フライパンをより長持ちさせることができる

フライパンの素材や表面加工によって、調理のコツやお手入れ方法は異なります。長く快適に使うために、基本を覚えておきましょう。

▶︎コーティング (フッ素樹脂加工) フライパンの場合

【調理のコツ】
高熱に弱いため、予熱は短時間にします。空焚きもNG。なるべく強火を避けて、中火〜弱火で調理しましょう。セラミックやヒスイなど熱伝導率が高い加工をしたコーティングフライパンも、高温では焦げつきやすくなるため、やはり中火〜弱火での調理が向いています。
金属製のヘラなどの調理器具は表面加工を傷つけることがあるため、木や樹脂製の器具を使うようにします。

【使用後のお手入れ】
表面加工に油分や水分が入り込むことはがれやすくなります。料理を入れたままにせず、早めに汚れを落とします。ただし、調理直後に冷水をかけると急激な温度変化によってコーティングが傷んでしまいます。冷めるのを待って、柔らかいスポンジなどで洗いましょう。洗剤の使用はOKですが、スチールウール製のたわしやクレンザーは、表面加工を傷つける恐れがあるので避けてください。

なお、フッ素樹脂加工がはがれてしまった場合は、自分でコート剤を吹き付けたり、専門業者に再加工を依頼してコーティング効果を復活させる、という方法もあります。


▶︎鉄製フライパンの場合

【使用前】
サビ止めのコーティング加工が施されている場合は、使用前にコーティングを焼き切る「空焼き (焼き込み) 」が必要です。フライパンを軽く洗ったら、中火から強火で焼きます。5〜10分ほどしっかり加熱後、自然に冷まします。

【使い始め】
「油ならし」をしましょう。中火で2〜3分加熱したら、火を止めて多めの油を入れ、弱火で3分程度加熱。火を止めて余分な油を取り除いてから、キッチンペーパーなどで油を擦り込むようにふき取ります。

【使用時】
調理前に毎回「油返し」をすることで、くっつきにくくなります。中火でフライパンを温めてから、多めの油を入れて弱火で3分加熱。火を止めて余分な油を取り除いてから、必要な量の油を入れて調理を始めましょう。

【使用後のお手入れ】
鉄製フライパンは丈夫なので、どう扱ってもいいように思われがちですが、じつは洗剤で洗うのはNGです。使用後はすぐにお湯で洗うか、キッチンペーパーでさっと汚れを拭き取ります。洗った場合は、水分を拭いてから加熱し、完全に水分を飛ばしてください。キッチンペーパーなどで内側に油を擦り込むように塗って完了です。


▶︎ステンレス製フライパンの場合

高価なステンレス製フライパンを長持ちさせるためには、食材がくっつかないようきれいに使いたいものです。そのためには、十分な余熱と油が欠かせません。使うときの手順と使用後のお手入れについてご紹介しましょう。

【1:油を敷いてから加熱する方法】
フライパンに少量の油を敷き、中火にかけます。フライパンから白い煙が出る直前で弱火にし、食材を投入します。

【2:加熱してから油を敷く方法】
フライパンに油を入れずに中火にかけ、しっかり温めます。2分ほどたったら少量の水を振ってみましょう。水滴がコロコロと玉になって転がるようなら、ちょうど良い頃合い。水滴を拭き取って油を敷き、食材を投入します。

【使用後のお手入れ】
ステンレスは温度変化に強いため、調理後すぐに洗っても問題ありません。フライパンが少し熱いうちに洗いましょう。洗剤を使ってもOK。洗った後は水分をふき取って乾かせば、お手入れ完了です。
ただし、ステンレスの上にフッ素加工が施されているものは、温度変化によってコーティングが剥がれてしまうこともあります。フライパンが冷えてから洗うようにしてください。

焦げ付いてしまったときは、調理後すぐにお湯に浸けておくことで落ちやすくなります。それでも取れないような頑固な焦げつきがある場合は、専用のクレンザーを使うといいでしょう。
フライパンに大さじ1程度の重曹を加えた水を入れて沸騰させ、冷めるのを待ってからこすって落とす、という方法もあります。

▶︎アルミフライパンの場合

アルミフライパンによる食材の焦げつきを防ぐために、使い始めには「油ならし」を行います。また、アルミ特有の黒ずみを防ぐにはコツが必要です。
【油ならしの方法】
フライパンを火にかけます。温まったら油を多めに敷き、フライパン全体になじませます。白い煙が出てきたら、調理に必要な油だけを残し、余分な油を取り除けばOK。

【黒ずみを防ぐコツ】
アルミ素材が酸化して、焦げではない黒ずみが出てくることがあります。購入直後にくず野菜と米のとぎ汁を入れて煮立たせておくと、黒ずみを防ぐのに効果的です。
また、使用中に黒ずんでしまったら、水とレモン汁を入れて煮立たせるときれいになります。

【使用後のお手入れ】
アルミフライパンでも、「アルマイト加工」の有無でお手入れ方法は異なります。
「アルマイト加工あり」の場合は、お湯につけて汚れをふやかしてから、柔らかいスポンジでやさしく焦げを落としましょう。「アルマイト加工なし」の場合は、クレンザーとたわしでこすっても問題ありません。
食器用洗剤も使用できますが、焦げ落としによく使われる「重曹」は、アルミの変色や変質の原因となるため避けましょう。


それでは、各種フライパンの魅力や特徴、選び方のコツをご紹介しましょう!

使い込むほどに「旨さ」を演出! 【鉄製フライパン】

野菜などもジューシーに焼き上がる

炒める・焼く・揚げるといった調理法には、これ以上ないほど適しています。とくに違いがよくわかるのが、野菜炒めでしょう。鉄製フライパンなら高火力で水分を飛ばすことができるので、具材がふっくらとして旨みたっぷりに仕上がります」と、荒井さん。
頑丈なので、母から娘や息子へと、世代を超えて長く愛用することができるのも魅力。
「鉄製品は、ご飯釜や鉄鍋、鉄瓶など、昔から日本人の食生活を支えてきた料理道具。歴史資料館に展示されているような古いものも、今でも現役で使えたりするんですよ」

鉄製フライパンを長く愛用するためにはメンテナンスが必要。
「メンテナンスが必要な鉄製フライパンは近年、利便性という点で敬遠されがちでした。でも、長く使い込むほどに、旨さや自分らしい料理を演出してくれるという大きな魅力もあります。SDGsなど環境に配慮する暮らし方が問われる昨今、食への健康意識とも相まって鉄製フライパンの人気は高まっていますよ」

★鉄製フライパンの選び方

サビ止めが施されている場合は、使い始める前に空焼きが必要

【大きさ・厚みで選ぶ】家族の人数や作りたい料理を想定
家族の人数や一度に作りたい料理の量に合わせたサイズを選びます。
また、チャーハンや野菜炒めなど手早く調理する料理には、厚さ1.6mm以下の薄めのフライパンが良いでしょう。ステーキなど中までじっくり火を通す料理には厚さ2mm以上のフライパンが適しています。

【熱源で選ぶ】実はIHとも高相性!
鉄製フライパンと聞くと高火力の料理を作る際に使うもの、というイメージですが、意外にもIHに対応している商品が多く販売されています。
「IHを使う際には熱源から離さず調理することが大切なので、重さゆえにあまり動かせない鉄製フライパンはIHと相性が良いのです。焼き面が波状になったグリルパンなどで、じっくり焼き付ける料理はとくにおすすめです」
まず、IHのコイルからはみ出さない大きさで、底に厚みがあるフライパンを選びます。
また、IHでは最初の空焼きがしづらいため、表面にシリコンコーティングや窒素加工が施されたタイプなど空焼き不要のフライパンを選ぶとよいでしょう。

【持ち手の素材で選ぶ】本体一体型は火傷に注意
鉄製フライパンの持ち手には、様々な種類があります。素材によって特徴があるので、デザイン性だけでなく、そのメリット・デメリットまでよく比較してから選びましょう。

▶︎木製や樹脂製
長時間加熱し続けても持ち手が熱くなりにくいため、火傷の心配が少なく、鉄製を使い慣れていない人にもおすすめです。手になじみやすく、握りやすいのもポイントが高く、フライパンをゆすって料理をするときに便利です。
ただし、使っているうちに取手部分がぐらつくことがあるため、定期的な点検が必要になります。ナチュラル感が人気の木製は、うっかり鉄製フライパン落としたときに持ち手だけ割れてしまうこともありますので、注意しましょう。

▶︎金属製
本体と持ち手が部分が一体になっているもののほか、ステンレスなどの持ち手がついたタイプもあります。製品によってはそのままオーブンで使用することも可能です。丈夫な作りのため、一生ものの鉄製フライパンを求めている人には、とくにおすすめです。
ただし、金属製は熱が伝導しやすいので、加熱すると持ち手も熱くなりやすいため、注意が必要になります。長時間の加熱や高火力で使用するときは、鍋つかみやミトンを使ってにぎるほうが良いでしょう。

★鉄製フライパンの注意点

また、鉄製フライパンを長持ちさせるためには、作らない方がいい料理もあります。
「煮る・蒸すなど水分を多く使う調理や、酸を含むトマトベースの料理は、サビの原因となるので向きません」と荒井さん。食材の入れっぱなしも焦げ付きの原因となるので、出来上がった料理は放置せず早めに盛り付けてくださいね。



錆びに強く余熱調理もお手のもの! 【ステンレス製フライパン】

食材への火の入り方が優しく、見た目の美しい料理に向く

耐久性と食材に対する火の優しさから、海外の一流レストランなどではステンレス製フライパンがよく使われています。優しく均一に火が入ったステーキや、魚のソテー、パンケーキなど、見た目の美しい料理ができます」と、荒井さん。
汚れや焦げつきが落としやすく、錆にも強い、お手入れが簡単で長持ちすることも、ステンレスフライパンの強みです。こうした魅力が料理好きの間に広まり、最近は口コミなどでもじわじわ人気が出ています。そのため、海外メーカーだけでなく国産ブランドやメーカーからも、使いやすさを追求したさまざまなタイプが販売されているのです。
「高価なものも多く、初心者におすすめとはいえないかもしれません。どんな料理にも使える万能フライパンと考えず、ステンレス製のメリットを生かして、使いみちに合わせて選ぶといいですよ」

★ステンレス製フライパンの選び方

ソースパンやミルクパンは比較的使いやすいのでおすすめ

【用途で選ぶ】カラメルソースやジャム作りにおすすめ
荒井さんによると、小型なので比較的軽量な「ミルクパン」や「ソースパン」なら、初心者でも使いやすいとか。
「高温や急激な温度変化に強いことから、カラメルソースやシロップ作りにはぴったりです。また、錆びに強く、酸を含む食材もOKなので、ソースやジャム作りにも向いています」
小型ゆえに重さが苦にならないだけではなく、焼きものに比べると食材のこびりつきも気になりません。ですから、こうした煮込むレシピに特化したフライパンとして使いこなすのも良いですね。

【サイズで選ぶ】大きいと重さもアップ! ジャストサイズか小型が◎
フッ素加工のフライパンなどに比べると重いので、大きめのものより、家族の人数に合わせたジャストサイズか、少し小さめを選ぶといいでしょう。30cm以上になると2kg超もありうるため、購入前に必ず重さを確認してください。

【熱源で選ぶ】IH対応・非対応は必ずチェック
ステンレス製フライパンは、すべてがIH対応しているというわけではありません。底面の構造や大きさによっては、非対応のものもあります。自宅の熱源に合うものを選びましょう。

【構造で選ぶ】ステンレス製の弱点を補う多層構造も
熱伝導率が低い、重いといったステンレス製の弱点をカバーするものとして、アルミなど他の素材を組み合わせた多層構造のアイテムも、各メーカーから数多く販売されています。純粋なステンレス製に比べると、火が通りやすかったり軽く仕上げられているので、普段使いにはこちらがおすすめです。
また、フタ付きのものを選ぶと、少量の水を使った蒸し料理や、食材の水分を生かした無水調理にも使えて便利です。

【持ち手のタイプで選ぶ】ワンタッチの着脱型ならオーブン調理がしやすい
一般的によく見られる持ち手の「一体型」と、持ち手が外せる「着脱型」があります。

▶︎一体型
グラつきがなく安心して使用できます。ステンレス素材の重みと相まって、安定性は抜群です。

▶︎着脱型
耐熱温度が高いステンレス製は、オーブン料理にも向きます。ワンタッチで持ち手を取り外せるタイプなら、オーブンに入れやすくて便利です。



抜群の軽さでパスタやリゾットに! 【アルミフライパン】

リゾットなど水分を手早く飛ばしたい料理にはぴったり

「日本では、アルミ製といえば雪平鍋や段付鍋が知られています。これらの鍋は熱伝導率が高いのが特徴ですが、アルミフライパンもまた同様です」と、荒井さん。
一方、熱伝導率の高さゆえに、初心者には扱いづらいところも。高温に弱く、強火を当て続けると変形してしまうこともあります。IH非対応の商品が多いので、選ぶ際は熱源の確認も必須です。
「初めてアルミ製を検討するなら、フライパンにこだわらない方がいいかもしれません。アウトドア用のメスティンや和食作り適した雪平鍋なら比較的使いやすいでしょう」

★アルミフライパンの選び方

アルミ素材の飯ごうはアウトドアで活躍

【用途で選ぶ】アウトドアでの使用や和食作りに活躍
初めて選ぶアルミ製のアイテムとしては、アウトドアで使われることが多い「メスティン」や、和食作りでおなじみの「雪平鍋」がおすすめ、と荒井さん。
「最近話題になったメスティンは、アルミ製の箱型のクッカー。素材柄、軽くてすぐに火が通るので、登山やキャンプへの携行にぴったりの調理器具です。炊飯に限らず、煮たり焼いたりといった調理にも使えます。雪平鍋は、熱回りが早くて水分が蒸発しやすいので、筑前煮など短時間で味を染み込ませたい料理で活躍しますよ」
こうしたアイテムを通して「アルミの特徴」をしっかりつかんでから、フライパンにチャレンジするのもひとつの方法ですね。

【サイズで選ぶ】素材が軽いので少し大きめでも楽に調理できる
家族の人数に合わせてサイズを選びますが、アルミフライパンは素材自体が軽いので、たくさんの食材を使っても楽に調理できます。迷ったときはひとまわり大きめのサイズを選んでもいいでしょう。

【熱源で選ぶ】IH非対応の商品が多い
ほとんどのアルミフライパンは、IH非対応。ただし、なかには底面に別の金属を使用することで、IHで使用できるような仕様になっているものもあります。購入前によく確認して選びましょう。

【表面の加工で選ぶ】数は少ないがこびりつきを防げるという利点も
アルミそのものを生かしたタイプがほとんどですが、なかにはフッ素樹脂加工などが施されているものもあります。アルミのみのタイプより熱伝導率は劣るものの、食材のこびりつきや焦げつきを防ぐことができます。北陸アルミニウムなど、さまざまな加工によってこびりつきを防ぐアルミフライパンを、多種類そろえているメーカーもあります。

【持ち手の素材で選ぶ】熱くならない素材は安全面で◎
持ち手に別素材が使われているものと、本体と同じくアルミ素材で一体型になっているものがあります。

▶︎木・樹脂など
素手で触れても問題ないので、小さな子供がいる家庭でも安全です。

▶︎一体型
持ち手も熱くなるため、食材を長く熱する場合にはミトンやふきんを使う必要があります。ただし、デザインに統一感があり、スタイリッシュに見えます。




四角い形にも2種類ある【卵焼きフライパン】

シンプルゆえにおいしさの違いがわかりやすい卵焼き。専用のフライパンを用意するのがおすすめ!

巻きやすさを追求した四角い形が特徴的な、卵焼きフライパン。実はこの四角い形にも種類が二つあることをご存知ですか?

一つは、ほぼ正方形の「関東型」。角型とも呼ばれます。
このタイプの卵焼きフライパンは、甘くて濃い、関東風の厚焼き卵を作るのに向いています。関東風とは、卵をたくさん使って、二巻きくらいで一気に巻き上げ、適度な焦げ目をつける焼き方です。

もう一つは、細長い長方形の「関西型」です。角長型とも呼ばれます。
ふわりと軽い食感の「だし巻」のような、関西風の卵焼きを作るのにぴったりな卵焼きフライパンです。だしを使った卵焼きは、薄く焼いて何度も巻く必要があるので、細長い方が返しやすいといわれています。だからこういう形をしているんですね。
「家庭ではこちらの作り方が簡単で一般的なこともあって、長方形の卵焼きフライパンの方が目にする機会が多いですね」と、荒井さん。

そもそも、いつものフライパンではなく、卵焼きのためのフライパンを使うメリットはどこにあるのでしょう?
「卵焼きは、一気に加熱することでおいしく仕上がります。たかが卵焼き、されど卵焼きで、フライパンによる違いがわかりやすい料理なんです。単機能でシンプルな専用のフライパンを一つ持っておくのがおすすめですよ」
卵焼きといえば、朝食やお弁当などにもよく登場し、もはや日常食のひとつ。だからこそ、専用のフライパンを用意して、おいしくきれいに作りたいですよね。慣れてきたら、たっぷり巻いて大きめに作ったり、中に色鮮やかな具を巻き込んで、かわいくておしゃれな卵焼きにしてみたり。卵焼きフライパンがあると、卵焼きのアイデアもさまざまに広がります。

★卵焼きフライパンの選び方

プロ仕様のイメージが強い銅製の卵焼き器だが、最近は主婦向けの製品も登場

【素材や表面の加工で選ぶ】さっと火を通せる鉄製や銅製も人気
卵がくっつきにくい、こびりつかない、という利点から、フッ素樹脂加工のフライパンを選ぶ人が多い印象ですが、最近では銅製の卵焼きフライパンも注目されているそうです。
「できあがりを比べると、銅製の卵焼きフライパンで作る卵焼きは膨らみ方が全然違いますし、おいしさも桁違いです。銅製というとプロ仕様のイメージでしたが、最近では家庭で使うアイテムとしても注目されているんですよ」
扱いやすさとできあがりのバランスを、よく比較検討して、卵焼きフライパンを選びたいですね。

▶︎鉄製
熱伝導率が高く、卵焼きの表面をしっかり固めに焼き上げることができます。ただし、こびりつきやすいので、卵がこびりつかないよう油をしっかり引いてから使うことが大切です。

▶︎銅製
全体をムラなく加熱でき、ふんわりと口当たりの良い仕上がりになります。卵焼きにはぴったりの素材として、プロの料理人にもよく選ばれているそうです。
「一般のかたでもおいしさや仕上がりに着目する人が増えたことで、メーカーも主婦向けの銅製フライパンを開発するようになっています」と、荒井さん。
変色やサビが起こりやすいので、鉄製と同様に丁寧なメンテナンスが必要です。

▶︎アルミ製
熱伝導率が高く、手早くおいしい卵焼きができます。家庭用としては表面にコーティングが施されているものが多く、卵がこびりつくことも少なく、使いやすくなっています。

▶︎ステンレス製
サビに強く、お手入れが簡単。IH対応の商品もたくさんあります。ただし、ほかの素材に比べると熱伝導率が低く、卵焼きの中心だけ先に熱が回って、外側が焦げてしまうこともあります。このため、卵焼き初心者にはちょっと敷居が高く、火加減の調整に慣れた人向けです。

▶︎コーティング
卵がくっついたり焦げたりしにくく、見た目のきれいな卵焼きができます。コーティングの種類によっては高温や傷に弱く、卵焼きを返すときに金属製のフライ返しなどを使わないようにする必要があるので、よく注意書きを見て選びましょう。

【サイズで選ぶ】人数と卵の個数に合わせて選ぶ
卵1個分の卵液で調理するなら、幅9cm×奥行き14cm程度の小さめのタイプが便利。家族の人数が多く、卵3〜5個を調理したいなら、幅13〜15cm×奥行18cm程度の大きめタイプが使いやすいでしょう。

【熱源で選ぶ】IH対応・非対応かは要チェック
素材によって、IH対応のものと非対応のものがあります。例えば、銅製の卵焼きフライパンの多くは、IH非対応です。製品ごとにチェックして、自宅の熱源に合うものを選びましょう。

【持ち手のタイプで選ぶ】持ち手が外せると収納に便利
卵焼きフライパンのなかでも、特に「角長型」のものは、細長いので収納に困ることがあります。持ち手を外せるタイプなら収納しやすく便利です。キッチンの収納スペースと相談しながら選んでください。また、木製など、持ち手部分がおしゃれなものも人気です。

★銅製の卵焼きフライパンのお手入れのコツ

おいしく仕上げるためにもフライパンを長持ちさせるためにも調理や使い方のコツを押さえて。

鉄製と同様に、油ならしが必要です。変色やサビが起こりやすく、湿気の少ない場所に保管することも大切です。
「鉄製と同じく、洗剤の使用はNGです。お湯で洗うか、キッチンペーパーでさっと汚れを拭き取りましょう。職人さんの中には、湿気を避けるために銅製の卵焼きフライパンをラップで包んで保管する人もいますよ」



返しやすくてきれいに仕上がる!【オムレツフライパン】

専用のフライパンを使いこなせば、ホテルの朝食みたいな美しいオムレツがお家で作れる

オムレツフライパンとは、おいしくてきれいなオムレツを作るためのさまざまな工夫が施されたフライパンのこと。オムレツを返しやすい大きさのほか、形がきれいに整えられるような形状や、ふんわりとやわらかな食感に仕上げるための素材など、さまざまな特徴があります。

素材については、卵液のくっつきにくさから、表面にコーティングが施されたフライパンを選ぶ人が多いようです。
「洋食屋などで作るオムレツは、熱伝導率の高い鉄フライパンなどを極強火でしっかり温め、たっぷり油を引いて、一気に仕上げるのがおいしさの秘訣。ですが、家庭用の熱源は火力が弱く、同じように作るのは難しいでしょう」と、荒井さん。
「家庭用としては、熱伝導率が高いアルミ素材+食材がくっつかないいフッ素樹脂加工など、おいしい仕上がりと使いやすさの両方を追求したオムレツ用フライパンがおすすめです」

★オムレツフライパンの選び方

オムレツはフライパンの形を利用して作るため、フライパンのサイズ選びも重要

【素材や表面の加工で選ぶ】熱伝導率が高い銅や鉄は本来オムレツ向き
▶︎鉄製
鉄のオムレツフライパンは、高温で一気に焼き上げることができます。オムレツ用なら小さいサイズが扱いやすいので、重さもそれほど気にならないでしょう。

▶︎銅製
卵料理にぴったりの素材として、銅製のオムレツフライパンはプロの料理人にも人気。繊細な火加減が必要なオムレツも、加熱ムラなくふっくらと仕上がります。コーティングが施されているフライパンに比べると、雑味を出さずに調理できる点も魅力です。

▶︎アルミ製
卵液がくっつきやすいという難点はあるものの、軽くて扱いやすいのが特徴。卵を寄せたり返したりと、フライパンを持ち上げることが多いオムレツ作りには、軽い素材のほうが便利です。表面にコーティングが施されているものなら、卵がくっつかず、使いやすいでしょう。

▶︎コーティング
オムレツ作りに慣れていない人やメンテナンスに不安のある人にはおすすめです。
さまざまな種類や素材があり、高温や傷に弱い製品も多いので、取り扱いには気をつけましょう。

【サイズで選ぶ】作りたいオムレツの大きさに合わせる
オムレツはフライパンの形を写し取るようにして作るため、フライパンの大きさは重要です。大きくても小さくても作りづらいので、作りたいオムレツの大きさ、卵の個数に合わせて選びましょう。
一人分の小さなオムレツなら、直径18cm程度。卵3個のオムレツなら、直径20〜22cm程度がいいでしょう。
たくさんの卵で大きいオムレツを作りたい場合は、22cmから26cm程度を。ただし、フライパンが大きすぎると成型が難しくなるので注意します。
「さまざまな大きさが揃っているフライパンセットの中から、比較的小さめのサイズを選んでオムレツ用として使うのもおすすめです」と、荒井さん。

【形で選ぶ】縁の形状に注目。返しやすいものを選ぶ
フライパンの縁が垂直に立ち上がっているものだと、卵を返しづらく、形を整えるのに苦労します。縁はゆるやかな傾斜になっているものがおすすめです。フライパンをトントンと振ることで、卵をきれいに寄せて返すことができます。
オムレツの形を簡単に整えることができる楕円形のフライパンや、仕切り付きのフライパンもあります。

【熱源で選ぶ】自宅の熱源に合うものを選ぶ
素材によって、IH対応のものと非対応のものがあります。製品ごとにチェックして、自宅の熱源に合うものを選びましょう。

【持ち手の素材で選ぶ】調理の際に動かすことが多いので要チェック
オムレツの作り方には、ゆすったり持ち上げたりとフライパンを動かす工程が多いため、持ち手の素材もチェックしましょう。木製や樹脂製なら、熱くならないので安全です。本体と同素材のタイプは、持ち手も熱くなるため、ミトンや鍋つかみを使います。

また、オムライス用に開発された「オムライスパン」も、オムレツ作りにはおすすめです。深型で、形良く仕上がりますよ。




耐久性の高い製品も登場 【コーティングフライパン】

弱火でじっくり火を通す料理に向いているコーティングフライパン

使い勝手が良いのでどんな料理にも万能と思われがちですが、じつは得意不得意がちゃんとあります。
「高熱に弱いので、強火であおる炒めものなどより、弱火でじっくり火を通す料理に向いています。例えば、焼き魚を中までふっくら焼き上げるのにはぴったり。錦糸卵なども美しく仕上がります」と、荒井さん。
お玉やフライ返しなどの調理器具による傷や、調理直後に冷水をかけるといった急激な温度変化などで、焦げ付きを防ぐためのコーティング材がはがれやすくなります。ただ、こうしたことは調理中には避けがたいことも多いため、コーティングフライパンはどうしても寿命が短くなります。このため、定期的に買い換えるユーザーも多いようです。
ただ、最近では環境への配慮という点から「長く使える製品」が好まれることもあって、より耐久性を高めたコーティングの人気が高まっています。

また、コーティングフライパンはコーティング材がはがれやすい食洗機では洗えないものも多いので、食洗機を使っている家庭では、その点も買う前に確認が必要です。

★コーティングフライパンの選び方

コーティングにはフッ素樹脂以外にも様々な種類がある

【コーティングで選ぶ】表面加工の工夫で耐久性がアップ
コーティングフライパンの表面加工の種類は様々です。なかでも、これまで一般的だったフッ素樹脂加工の難点を補うような加工が注目されています。数種類の素材を組み合わせて、より耐久性や強度を追求したものもあるのです。加工によって機能性や価格帯が異なるので、よく比較検討してから購入しましょう。

▶︎マーブルコーティング
マーブルとは大理石のこと。フッ素樹脂に粉状に砕いた大理石を混ぜたのが、このマーブルコーティングフライパン。短くマーブルコートとも呼ばれます。フッ素樹脂加工より摩擦に強く、コーティングがはがれにくくなっています。

▶︎ダイヤモンドコーティング
フッ素樹脂に人工ダイヤモンドを混ぜたコーティングのことです。フッ素樹脂加工よりも耐久性があります。このダイヤモンドコートに、凹凸のあるストーン加工を加え、さらにこびりつきにくさを追求した商品なども登場しています。

▶︎チタンコーティング
フッ素樹脂に、金属の一種であるチタンを混ぜたコーティングです。フッ素樹脂加工よりはがれにくく、耐久性がアップ。チタンは酸や塩分に強く、食材による腐食を防ぐ効果もあります。

▶︎セラミックコーティング
表面をセラミックで覆ったものです。「少量の油を敷く必要がありますが、400度の高熱にも耐えられ、サビにも強いのが特徴。美しい白い色をしているので見た目も人気です」と、荒井さん。熱伝導率が高く短時間で火を入れられるものの、強火だと焦げつきやすくなるので注意が必要。弱火から中火で調理しましょう。

▶︎ヒスイコーティング
天然素材「翡翠」を用いたコーティング。翡翠の遠赤外線効果によって熱伝導率が良くなり、耐久性も高くなっています。

【サイズや深さで選ぶ】大きめなら深型、小さめなら浅型が便利
焼きものだけでなく煮込み料理などにも幅広く使えるため、26cm程度の深型だと汎用性がアップします。20cm程度の浅型コーティングが施された小さめの卵焼き器なども、朝食やお弁当作りなどにあると便利です。

【熱源で選ぶ】自宅の熱源に合うものを確認して
コーティングフライパンは、IH対応の製品も多く販売されています。ただし、自宅のコンロがガス火の場合は、ガス火専用のフライパンの方が一般的に軽いので、おすすめです。自宅の熱源に合うものを選びましょう。

★コーティングフライパンの調理のコツ

フッ素樹脂加工は高熱に弱いため、予熱は短時間にします。空焚きもNG。なるべく強火を避け、中火〜弱火で調理しましょう。セラミックやヒスイなど熱伝導率が高い加工をしたコーティングフライパンも、高温では焦げつきやすくなるため、やはり中火〜弱火での調理が向いています。



肉だけでなく、魚も野菜もぐっとおいしく焼き上がる!【ステーキ用フライパン】

普通のフライパンでは難しい美しい焼き目をつけることができる。

ステーキ用フライパン、つまりグリルパンの特徴は、焼き面が波状になっていること。肉の表面に、普通のフライパンではなかなかできないような美しい焼き目を、簡単に付けることができます。焼くときに素材の余分な油が溝の部分に落ちることで、カリッとした食感かつヘルシーな仕上がりに。ステーキのほか、火の通りづらいハンバーグなどの肉料理も、短時間でおいしく焼き上がります。
「お肉の焼き上がりがよく注目されますが、魚や野菜も断然おいしくグリルできます。普通のフライパンで焼くとしんなりしてしまいますが、グリルパンならパリッと焼きあがるんです。例えば、ロメインレタス。丸ごと縦に切って、断面をジュッと焼くと絶品ですよ! 」と、荒井さん。

魚を焼きたいけれど、魚焼きグリルの網や受け皿が汚れるから面倒...というときにも便利ですし、表面をこうばしく焼き上げたいトーストにもおすすめ。ひとつ持っておくと、さまざまな食材や料理に使えるフライパンです。

★ステーキ用フライパンの選び方

グリルパンは、肉だけでなく魚や野菜のグリルでも大活躍!

【素材や表面の加工で選ぶ】おすすめは鉄・鋳鉄製のグリルパン
数ある素材のなかでも、荒井さんが「断然おすすめ!」 と話すのは、鉄・鋳鉄製

▶︎鉄製
料理が冷めにくいので、お皿がわりに食卓にそのまま出せば、熱々をおいしくいただけます。
▶︎鋳鉄製
鉄製と同じように、耐久性と保温性に優れています。さらに、鋳鉄は鉄よりも炭素を多く含むため、遠赤外線効果も。表面を焦がさずに中心までしっかり火を通したいハンバーグなどの料理にぴったりです。鉄製と同様、長く愛用するためには定期的な油ならしやお手入れが欠かせません。

ほかにも、素材の水分を閉じ込めてふっくら焼き上げる陶器製や、フッ素樹脂加工が施されたステンレス製など、グリルパンの素材はさまざま。仕上がりやお手入れのしやすさなど、素材の特徴をよく比較検討しましょう。

【サイズで選ぶ】4人家族なら大きめのグリルパンも便利
家族の人数に合わせて選ぶほか、大きめのグリルパンもおすすめ、と荒井さん。
「家族4人なら、28〜30cmの大きなグリルパンをわいわい囲むのもいいですね。卓上コンロなどにのせて焼肉を楽しんだり、前述のような丸ごと野菜のグリルもできます。その大きさならサンマなども焼けます。脂がいい具合に落ちて、ふっくらおいしく仕上がります」

いわゆるフライパンとしてだけでなく、ホットプレートのようにマルチに活用できるのもグリルパンの魅力。どう使いたいかを考えて、大きさを決めることが大切です。例えば、魚焼きグリルやオーブンに入れて使いたい場合は、庫内に入る大きさ・深さのものを選びましょう。

【形で選ぶ】角型や丸型など様々。持ち手の有無も要チェック
▶︎角型
持ち手が取り外せるタイプだと、魚焼きグリルやオーブン、トースターなどに入れやすい形状です。

▶︎丸型
焼肉など、みんなでわいわい囲むパーティー料理で活躍。卓上コンロなどにのせてホットプレートのように使うのもいいでしょう。

いずれにせよ、卓上にそのまま出す場合は、持ち手が取り外せるものだとスマート。キャンプやBBQなどアウトドアで活用する場合も、持ち運びしやすいのでおすすめです。
持ち手については素材もチェックしておきましょう。本体と同素材で一体型の場合は、調理中に持ち手も熱くなるため、鍋つかみやふきんが必要になります。

【熱源で選ぶ】IH対応・非対応は必ず確認して
グリルパンのなかには、IH非対応のものもあります。自宅の熱源に合うものを選びましょう。

また、グリルパンは蓋つきのタイプがおすすめ。蓋があると、煮る・蒸す・ゆでるなど料理の幅がぐんと広がりますし、肉や魚を焼く場合も、高温の蒸気によってジューシーに仕上がります。オーブンなどに入れて使いたい場合は、蓋の材質も確認しておきましょう。



便利な機能が人気の秘密! 【ティファールフライパン】

ティファールのフライパンの機能として、調理のベストタイミングを知らせる「お知らせマーク」も

ティファールのフライパンは、どれもその機能性が高く評価されています。
代表的な機能といえば、まず「取っ手が取れる」こと。大きさの違うものなら、たくさんのフライパンを重ねてコンパクトに収納できますし、取っ手を取り外して洗うことができるので、非常に衛生的です。忙しい調理中はどうしても、肉や魚に触れたり、小麦粉がついたりして汚れた手でフライパンを持ってしまうことも多いので、取っ手は意外に汚れているんですよ。そのうえ、調理後は取っ手を外し、お皿代わりとしてそのまま食卓に出すこともできます。
次に、表面内側の「お知らせマーク」機能。ティファールのフライパンは温度によってマークの色が変わることで、予熱の完了を知らせてくれます。ベストなタイミングで調理を始めることができるので、おいしさや見た目が理想的な仕上がりになります。また、温度が十分に上がったことが目で見てわかるということは、コーティングフライパンの寿命を縮めるムダな「空焚き」を防ぐことにもつながりますので、結果としてフライパンが長持ちします。

コーティングフライパンといえば、摩耗に弱く寿命が短いという弱点があります。でも、ティファールのフライパンは、独自の技術によるハードクリスタル層の採用などによって、耐久性を高めているので、安心です。なかには、金属製のヘラが使えるタイプも登場しています。普通のコーティングフライパンに比べると、使い始めのこびりつきにくさが長持ちする、という口コミも多数見られます。

ところで、同じティファールのフライパンでも、製品やシリーズによってかなり価格帯に差がありますよね。これはなぜなのでしょうか。
「大きなメーカーではよくあることですが、同じブランド内でも、素材やコーティングの違いなどで、百貨店向けの高級ラインや量販店向けの廉価版というふうに作り分けられています。いずれの商品も基本理念は同じですが、保証期間の長さなどが変わってくるんです」と、荒井さん。製品を比較検討するときには、こうしたことも頭に入れておきたいですね。

★ティファールフライパンの選び方

ティファールのフライパンはIH対応の製品が多い。自宅の熱源に合わせて選んで

ティファールのフライパンは、取っ手が取れるものと取れないもので大きく二分化され、さらにそれぞれ多種多様なシリーズが展開されています。
「IH・ガス火に対応しているものと、ガス火のみ対応しているフライパンがありますので、まずは熱源をチェックしてください。そこから深型や浅型など、作りたい料理、よく作るレシピに合った形状、さらに家族の人数に合わせたサイズなど、項目ごとに絞り込んでいくといいでしょう」
ラインナップが豊富だからこそ、価格だけで漫然と決めることなく、基本的なポイントを一つずつ押さえて選ぶことが大切なんですね。

また、ティファールのフライパンなら「セットで買うのがおすすめ」、と荒井さん。
「ティファールはサイズ展開が豊富で、セット売りに強いブランドです。調理器具の仕様やデザインを統一したい人は、セットで購入するのがおすすめ。重ねてしまえる入れ子式なので、複数のフライパンがあってもすっきり収納できますし、料理の幅も広げられます。フライパンの種類や大きさ、蓋などのアクセサリーの種類と、セットによって内容もさまざまなので、ぜひよく比べてから選んでください」

【取っ手のタイプで選ぶ】取り外せるものは使い勝手抜群!
ティファールのフライパンのうち、取っ手が取り外しできるものは、収納やお手入れに便利な上、オーブンにも入れられるので、料理の幅が広がります。お皿代わりにそのまま食卓に出したり、専用の蓋「シールリッド」をつけて冷蔵庫で保存したりと、焼く・煮るだけでなく、何通りもの使い方ができるのです。
取っ手をつけたりはずしたりするうちに、接続部分がゆるんできて、持ち上げるたびに取っ手がグラグラしないの?と心配になるかもしれません。でも、特許技術の3点固定システムでしっかり固定するので、そうしたぐらつきの心配はないのです。
フライパン単品でも購入できますが、まずは数種のフライパンと取っ手やふたがセットになっているものを選ぶと、ティファールの使い勝手の良さを実感できます。

一方、取っ手が取り外しできないタイプは、取っ手が取れるタイプよりも安価でコスパがよく、ラインナップも若干多いのが特徴 (浅型のフレンチパンや小型のソースパンなど)です。とはいえ、基本性能は一緒なので、手軽にティファールのフライパンの高い性能が体験できます。お試し用にまずは一つ買って、いろいろな料理に使ってみるのもいい方法です。

このように、ティファールのフライパンは、予算や用途に合わせて、取っ手のあるなし、セット買いの必要性などを検討してみてください。

【熱源で選ぶ】IH対応も多数。自宅の熱源に合わせて選ぶ
ティファールのフライパンには、IH・ガス火に対応しているものと、ガス火のみに対応しているものがあります。ガス火専用の場合は、一般的に兼用のものより軽いので取り回ししやすく、安価です。自宅の熱源に合わせて選びましょう。

【形状・タイプで選ぶ】ソースパンからクレープ用まで多種多様
コーティングされたフライパンは、焼きものだけでなく、煮込み料理などにも幅広く使えるのがメリット。ティファールのフライパンも同様で、シチューなど汁気の多いものや煮込み料理などに便利な深型のマルチパンディープパン、中華鍋のように側面が丸みを帯びたウォックパン、角型のエッグロースター (卵焼き器)、クレープを焼くのにぴったりのフレンチパンなど、さまざまなタイプがあります。
作りたい料理やキッチン収納の大きさなどに合わせて選びましょう。

【サイズで選ぶ】少し大きめの深型なら汎用性アップ
汎用性を求めるなら、少し大きめの深型が便利でしょう。小さめのフライパンやエッグロースターなどもそろえておくと、朝食やお弁当作り用としてマルチに使えます。
また、ティファールにはシリーズによって21cmや25cmなど奇数の直径をもつフライパンもあり、細かくサイズを選ぶことができます。

★ティファールフライパンの使用上の注意点

コーティングを長持ちさせるために調理器具はソフトな素材のものがおすすめ

調理の際には少量の油をひいて使いましょう。強火はコーティングを傷める可能性があるので、弱火〜中火で調理してください。加熱しすぎも厳禁です。余熱の完了を知らせる「お知らせマーク」の色が変わったら、すぐ調理を始めましょう。
また、ティファールのフライパンには金属製の調理器具が使えるタイプもありますが、より長持ちさせることを考えると、やはり樹脂製や木製の調理器具を使う方がおすすめです。

また、取り外し可能な取っ手つきのフライパンは、他のメーカーにもありますが、タイプの違う取っ手を使用すると、フライパンが落下するなど調理中の事故につながります。他メーカーとの取っ手の兼用はせず、ティファール専用の取っ手を使用してください。
調理のときは、取っ手に破損や故障がないかを確認してから、しっかり固定して使いましょう。



厳しいテストで品質保証。【ニトリフライパン】

ニトリのフライパンは品質も保証されているので、安心して使うことができる。

お値段の安いものを選ぶときにつきまとうのが、品質についての不安。「安かろう悪かろう」では困りますよね。使い勝手は? 耐久性は?ほかの メーカーのものと比べて劣る、なんてことはないのでしょうか。荒井さんに聞きました。
「ニトリのフライパンは、既存の専門メーカーに委託して製造されています。たくさん製造することで価格が抑えられている面もあり、品質的には遜色ありません。商品化するための審査や品質テストも非常に厳しいですし、コーティング加工も良いものを使用しています。安心して使えるフライパンです」

また、ニトリのフライパンは「ニトリの生活様式を楽しむ人向けに開発されている」と、荒井さん。インテリアやその他のキッチン道具などでニトリのものを愛用している人にとっては、より生活になじみやすいフライパンといえるでしょう。

★ニトリフライパンの選び方

ニトリの生活様式に合わせて選べばキッチンのインテリアにもなじみやすい

ニトリのフライパンには、一般的なコーティングフライパンから、「ニトスキ」の相性で知られる鉄製のスキレット、グリルパン、卵焼き器まで、さまざまな種類があります。サイズ展開も豊富で、どれを買うべきか迷ってしまいがち。口コミの評判を参考にすることも大切ですが、まずは素材や大きさによる一般的な違いを覚えて、比較検討の手がかりにしてください。
フライパンにはさまざまな選び方があります。公式通販サイトでは、機能や仕様のほか、サイズ、容量、素材など、さまざまな条件で絞り込めるようになっているので、活用するといいでしょう。

【素材で選ぶ】焼きものに強い鉄製、手軽に使えるコーティング
ニトリのフライパンの素材には、鉄とアルミニウムがあります。
ニトリで販売されているアルミ製のフライパンは、表面にフッ素樹脂などのコーティングが施されているため、食材がくっつかず、誰でも扱いやすいフライパンといえます。コーティングの耐久性もレベル分けされているので (公式通販サイトでは耐久力1〜4で表示) 、選ぶ際に参考にしてもいいでしょう。

【サイズで選ぶ】ラインナップは直径14〜30cm。人数や用途に合わせて選ぶ
ニトリのフライパンは、直径14cmから30cmまで、幅広く揃っています。家族の人数や用途に合わせて、使い勝手のよいサイズを選びましょう。
サイズ選びに迷ったら、直径や深さの異なるものを組み合わせたフライパンセットを検討するのも一つの手です。

なお、小さいサイズでは、通称「ニトパン」と呼ばれるIH対応のグリルパンも人気です。フッ素樹脂加工が施されているので焦げ付きにくく、そのままオーブンや魚焼き器に入れて調理することもできます。

【持ち手のタイプで選ぶ】持ち手を外せるシリーズも人気
一般的によく見られる「一体型」と、持ち手が外せる「着脱型」があります。
ニトリのオリジナル商品である「TORERU」シリーズは、持ち手を外してシリーズ内のほかのフライパンに付け替えて使用することができます。収納しやすく、洗いやすいのでお手入れもラクという点で人気です。

【熱源で選ぶ】IH対応・非対応は必ずチェック
ニトリのフライパンには、IH対応しているものとそうでないものがあります。自宅の熱源に合わせて選選んでください。熱源がガスであればガス火専用のものがいいと思います。IH対応のものは、接触面の大きさもチェックしておきましょう。



サイズ展開もアクセサリもさまざま!【フライパンセット】

フライパンセットなら、デザインが揃うから見た目もスマート。

サイズ違いの複数のフライパンはもちろんのこと、卵焼き器、炒め鍋など、さまざまな種類の調理器具がそろっているフライパンセット。なかには、料理を入れたまま保存するためのフタや、スプーンといったアクセサリが付属になっているものもあります。1セット持っておけば、さまざまな料理に対応できるので便利ですよね。本格的に料理を始めたい初心者や、新生活のスタートに合わせて調理器具一式を揃えたいとき、結婚祝いの贈りものなどにもよく選ばれます。
シリーズとして作られているので、フライパンのデザインに統一感がありますし、重ねて収納しやすいよう考えられているものが多いので、キッチンがすっきりすること間違いなしです。最近では、スタイリッシュなシリーズや、おしゃれで使いやすいセット、フライパンの4点セットでも安くてコスパのよいものなどが増えています。

★フライパンセットの選び方

保存用のフタやスプーンなど付属アクセサリも確認しておこう。

メジャーブランドから販売されているフライパンセットで多いのが、取っ手を取り外せる着脱式のタイプ。
「入れ子式なので重ねてしまえるため、場所を取らずに収納できますし、オーブンなどに入れて調理することも可能です。お皿代わりに、作った料理をフライパンに入れたまま食卓に出したり、保存容器として冷蔵庫に入れることもできます」と、荒井さん。キッチンアイテムをあまり増やしたくない、というミニマル志向な人、一人暮らしの人にこそ、万能なフライパンセットがおすすめできるかもしれませんね。

【用途で選ぶ】卵焼きや煮込み料理など作りたい料理に合わせて検討
セットの中には、サイズ違いのフライパンだけでなく、卵焼き器炒め鍋が入っているものもあります。きれいな卵焼きが簡単に作れたり、煮込み料理ができたりと、料理の幅を広げるきっかけにもなるので、こうしたタイプのセットを検討してみてもいいでしょう。
フライパンのまま作り置きしたいなら、シリコンなどの保存用のフタがついているものが便利です。

【家族の人数で選ぶ】充実のセットからコンパクトなセットまでさまざま
3〜4人家族なら、直径24〜26cm程度の中型や、直径28cm以上の大型が入ったフライパンセットが便利。家族の人数が多いとか、料理が好きな方なら、いろいろなアイテムが揃った充実のセットがおすすめです。

一方、あまり料理をしない一人暮らしの人や、他にもお気に入りの鍋やアイテムを持っていて純粋にフライパンだけを求めている場合だと、大容量のセットは持て余してしまいます。フライパンの3点セットなど、コンパクトなものを選ぶといいでしょう。

【素材・表面加工で選ぶ】使い勝手の良い表面加工が施されたものが多い
フライパンセットは、使い勝手を考えて表面加工が施されたものが多く販売されています。食材もこびりつきにくく、使いやすいでしょう。

【熱源で選ぶ】IH対応製品が多数。自宅の熱源に合わせて
フライパンセットはIH対応のものが多いですが、念のため対応する熱源はあらかじめ確認しておきましょう。IH非対応だったために、セット内容の全部が使えないとなると、たいへんです。
「自宅がIHの場合は、あまり軽いフライパンより重さのあるフライパンの方が、底面が熱源にしっかり接触し、安定するのでおすすめですよ」と、荒井さん。



汎用性の高さは抜群!【深型フライパン】

深型のフライパンなら、汁気の多い煮ものやシチューなども作りやすい。

「炒め鍋」「マルチパン」とも呼ばれる、深型フライパン。フライパンセットにも、必ず一つは入っています。深さゆえに通常のフライパンよりは重いものの、鍋よりは軽い場合が多く、鍋とフライパンのいいとこ取りができるアイテムといえるでしょう。

★深型フライパンの選び方

深さがあると、油がはねたり飛び散ったりしにくく、揚げものにもおすすめ。

【料理に合わせて選ぶ】煮込み料理に使いなら蓋付きを
煮込み料理や蒸し料理に使いたいなら、蓋付きのものがおすすめです。蒸気を逃がせる穴が開いている蓋や、中身が確認できるガラス蓋など、様々な種類があります。別売りの蓋を購入する場合は、フライパンのサイズに合わせて選びましょう。

【サイズで選ぶ】大きすぎないものが使いやすい
深型となればそれなりに重さも出ますし、あまり大きすぎないものを選ぶといいでしょう。「28cmくらいの大きさになると、人気がなくなるようですね。鍋と変わらない容量になるので、深型フライパンの良さが生かしづらくなるのでしょう」と、荒井さん。
30cmや32cmサイズは女性には取り回しがしづらそうです。
とはいえ、小さすぎるとフライ返しを差し込むのが難しく、焼きものがしづらくなります。どんな料理を作りたいか、用途に合わせてサイズを吟味してください。

【素材で選ぶ】調理によっては重さがある鉄製も選択肢に
深型フライパンで多いのは、軽さを誇るアルミ製。使い方次第で長持ちする鉄製もありますので、特徴を比較して選びましょう。

【熱源で選ぶ】IH対応・非対応は必ずチェック
IH対応しているものとそうでないものがあるので、自宅の熱源に合わせて選びましょう。自宅の熱源がIHの場合は、鉄製など重さのあるフライパンのほうが安定するのでおすすめです。



IHと鉄製フライパンは好相性! 【IH対応フライパン】

火力調整が細かくできることや、火を使わないので安全性が高いことがIH調理のメリット。

IH対応フライパンを選ぶために、まずはIHクッキングヒーターの特徴について理解しておきましょう。
IHは「電磁誘導加熱 (induction heating) 」の略称。磁力線の働きによって、鍋底自体を加熱することで、調理ができるようにするしくみです。五徳などがあるガス火のコンロと違い、IHクッキングヒーターはフラットな天板が特徴で、加熱の度合いを細かく調整することが可能になります。さらに、火力が一定で安定しているので、煮込み料理などに向いているんです。何より火を使わないので、安全性は抜群です。火の始末に不安がある高齢者のみの世帯や子どものいる世帯、消火が難しいマンションなどで好まれるのはこのためです。夏場の調理でもそれほど暑くならないのも助かるポイントですね。

一方で、磁力による加熱の仕組みゆえに、調理器具の材質や底の形状などによって、使えるものと使えないものがあります。基本的には、鉄やステンレスなど、磁力を帯びている素材ならIHで使用できます。ですが、一般的なアルミや銅はIHには非対応なのです。ただし、これらの素材でも、底面にステンレス板や鉄粉などを装着することで、IH対応となっている場合があります。新しく購入する際には、「IH対応」の表記があるものを選べば間違いありません。
また、中華鍋のように底面が丸いものや面積が小さすぎるものは、ヒーターとの接着面が足りないため、加熱が難しくなります。IHで使いたいなら底面の形状にも注意してください。

★IH対応フライパンの選び方

しっかり重みのある鉄製のフライパンは、IHクッキングヒーターと好相性!

大手メーカーが販売する、フッ素樹脂加工などの表面加工が施されたフライパンには、IH対応のものが多いようです。ですが、「一番のおすすめは鉄製フライパン」と、荒井さん。

「表面加工されたフライパンの場合、ガスコンロと同じようなつもりで調理をすると、気づかないうちにフライパンの底面だけが熱くなりってしまって、食材が焦げやすくなる場合があります。反対に、底面がヒーターから離れると加熱が途絶えてしまうこともあるため、しっかりと重みのあるフライパンを使って、あおらずに調理することがポイントなんです。となると、鉄製のフライパンでジュッと焼き付けるグリル料理がぴったりでしょう」

鉄製フライパンでサビ止めのコーティング加工が施されている場合、使用前にコーティングを焼き切る「空焼き (焼き込み) 」が必要です。ですが、IHクッキングヒーターでは空焼きができませんので、購入前によく注意して商品表示を見てください。空焼き不要のタイプを選ぶか、卓上ガスコンロなどを別に用意して、使用前にそちらで先に空焼きを行っておきましょう。

そのほか、フライパンのサイズや深さも、選ぶ際のポイントになります。

【サイズで選ぶ】家族の人数に合わせて。大きすぎるものより標準的なサイズを
家族の人数に合わせて選びます。気をつけたいのは、IHの場合、底面が大きすぎるとヒーターからはみだしてしまい、ヒーターの加熱力が無駄になることもある、ということです。ですから、必要以上に大きすぎるフライパンは避け、24〜26cmの標準的なサイズなら、加熱力を効率よく使うことができるでしょう。

【深さで選ぶ】作りたい料理に合わせて。ある程度重みのあるものの方が安定する
軽い浅型に比べ、重さがある深型は、炒飯や炒めものなどであおる動作をしたい場合はその重さがデメリットになります。でも、IH調理ではフライパンをあおることはあまりないので、多少重くても気にせず使えます。
「ヒーターの表面は凹凸がないので、むしろ肉厚で重さのあるフライパンの方が安定して使用できます」



各種フライパンのおすすめ商品

鉄製フライパンからIH対応フライパンまで。それぞれのカテゴリーでおすすめの商品をご紹介します。

鉄製フライパンのおすすめ商品

柳宗理 鉄フライパン ダブルファイバー窒化加工 18cm

柳宗理 鉄フライパン ダブルファイバー窒化加工 18cm

インダストリアル・デザイナーとして有名な柳宗理が手がけた鉄製フライパン。食材の芯まで一気に火を通して旨味を閉じ込めるダブルファイバーライン加工、サビづらい窒化加工がポイントです。左右に注ぎ口が張り出しているので、利き手を問いません。IHを含むすべての熱源に対応しています。
「デザイン性が高く、見た目におしゃれなので、テーブルにそのまま出しても映えます。ステンレス製の蓋つきで使い勝手も良いです」

【ユーザーからの声】
・​​鉄の割に非常に薄くて軽いフライパンです。
・重量バランスは良い様で小さな五徳でも安定しています。
・ステーキの後などは多少焦げ付きますが、お湯洗いでちゃんと落ちるのがすごい。


日々道具 鉄打ち出しフライパン 九十九(つくも) 26cm

日々道具 鉄打ち出しフライパン 九十九(つくも) 26cm

ジャパン・メイドの日用品を手がける日々道具が推薦する鉄製フライパン。鉄を数千回叩き締める、山田工業所の「打ち出し製法」で作られています。叩かれることで鉄の分子が細かくなり、薄くても丈夫な仕上がりになるのです。桜の木を使用した、手になじみやすい持ち手も特徴です。100Vと200VのIH対応です。
「鉄製ながら薄くて軽いので、野菜炒めなど食材をあおりながら作る料理にもぴったりですよ」



ステンレス製フライパンのおすすめ商品

宮崎製作所 ジオ プロダクト ソテーパン 21cm

宮崎製作所 ジオ ソテーパン 21cm (1)

熱の伝導効率、保温性など機能性の高さはもちろん、そのまま食卓に出してもサマになるデザイン性の高さが魅力のジオ・プロダクトシリーズ。7層構造になっており、食材全体にムラなく熱を伝えることができます。食材の油分や水分を活かして、無油・無水調理も可能。焼きものや煮込み料理はもちろんのこと、ケーキを焼くこともできます。
「レストランの厨房などでもよく使用されていますね。スタイリッシュなデザインが、男性の調理人からも人気です」


CRISTEL(クリステル)グラフィット深鍋・ミルクポット 14cm

 CRISTEL(クリステル)グラフィット深鍋・ミルクポット 14cm

ハンドルをワンタッチで着脱できる、フランス・クリステル社のステンレス鍋っです。丸みがかった安定感のあるフォルムと、鏡面に磨きあげられたグラフィットは、1986年創業以来の定番モデル。アルミをステンレスではさんだ三層構造なので、熱伝導性と蓄熱性に優れ、お料理がおいしく、スピーディに仕上がります。IHやオーブンにも対応しており、お弁当や離乳食作りにあると便利なサイズ感です。



アルミフライパンのおすすめ商品

中村銅器製作所・アルミ特製行平鍋・18cm

中村銅器製作所アルミ特製行平鍋 18cm

大正初期創業の中村銅器製作所では、昔ながらの製法で鍋を製作。独特の「槌目模様」も、機械によるプレスではなく、職人がひとつひとつ丁寧に入れています。仕上がりが丈夫で長く使えるだけでなく、焦げ付きにくいのもうれしいポイント。18cmは2〜4人前の味噌汁や煮物、ラーメンなどの調理にちょうどいいサイズです。
「熱伝導率がよく素早く火が通るので、短時間でぐっと味を染み込ませることができます。筑前煮などがとてもおいしくできあがりますよ」


trangia(トランギア)・メスティン・17×9.5×6.2cm

トランギア メスティン

スウェーデン生まれのアウトドアブランド・トランギアの取っ手付きアルミ製飯ごうです。熱伝導性が高く均一に熱が回るため、ご飯がふっくら炊きあがります。持ち手は取り外し可能で、小物入れやランチボックスとしても使うことができ、かつ軽量。アウトドアのお供や災害時の備えとして活躍します。
「メスティンは専用レシピ本も出ていて、さまざまな楽しみかたができます。モダンなデザインで、北欧テイストが好きな方からも人気ですね」



卵焼きフライパンのおすすめ商品

Meyer(マイヤー)・エッグパン スターシェフ3・サイズ:18.7(W) x 34.5(D) x 6.2(H) cm

マイヤーエッグパン_

内側にはフッ素樹脂加工が施され、焦げつきにくくなっています。全熱源対応で、高級感と清潔感のあるデザインも人気。液だれしにくく注ぎやすい形状なので、外側が汚れにくく、簡単にお手入れできるのも魅力。シンプルなシルバーボディが美しいので、キッチンに立てかけて置いても映えます。


ambai(アンバイ)・玉子焼きフライパン 角大・18.5(W) x 34.5(D) x 6.5(H) cm

ambai_角大エッグパン_

蓄熱性の高い鉄製なので、卵がふっくらと焼けます。表面にはファイバーライン加工が施されているので、鉄製でも焦げ付きにくいのが特徴です。耐久性が高く、使い込むほど油がよく馴染んで使いやすくなるので、長く愛用できます。ハンドル部分には天然のチーク材を使用しており、おしゃれでスタイリッシュなだけでなく、水に強いのも魅力です。
「卵焼きだけでなく、フレンチトーストにもおすすめ。ふっくらとおいしく焼けますよ」



オムレツフライパンのおすすめ商品

たいめいけん・オムライスパン・22cm

たいめいけん オムライスパン 22cm

鍋・調理家電・キッチン雑貨を取り扱うタマハシ。こちらは、東京日本橋の老舗レストラン「たいめいけん」の茂手木浩司氏監修のシリーズです。フライパンは扱いやすいアルミ製で、軽量。底面から縁にかけてが長く、卵をまとめやすい形状になっています。
「ハンドルの角度が45度で、トントン叩いて形を整えたり、返したりしやすい傾斜になっているのが特徴的。強火で手早く加熱でき、ふっくら仕上がります」


THERMOS(サーモス)・取っ手のとれるフライパン5点セット・18cm / 24cm

取っ手のとれるフライパン

使い勝手の良い24cmの深型フライパン、コンパクトな18cmの鍋、取っ手、鍋専用フタ、木製プレートのセットです。取っ手はワンタッチで取り付け・取り外しができるのも便利。耐久性のあるコーティングが施されており、耐摩耗性が高く、焦げつきにくいのが特徴です。取っ手を取り外せるので、フライパンや鍋をそのままテーブルに出すことができます。
「いろんな料理に使えるのが、セット売りのフライパンの特徴。セットの中でも深型や小さめのサイズのものをオムレツ用にする、というのも一つの方法です。焦げつきが少なく誰でも使いやすいです」



コーティングフライパンのおすすめ商品

SCANPAN(スキャンパン)・HaptIQ(ハプティック)・20cm

スキャンパン_ハプティックフライパン_20cm_

外側とハンドルの鏡面仕上げが美しいフライパン。ステンレスとアルミの5層構造です。表面にはノンスティックコーティング「ストラタニウム+」が施され、はがれ・摩擦に強くお手入れも簡単です。ハンドルにはステンレススチールが使用されており、熱くなりにくいため安心して調理できます。一般的なフライパンより浅めの構造で、目玉焼きや焼き魚を裏返しやすく、食材が壊れにくいのが特徴です。


GREENPAN(グリーンパン)・メイフラワーシリーズ セラミックノンスティック フライパン・24cm

グリーンフライパン_24cm_

過熱によって有害な物質が発生するフッ素樹脂に対して、高熱に強く有害な物質の出ない「セラミック・ノンスティックコーティング」を開発した、ベルギーのブランド・グリーンパン。数あるラインナップのなかでも「メイフラワー」シリーズは深さがあり、パスタをゆでたり、汁気のある料理にも重宝します。焦げ付きにくく、お手入れも簡単。使い込むほどに味わい深くなる天然木をハンドルに使用した、クラシカルなデザインも魅力です。


apide(アピデ)・ヒスイフライパン・26cm

ヒスイパン_深型フライパン26cm

ヒスイとセラミックのW効果で、熱伝導率の良さを叶えています。業界でもトップレベルのセラミックコーティングなので、余分な油は必要なく、ヘルシーに調理をすることが可能です。外側も同様にセラミックコーティングが施されているため、さっと洗い流すだけで油汚れを落とせます。独特の淡いグリーンの美しい色味も人気です。



ステーキ用フライパンのおすすめ商品

LODGE(ロッジ)・スクエア グリルパン 26.6×26.6cm

LODGE(ロッジ)・スクエア グリルパン 26.6×26.6cm

ロッジのスクエアグリルパンは、食材に熱をゆっくりと伝えられる鋳鉄製です。素材への火の当たりが柔らかく、じっくりとムラなく加熱できるため、うまみが凝縮した焼き上がりに。底が波型になっているので、誰が作ってもきれいな焼き目で仕上がり、余分な油を落とすことができます。


Le Creuset(ルクルーゼ)・ラウンド・グリル 25cm

Le Creuset(ルクルーゼ)・ラウンド・グリル 25cm

大人気ル・クルーゼブランドの原点ともされている、保温性抜群の鋳物ホーローウェア。鋳物の特徴として保温性が高く、料理を食べやすい温度で保つことができます。​​直火、IHのみならず、オーブンでも調理が可能。調理後、そのままテーブルに出しても華やかなデザインです。


STAUB(ストウブ)・ピュアグリル スクエア グリルパン・ 28cm

STAUB(ストウブ)・ピュアグリル スクエア グリルパン・ 28cm

STAUBのグリルパンは、食材にきれいな焼き色を付けて表面をパリッとこうばしく仕上げるのが特徴。熱伝導率が高い鋳鉄製で、食材にじっくりと火を通します。保温性も高いため、テーブルに並べても料理が冷めにくく温かいまま食べられます。内側表面には焦げにくくする加工が施されており、快適に調理ができます。



ティファールフライパンのおすすめ商品

T-fal(ティファール) インジニオ・ネオ IHルージュ・アンリミテッド

T-fal(ティファール) インジニオ・ネオ IHルージュ・アンリミテッド

「インジニオ」は、取っ手のとれるフライパン・鍋として人気のシリーズ。重ねて収納できるため、キッチンまわりをスッキリと保てます。フライパンのままオーブンに入れたり、冷蔵庫に保存したりできるのも便利。6層の「チタン・アンリミテッドコーティング」を施しており、ブランド最高レベルのこびり付きにくさと耐久性を実現しています。
収納のしやすさが料理のしやすさにつながった、という声も。


T-fal(ティファール) エクスペリエンス+ フライパン 22cm

T-fal(ティファール) エクスペリエンス+ フライパン 22cm

「エクスペリエンス+(プラス)」は、フランス料理の巨匠と称されるピエール・ガニェール氏監修のシリーズ。ブランド最高級シリーズで、ワンランク上の品質と機能を備えています。素材には、熱伝導率に優れたアルミ合金を採用。「ハードクリスタル」素材でコーティングすることで、通常の約2倍の耐摩耗性を実現しています。


T-fal(ティファール) ハードチタニウム・インテンス フライパン 26cm

T-fal(ティファール) ハードチタニウム・インテンス フライパン 26cm

「インテンス」は、ガス火専用フライパンの中で最高のコーティングが施されたシリーズ。「チタン・インテンスコーティング」により、購入時のこびり付きにくさを長期間キープできます。外面はエナメル仕上げで、キズ・汚れに強く、美しい光沢感を楽しめるのも魅力。「お知らせマーク」が付いていて、マークの色で適温が分かるのも便利です。



ニトリフライパンのおすすめ商品

TORERU 取っ手が取れるフライパン 20cm

取っ手が取れるフライパン (20cm TORERU)

取っ手がとれるフライパンです。かさばらないので洗い物も楽ですし、サイズ違いを複数重ねて収納することもできます。20cmはパンケーキや目玉焼きにぴったりな小ぶりサイズ。マーブルコーティングでこびりつきにくいのに、金属ヘラの使用もOK。ガスとIH両方に対応しており、オーブン調理にも使えます。



フライパンセットのおすすめ商品

THERMOS(サーモス) 取っ手のとれるフライパン5点セット

THERMOS(サーモス) 取っ手のとれるフライパン5点セット

IH対応の取っ手がとれるフライパンセット。フライパンのまま食卓に運んだり、オーブンに入れたりできるので便利です。「耐摩耗性デュラブルコート」を施しており、焦げ付きにくいのが特徴。フライパン・鍋・蓋・取っ手付きのため、1セットあれば炒め物から煮物まで幅広く料理できます。一人暮らし向けのスターターセットとしてもおすすめです。



深型フライパンのおすすめ商品

remy(レミー) レミパンプラス 24cm

remy(レミー) レミパンプラス 24cm

20年にわたって親しまれている「レミパン」のオリジナル・モデルに新機能をプラスしたフライパン。深型タイプなので、1台で「炒める・焼く・煮る・蒸す・揚げる・炊く」6つの役割をこなします。歴代シリーズの中でも耐久性に優れたコーティングを施しており、少量の油でもこびり付かないためヘルシーな調理を実現可能。マグネットタイプのハンドルを採用していて、おたまなどのキッチンツールがピタッとくっ付くのも便利です。




文=さいとうあずみ

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