全力で休むにもスキルが必要!? 思いっきりだらける日を作る/がんばらないご自愛(3)

#くらし 
横になっていても気持ちが休まらない状態が続き…

『万年不調から抜けだす がんばらないご自愛』 3回【全8回】


「完全に体調のいい日が1日もない!」という悩み、結構色んな人が抱えているかもしれません。
30代半ばの竹内絢香さんも漠然とした不調に悩まされていた一人でしたが、「ご自愛」のおかげで日々が少しだけラクになったそうです。

ここで言う「ご自愛」とは、自分の心やカラダがちょっとプラスになる行動や考え方のこと。

・どうしても気分が上がらないときは「日光」を浴びてみる
・楽しさや気持ちよさを求めて「運動」してみる
・不安な気持ちに支配されそうなときは、「瞑想」をしてみる
・自分の中にある「固定観念」を整理してみる

など、毎日がほんの少しラクになるかもしれない「誰でもできるご自愛」を、心療内科医の鈴木裕介先生の解説つきでご紹介します。

※本記事は竹内絢香著、鈴木裕介監修の書籍『万年不調から抜けだす がんばらないご自愛』から一部抜粋・編集しました


思いっきりだらける

「全力で」休んでみたら?

横になっていても気持ちが休まらない状態が続き…


フリーランスになってから、休みの日に「こんなことしている場合じゃないのでは…」という気持ちが強くなりました。横になっていても気持ちが休まらない状態が続いていたのです。

この対処法は「全力でだらける」こと。単に横になってダラダラする…というよりは、仕事や家事など「やらなきゃいけないこと」について考えるのをストップして、とにかく「今やりたいこと」だけに集中するイメージです。その際、休むことに一切罪悪感を持たず、堂々と休み倒す! のがポイントだと感じています。

休むのは大事だな…と思いつつ、無意識のうちに無理を続けて疲れていたので、最近勇気を出してひと月ほど仕事のペースを落としてみました。すると、驚くほどやる気が戻ってきたんです。休む効果を実感できたことで、いっそうその大切さを感じています。

休み方と罪悪感の話

・「だらける」とは、自分にとっても他人にとっても「有益なことをしない」ということ
・「だらける」のが苦手な人は、何もしないことに伴う焦燥感や罪悪感に少しずつ慣れていくのが大事

休み方と罪悪感の話

「だらけるって、どうしたらいいんでしょうか?」といった質問を休職中の患者さんからいただいたことがあります。聞いてきたのは超がつくほどマジメな方でした。たしかに、あらためて聞かれると、ちょっと答えるのが難しい質問かもしれません。

「休む」とか「何もしないでぼーっとする」のが苦手なタイプの方がいます。それは、マジメで「恥」の感覚が強い人です。

その方は仕事を休んでいることを恥じていました。「周りの人が当たり前のようにできている仕事を自分だけができていないのが恥ずかしい」

「他の人に申し訳ない」「ちゃんとしなきゃ」といった強迫観念が強く、できていないと自分のことを強く責めてしまうようでした。だから、最速で休んですぐに回復しないといけないと思っていたし、なかなか回復しないと自分はうまく休めていないと自責の念にかられていました。

恥と罪悪感、そして無気力というのはセットです。「ちゃんとしなきゃ」という思いが強すぎると、自分への期待値が上がりすぎ、「ちゃんと」できない自分を恥じて無力感にかられ、憂うつになって気力が下がってしまうのです。

「だらける」とはつまり、自分にとっても他人にとっても「有益なことをしない」ということかもしれません。有用性とか貢献とか規範みたいなものから離れて、「ちゃんとしない」ことです。別になんか役に立つことをしなくても、ただ生きることができるんだな、という感覚を持てると、生きる上の足場はとても広くなります。

「何もしない」ことに伴う焦燥感とか罪悪感とかに少しずつ慣れていく。そうすると、生きる力は大きくレベルアップしますよ。

私は今あえてダラダラしているのだ

だらけるにも実はスキルがいる


●竹内 絢香:イギリス好きな漫画家&イラストレーター。著書に『英語力0(ゼロ)なのに海外営業部です』『がんばらなくても死なない』などがある

●鈴木 裕介:内科医・心療内科医。秋葉原saveクリニック院長。
著書に『我慢して生きるほど人生は長くない』『メンタル・クエスト 心のHPが0になりそうな自分をラクにする本』がある

著=竹内絢香、監修=鈴木裕介/『万年不調から抜けだす がんばらないご自愛』(KADOKAWA)

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