片付けているうちにやる気が出る!? 部屋の整理にチャレンジ/がんばらないご自愛(4)

#くらし   
心の状態と部屋の状態がリンクする

『万年不調から抜けだす がんばらないご自愛』 4回【全8回】


「完全に体調のいい日が1日もない!」という悩み、結構色んな人が抱えているかもしれません。
30代半ばの竹内絢香さんも漠然とした不調に悩まされていた一人でしたが、「ご自愛」のおかげで日々が少しだけラクになったそうです。

ここで言う「ご自愛」とは、自分の心やカラダがちょっとプラスになる行動や考え方のこと。

・どうしても気分が上がらないときは「日光」を浴びてみる
・楽しさや気持ちよさを求めて「運動」してみる
・不安な気持ちに支配されそうなときは、「瞑想」をしてみる
・自分の中にある「固定観念」を整理してみる

など、毎日がほんの少しラクになるかもしれない「誰でもできるご自愛」を、心療内科医の鈴木裕介先生の解説つきでご紹介します。

※本記事は竹内絢香著、鈴木裕介監修の書籍『万年不調から抜けだす がんばらないご自愛』から一部抜粋・編集しました


片付けにチャレンジ

忙しくなると部屋が荒れちゃって…

心の状態と部屋の状態がリンクする


本以外の物をなるべく増やさないよう心がけているので、もともと家に物が少なく、片付けは得意なほうです。けれども仕事が忙しい時の机周りは、台風が通ったあとのように散らかっています。そういった意味で「心の状態と部屋の状態がリンクする」には、非常に思い当たる節がありました…。

部屋が荒れている状態が続くと、「イヤだな~」とは感じつつも、その状態に慣れていく気がしています。不快感に慣れてしまうというか…。それを断ち切るためにも、やる気が…とか考えずに「まずやってみる」のがとても大事だなと理解しました。

最近は、金曜日に仕事を終えたらいったん机の上のパソコンや資料を全部棚に戻して、机上をリセットすると決めています。スッキリきれいな状態で休み明けを迎えられると、やはりとっても気分がいいです。

片付けとメンタルヘルスの話

・心の状態と部屋の状態はリンクしがち。片付けや掃除は心のメンテナンスになる
・「まず4分」だけ単純な作業をやってみることで自然とやる気が湧いてくる

片付けとメンタルヘルスの話

じつは掃除とメンタルヘルスにも興味深い関連があるんです。心の余裕がなくなってくると、部屋の状態が荒れていくことが多いですよね。これは行動レベルのストレス反応としてよく見られるもので、自分の心のHP(残り体力)低下のサインになります。

禅の世界では「一掃除、二信心」という言葉があります。信仰心を持つことよりも、掃除をすることのほうが重視されているわけです。目の前の物事に集中して打ち込む掃除は、まさに瞑想そのものであり、心を落ち着かせるのにとても大きな力を持っています。汚れたからイヤイヤ掃除するのではなく、「心を磨くための行(ぎょう)」として日常的に取り入れていくと、すごくいい心のメンテナンスになりますよ。僕も洗い物が苦手だったのですが、「これは心を整えるための行なのだ」と思ってやると全然違った心持ちになります。それに「掃除を自発的にする企業は幸福度が高い」なんて面白い報告もあるんです。

とはいえ、掃除をしよう! と気合いを入れてもなかなか行動に移せないものです。そういう時は、「まず4分」だけ単純な作業をやってみましょう。「作業興奮」といって、4分程度の単純作業をすることで、脳の側坐核(そくざかく)という部分がやる気を司る「ドーパミン」を出してくれるようになり、自然とノッてきます。やる気って天から降ってくるものではなくて、実際に動き出すことで湧いてくるものなんですよね。

床や窓の拭き掃除や掃き掃除のような反復動作は、リズミカルに行うことで脳内のセロトニンの分泌量を増やし、心を落ち着かせることができます。頭の中がごちゃごちゃしている時ほど、「行」としての掃除はオススメです。

考える前に動く!

やっぱりキレイなほうが気持ちいいッ


●竹内 絢香:イギリス好きな漫画家&イラストレーター。著書に『英語力0(ゼロ)なのに海外営業部です』『がんばらなくても死なない』などがある

●鈴木 裕介:内科医・心療内科医。秋葉原saveクリニック院長。
著書に『我慢して生きるほど人生は長くない』『メンタル・クエスト 心のHPが0になりそうな自分をラクにする本』がある

著=竹内絢香、監修=鈴木裕介/『万年不調から抜けだす がんばらないご自愛』(KADOKAWA)

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