【フォロワー28万超】「春巻きの作り方を知らなかった」にじままさんから「超効率的レシピ」が生まれた理由

#食   

Instagramのリールでお料理動画を投稿するにじまま(@mamanomainichidesu)さんは、フォロワー数28万人超の人気インフルエンサー。
人気の秘訣は、今までに誰も見たことがないようなお料理の作り方にあります。
一体どのようにして超効率化レシピが生まれているのか? 初のレシピ本『究極ずぼらおかず ちゃんと作るより、おいしい魔法のレシピ』を上梓したばかりのにじままさんにお話しをうかがいました。

――にじままさんは、もともとお料理好きだったんですか?

にじまま:人並みですかね。私は、大学進学を機に一人暮らしをしたのですが、それがきっかけで自炊するようになりました。誰かに教わったというわけではなく、『クックパッド』とかを見ながら作り始めた感じです。もちろん、失敗もたくさんしていて。例えば、グラタンを作ったときに、中身がオーブンの中で大量にあふれてしまったことがあるんです(笑)! グラタンって、お皿いっぱいに中身を入れて加熱すると、グツグツした時にあふれちゃうんですよね。それを知らなかったんです。就職してからは仕事が忙しく、作る時間がない時期もありましたが、結婚して子どもができてからは、誰かに自分の作ったご飯を食べさせることが当たり前の毎日になりました。

――にじままさんのレシピは驚くような作り方のものがたくさんありますよね。例えば、肉団子はボウルで肉ダネをこねて手やスプーンで丸めるのではなく、ポリ袋に肉を入れてこねたあと、そのままポリ袋やラップで細長く成形して、丸ごと加熱。食べる前にキッチンバサミで食べやすい大きさに切るなど…。この作り方は、どうやって思いついたんでしょう?

にじままさんのレシピは奇想天外であっと驚くような作り方のものがたくさん


<肉だんごスープ鍋の材料(2〜3人分)>
にんじん…1本
キャベツ…1/2個
ニラ…1/2束
水…1L
鶏ひき肉…200g
玉ねぎ…1/2個(みじん切り)
マロニー…30g

(2)
 チューブしょうが…3cm
 片栗粉…大さじ1
 しょうゆ…小さじ1
 ごま油…小さじ1

(3)
 しょうゆ…大さじ3
 酒…大さじ1
 鶏ガラスープの素…小さじ2
 ごま油…小さじ1

<作り方>

ボウルの洗い物がイヤだから、ポリ袋で肉をこねるレシピというのはよくあります

鍋に入れるときに手で丸めるのはもちろん、スプーンを2つ使って丸めるのですら、洗い物が増えるからイヤ

なぜそこまで効率化したかったかと言うと…

料理をゆっくり作る時間はないし、限界の体力&精神状態だったから思いついたところはあります


にじまま:ボウルの洗い物がイヤだから、ポリ袋で肉をこねるレシピというのはよくありますよね。鍋に入れるときに手で丸めるのはもちろん、私は、スプーンを2つ使って丸めるのですら、洗い物が増えるからイヤだったんですよ。そんなことを考えながら、ポリ袋に入れた肉をこねていたら、いつの間にか底に肉が細長く形作られていて、そのまま鍋に入れてしまおう、と。
なぜそこまで効率化したかったかと言うと、この作り方を考えた当時は、育児で本当に手が離せない状態だったんです。上の子は2歳のイヤイヤ期、下の子は赤ちゃんで泣きっぱなし…料理をゆっくり作る時間はないし、限界の体力&精神状態だったから思いついたところはありますね(笑)。

――春巻きの作り方も衝撃でした!

春巻きの作り方も衝撃!


<春巻きの材料(2〜3人分)>
豚ひき肉…300g
たけのこ水煮(細切り)…1袋
ニラ…1/3束

(1)
 片栗粉…大さじ2
 鶏ガラスープの素…小さじ1
 しょうゆ…小さじ1
 酒…小さじ1
 みりん…小さじ1

春巻きの皮…10枚
ごま油…小さじ1
サラダ油…適量

<作り方>

実は春巻きの普通の作り方を知らなかった

「春巻きって、こんな感じ?」で作ってみました

巻き終わりを下に焼いてみた

揚げ焼きならぜんぜん剥がれないし、大丈夫でした


にじまま:私、実は春巻きの普通の作り方を知らなかったんですよ(笑)。最初は、「春巻きって、こんな感じ?」で作ってみました。春巻きの皮の巻き終わりを水溶き小麦粉などでとめるのも知らなくて、巻き終わりを下に焼いてみただけなのですが、揚げ焼きならぜんぜん剥がれないし、大丈夫でした。大丈夫ですかね、こんなこと言って(笑)。レシピ本のプロフィールには『料理研究家』と書いてもらっているのに!

――あはは!ざっくばらんなところがにじままさんの魅力だと思うので、きっと大丈夫です(笑)! 料理では、ずぼら=効率重視のにじままさんですが、日常生活でこれだけは効率化できない!というものはありますか?

にじまま:効率化の対局にあるのが、子育てですよね。子育てって、「1秒でも早く」というのができない。大人が急がせようとすると子どもは嫌がるじゃないですか。子どもながらに、「もっと話してほしい、向き合ってほしい」と思ってのことだし、急がせるのは不可能(笑)! それに、赤ちゃんがなんで泣いているのかわからないままに1時間があっという間に過ぎてしまうこともザラです。子育てって効率化不可能。これほど効率化できないし、先の予定が立たないことがあるんだなぁと思いました。

――にじままさん応援してくださっているフォロワーさんも、子育て中のお母さんが多いですよね。

にじまま:そうですね。共感してくださる方はやはりママさんが多いです。「ずぼら」というと、「こんなに手抜きしていいのかな?」と後ろめたい気持ちになるかもしれませんが、そんなことはないです!
時間と手間を短縮しておいしい料理を作れたら、余った時間は自分のため、子どものために使えますよね。この本が、いろいろな人がラクできるのに役立てたら嬉しいです。時短できることはして、それで生まれた時間は家族と笑って過ごせたらいいですよね。

――にじままさんのレシピはフライパン一つでできるので、キッチンが狭い一人暮らしの学生さんや社会人の方にもいいですよね。

にじまま:そうなんですよ!コンロが一口しかなくてもできるし、まな板もほとんど使わないので、狭いキッチンでもストレスなく自炊ができると思います。実際、フォロワーさんからもそういう声は聞きます。そんな方々にも、料理の時間を短縮して自分の時間を作ってもらえたらいいですね。

――今日はありがとうございました!

写真=さくらい しょうこ
取材・文=須川 奈津江

【著者プロフィール】
にじまま
Instagramでレシピ動画をあらゆるツッコミと一緒にお送りしている料理研究家。
二児のママということもあり、日々忙しくすごすママ目線の手間を抜いた業務効率化レシピとレシピ動画内のツッコミが好評で、「普通に作るよりラクなだけでなくおいしいなんて!」「もっと早くこんなテクニック知りたかった!」の声が多数。レシピ投稿をはじめてから、半年もたたずにフォロワーは20万人を突破。YouTube「にじままちゃんねる」でも動画を配信中。

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