シンク下をうまく使いこなすには、「排水管」を攻略せよ!/きれいな家をつくる「整理収納」術(2)

#くらし   
半永久的に使える収納システムをつくって解決!

『保存版 レタスクラブ特別編集 きれいな家をつくる「整理収納」術』 2回【全10回】


おうちで過ごす時間が圧倒的に増えたここ数年。「家でも家族が気持ちよく、楽しく過ごせるようにしたい!」と思う反面、家事の手間は増える一方…。

家事だけでなく、仕事や育児にも忙しい毎日で、どうしたらきれいな家をつくれるのか? そんなお悩みを解決するヒントをお送りします。
ちょっとした労力と工夫で、家じゅうがすっきりしたら、暮らしがもっと豊かになるはず!

※本記事はレタスクラブ編集の書籍『保存版 レタスクラブ特別編集 きれいな家をつくる「整理収納」術』から一部抜粋・編集しました


ごちゃごちゃ、しまいにくさの原因
シンク下の「排水管」を攻略せよ!

キッチンのシンク下収納は空間が広く、スペースをうまく区切って使いこなすにはハードルが高め。
入れるべきものの見極め方や選ぶべき収納グッズを、読者S・Tさんの家を例に
整理収納アドバイザーの中山真由美さんに徹底的に教えてもらいました!

教えてくれたのは

教えてくれたのは中山真由美さん

中山真由美さん
一人一人の暮らしと気持ちに寄り添う整理収納術は、ものだけでなく、心の整理もサポートしてくれると大人気。対面&オンラインで整理収納レッスンも行なっている。

BEFORE

一見収納グッズを使って工夫しているけれど、使い勝手が悪い…

一見収納グッズを使って工夫しているけれど、使い勝手が悪い…

【問題点 1】
収納グッズを選び間違えて使いやすいスペースを減らしている

結婚当初に購入したというラック。「一見、取り出しやすそうに見えますが、収納量は少なめ。外にも洗剤があふれてしまっているので、収納力が高く、取り出しやすい収納グッズに変えたほうがよさそう」

【問題点 2】
シンク下に収納NGなものがスペースを取り過ぎ

ひときわ大きなスペースを取っているのが米びつ。「米びつや高さのある調味料ボトルなど、引き出しに入り切らない食品をシンク下に置きがち。スペースを取るだけでなく、カビや虫がつくので移動を」

【問題点 3】
100円ショップのコの字ラックは重いものを載せるには不向き

100円ショップのプラスチック製のコの字ラックを鍋置きに。「重い鍋を置いてしまうとグラグラと不安定になり、いずれ変形する可能性も。重ねて使っているので、奥のものも取りづらい状態に」

STEP 1
まずはサイズを測り、使える空間を把握せよ!

幅、奥行き、高さをきっちり測る
「紙に収納スペースの形と排水管の位置を書き、全体の幅と奥行き、高さ、そして排水管までのサイズも、右の写真にならって書いてみましょう。扉の蝶つがいの部分も忘れずに。この作業をしっかりしておけば、収納グッズを選ぶときに間違いがないんです」。観音扉が内側に納まるタイプの収納は、扉の厚さを差し引いて考えること。

まずはサイズを測り、使える空間を把握せよ!

下から排水管までの高さなど、排水管の出っ張りをしっかり把握するのがポイント。

排水管の出っ張りをしっかり把握するのがポイント


STEP 2
シンク下に入れるべきものを見極めよ!

POINT 使用頻度の低いイベントグッズは別の場所に移動
「シンク下は『常に動きがあるものを入れる場所』と決めましょう。水けや油がついた調理器具などを長い間、ここで保管するとカビや虫がつく原因となります」。バーベキューの野菜用のざるや餅焼き用の網など、イベントのときにしか使わないものは袋に入れて、廊下にある収納へ。

使用頻度の低い イベントグッズは別の場所に移動


POINT 湿気が多いシンク下に 米びつはNG!
大きすぎて、シンク下収納にしか入らなかったという米びつ。「湿気の多いシンク下には本来、食品を入れるのは避けるべき。特にお米は湿気だけでなく虫もつくので、すぐ移 動しましょう。シンク下以外の収納に入らないのであれば、米びつ自体を小さくすることも検 討してみて」

湿気が多いシンク下に 米びつはNG!


POINT よく使う調理器具 を選別し取り出しやすい場所へ
「鍋やボウルなどは、同じ種類でまとめがちですが、あまり使わないものが交ざっていると取り出しにくくなります。まずは使用する頻度やシーンで分けてみて」。お菓子やパン作りが趣味のS・Tさんは泡立て器が多め。毎日の料理で使うものと製菓用のものを分けて収納 することに。

サイズ違いの泡立て器が何個も…


POINT そもそもの在庫量を見直そう
「ジメッとしたシンク下収納の奥は、何となく手をつけづらく、放置している人も多いんです。不要なものが多いはずなので、中身をすべて出したら、必要なものとそうでないものを分けて」。S・Tさん宅では20年前の漂白剤が2本も出現。これは水で薄め、排水溝に流して処分。

そもそもの 在庫量を見直そう


STEP 3
使い勝手はプライスレス! 惜しまず「投資」せよ!

使い勝手はプライスレス! 惜しまず「投資」せよ!


奥のものも取り出しやすいスライドラック
「奥行きのあるシンク下でも、奥のものが取り出しやすいようにカゴ部分が手前にスライド。上のカゴの高さが自由に変えられ、下には高さのあるボトルを、上にはこまごましたものが収納できます」。サビにくく、丈夫なステンレス製で、カゴについた底板は取り外して洗うことも可能。

ステンレス製の伸縮ラック
シンク下の湿気にもサビず、重さにも耐えられるステンレス製。「棚の高さも自由に変えられ、ラック全体の幅もワンタッチで伸縮できます。さらにすごいのは10cm幅と15cm幅の棚板。排水管の位置にかかわらず、うまく避けて置けるんです。ネジも使わないので、設置も簡単!」

STEP 4
使いやすい配置をマスターせよ!

使いやすい配置をマスターせよ!

空間の広いシンク下では動線に合った配置が大事
収納グッズを選んだら、次に考えるべきは動線に合わせた配置。「コンロ下の収納がない場合、コンロ側には鍋やフライパンなど、コンロまわりで使うものを置きます。同様に、洗剤や掃除道具は反対側に。まん中は、ボウルやざるなどシンクまわりで使うものを置きましょう。扉裏にものを掛けるときも、立ち位置や、利き手を一緒に考えて」

次ページ:排水菅を攻略!AFTERはこうなった!!(2/2)

この記事に共感したら

おすすめ読みもの(PR)

プレゼント企画

プレゼント応募

\\ メルマガ登録で毎週プレゼント情報が届く //