親子でフードロスを考えるきっかけにも!規格外のミニトマトを使用したレトルトカレーに注目

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親子でフードロスを考えるきっかけに

子どもが通う学校では、給食を「残さない」ために、自分で食べられそうな量に調整してから食べているそうです。昔、掃除時間まで残って給食を食べていた私にとっては羨ましい環境だなと思う一方、ウチの子たちは家や外食時には、苦手なものがあったり少し量が多いとすぐに残そうとしてしまいます。最近「フードロス」が問題になっていることもあり、家庭でも「食べ物を残すこと」や「フードロス」について一緒に考える必要があるなと感じていました。

そんなとき、規格外のミニトマトをレトルトカレーに使用しているという取り組みを知り興味を持ったので、早速、詳しく調べてみました!

フードロス削減にひと役!「510トマトビーフカレー」

規格外ミニトマトを使用したレトルトカレー

私が興味を持ったレトルトカレーは、MOTTAINAI BATON株式会社(以下、モッタイナイバトン)が販売している「510トマトビーフカレー」です。食品ロス削減を図る取り組みをしているモッタイナイバトンは、規格外ミニトマトを使用したこの商品を開発。静岡県の株式会社後藤農園(御前崎市)で生産された規格外ミニトマト約3千個(約30kg)を使用しているといいます。

モッタイナイバトンによると、消費者庁「食品ロス削減関係参考資料」(2022年1月14日版)において、日本の本来食べられるのに廃棄される食品ロスの量(2019年度)は、年間570万トンと推計されているとのこと。フードロスの中には、田畑などで生産された農作物が一般消費者の目に届かないまま、規格外品として出荷されず廃棄されるものがあります。また、フードロスにより、焼却処分する際に出る温室効果ガスの排出や、焼却後の残りかすの埋め立てによる土壌汚染など、環境への負荷も懸念されているのだとか。

ちなみに、2020年5月より始めた同社の取り組みによるフードロス削減量は、2022年7月時点で累計500kgに上るのだとか。すごいですよね!

後藤農園の「食品ロス」「もったいない」をレトルトカレーで解決!

後藤農園では年間約35~40トンのトマトを生産。センチュリー、黄味娘(きみこ)といったフルーツトマトなどを栽培しており、糖度が8~12%もの丹精込めた糖度の高いトマトが人気です。

同農園のトマトは、農園内の販売所や通販サイトなどで販売され人気を博す一方で、見た目や形、割れなどにより、規格外として破棄せざるを得ないトマトは全体の約10%を占めるのだとか。完熟収穫を心がけているがゆえに、「完熟による割れ」が起こるトマトの多さに特に課題を感じていたそう。

規格外として廃棄される予定であったトマトを使ったレトルトカレーをプロデュース

モッタイナイバトン代表の目取眞興明氏はこの解決策として、規格外として廃棄される予定であった約3000個(約30kg)ものトマトを使ったレトルトカレーをプロデュースすることに。保存期間の長いレトルトカレーに活用することで、廃棄食材を大量消費することが可能に!モッタイナイバトンは、「あらゆる廃棄食材に対応できる、持続可能な消費と生産の循環を促す取り組みになると」考えているそうです。

一生懸命作ったトマトを捨てるのはもったいない

後藤農園の後藤のりこさんも販売に際し、「一生懸命作ったトマトを捨てるのはもったいない、という気持ちは常にあり、どうにかしたいとずっと思っていたところ、目取眞さんの取り組みを知り、誰でも食べやすいレトルトカレーにしたらトマトも生かされる!と思い連絡させてもらいました。

目取眞さんがこれまでに関わってきたフードロスをレトルトカレーで解決する取り組みは、農家だけではなく、フードロスに悩む人たちの救世主となり、希望を与える素晴らしい取り組みだと思います」とコメントを寄せています。

また、モッタイナイバトンの担当者にも話を伺ったところ、「苦労した点は、生産者と工場の味を決めること、手に取ってもらうパッケージ作成です。生産者、工場側にヒアリングしたことでどんどん良くなっていき、商品開発できたと思います」とのことでした。確かに、おしゃれでかわいらしいパッケージは手に取りやすいですよね!

さらに、持続可能な食品ロスへの取り組みとして、今後も各地域の農家や自治体と連携して、あらゆる廃棄食材の特性を生かしたオリジナルのレトルトカレーの開発に注力する予定なのだとか。これからの商品にも期待大です!

後藤農園の後藤さんいわく、「子どもたちにも食べてもらいたいのでカレーを甘めに仕上げました」のことなので、私もぜひ子どもとフードロスについて話をしながら一緒に食べたいと思います!ウチの子たちはミニトマトが大好きなので、話すきっかけにもしやすいです♪

自然の恵みに感謝!


家庭で食べるのもいいですが、これからの季節、キャンプなどに持って行ってもいいですよね。大自然のなかで、自然の恵みに感謝をしながら「510トマトビーフカレー」を食べるともっとおいしいかも!「510トマトビーフカレー」は、後藤農園のホームページや道の駅「風のマルシェ御前崎」で販売されていますので、ぜひチェックしてみて♪


文=矢野 凪紗

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