骨を作るのはカルシウムだけじゃない! 骨のための栄養&食生活のコツがまるわかり

#食   
たんぱく質

人生100年時代。長いシニア世代を元気に楽しく過ごすために、ぜひ取り組んでいただきたいのが「骨活」=「骨粗しょう症予防」です。
骨粗しょう症なんてまだ先のこと...と油断するなかれ。実は骨密度は30代から減り始めるので、今のうちから積極的に行うことが大切なんです!

「骨活にいい食生活&プチ運動」今回は、骨を丈夫にするために、毎日とりたい栄養と気をつけたい食生活についてご紹介します。

*  *  *

▶︎教えてくれたのはこちら
ゆりクリニック院長、整形外科医
矢吹有里先生

矢吹有里先生 (ゆりクリニック院長、整形外科医):女性のためのクリニック。骨粗しょう症や更年期を中心に診療、美容と健康をトータルにサポート。骨美容® 考案者。

女性のためのクリニック。骨粗しょう症や更年期を中心に診療、美容と健康をトータルにサポート。骨美容(R)考案者。TEL03 (3455) 1107

▶︎ガイド役はこちら
メノポーズ (更年期) 師匠
越川典子

メノポーズ師匠 越川典子:メノポーズカウンセラー、国家資格キャリアコンサルタントとして、カラダと仕事の両面から女性の生涯にわたるライフデザインを支援。

メノポーズカウンセラー、国家資格キャリアコンサルタントとして、カラダと仕事の両面から女性の生涯にわたるライフデザインを支援。

入門者
編集部 三橋

入門者 編集部 三橋:40代後半になり、心身の変化を感じ取っている。1児の母として多忙な日々だが、骨をはじめ、カラダ全体を見直すべく情報収集しているところ。

40代後半になり、心身の変化を感じ取っている。1児の母として多忙な日々だが、骨をはじめ、カラダ全体を見直すべく情報収集しているところ。


骨って何からできているの?

意外な食べ方にびっくり!

骨を作る栄養はこの5つ!

下記の5つの栄養の中で特に大切なのは、カラダの土台を作るたんぱく質。
そもそも、一つ一つの細胞を作っているのがたんぱく質なので、必要な量をとらないと、いくらカルシウムをとっても骨のために働かないのです。とはいえ、一つの栄養に偏らず、バランスよくとることで骨を作るサイクルがうまく働くことが分かっています。

【たんぱく質】
骨を作る鉄筋の役目をする:肉、魚、豆類など

たんぱく質


【カルシウム】
骨の材料:牛乳、小魚、高野豆腐、青菜、切り干し大根など

カルシウム


【マグネシウム】
カルシウムとともに骨を形成:大豆製品、ごぼう、あおさ、ナッツ類、ごまなど

マグネシウム


【ビタミンD】
カルシウムの吸収を助ける:魚介類、きのこ類、しらす干しなど

ビタミンD


【ビタミンK】
カルシウムの沈着を助け、骨を強化する:納豆、ブロッコリー、わかめ、のりなど

ビタミンK


「大豆イソフラボン」にも注目!
大豆イソフラボンが腸内で代謝されてできるエクオールは、エストロゲン様の働きをしてくれるので、骨代謝維持が期待できます。毎日1食は、大豆製品を取り入れたいですね!

何をどう食べたらいいの?

たんぱく質を充分にとることが必須!

たんぱく質の必要量は1日50~60gです。でも、食材を50g食べればいいというわけではありません。下記の、食材ごとにとれるたんぱく質の量を参考に、1日3食として毎食20gを目指しましょう。動物性たんぱく質か植物性たんぱく質かで吸収率も違います。バランスよく食べることが大切です。
調理法にも注意を! 実は、たんぱく質を加熱することで起きる「糖化」が骨を老化させることも分かってきました。焼くより蒸す、ゆでるのがおすすめです。
*糖化とは、たんぱく質と糖質が加熱などによって変質したAGEs (エージーイーズ=最終糖化産物) を生成する反応のこと。老化や病気の原因になることが分かっている。

食材ごとにとれるたんぱく質の量

食材によって、とれるたんぱく質の量は異なる。イラストの青字が、とれるたんぱく質の量。

・豚肉 100g → 約20g
・魚 100g → 約20g
・豆腐 100g → 約6g
・牛乳 200g → 約6g
・卵 1個 → 約7g
・納豆 1パック → 約8g
・油揚げ 1枚 → 約7g
・プロセスチーズ 1個 → 約4g
・プレーンヨーグルト 100g → 約4g

手のひら片手分の食材が1食分と覚えよう!

手のひら片手分の食材が1食分と覚えよう!


ちょい足しで、カルシウムの吸収をアップしよう

カルシウムは単体では吸収されにくいのですが、お酢を加えると吸収率がアップ。しらすとわかめを三杯酢であえるなどもおすすめです。

きのこは、食べる前に日光に当てておこう

しいたけなどきのこ類は、日光 (紫外線) に1時間ほど当てると、ビタミンDが約10倍に増えます。まとめて干してから保存しておきましょう。

5つの栄養は組み合わせて賢く食べよう

どの栄養も、毎食とるのが理想です。上記の「骨を作る5つの栄養素」を含む食材を組み合わせて一つのレシピにするのが賢い方法。1日でバランスをとってもいいですね。

次ページ:骨の健康には、食事だけでなく生活習慣も影響します(2/2)

この記事に共感したら

Information

<レタスクラブ22年11月増刊号より>


▶へとへとさんをお助けする情報が満載!




雑誌情報はこちら


▼『レタスクラブ ’22 11月増刊号』情報はこちらから▼

『栄養を逃さない煮もの』秋冬に旬の野菜をおいしく食べるには、温かい煮ものが一番!野菜を味わえて、栄養も逃さない煮ものレシピをたっぷりご紹介しています!/1/4株をペロリと食べ切れる白菜鍋/ごまドレッシングの意外な使い方10/半生食感のさつまいもスイーツ/「汚れタイプ別洗剤早見シート」/【はずせる保存版】手早く味しみ!「大根おかずBOOK」/【毎号付録】献立の悩みから解放される!と話題の「献立カレンダー」/【特別付録】毎年大好評!「SNOOPYカレンダー2023」/オトナのNEWS連載は加藤シゲアキさん/コミックエッセイも多数!/レタスクラブ11月増刊号をぜひお楽しみください。




本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

LINEお友だち追加バナー

おすすめ読みもの(PR)

プレゼント企画

プレゼント応募

\\ メルマガ登録で毎週プレゼント情報が届く //