減りゆく養豚農家にも貢献!「エコで持続可能な」システムで生産された健康的でおいしい豚⾁に注目

#食   

最近、子どもとSDGsについて話す機会が増えてきました。特に、食に関することは身近に感じていているようで、つい先日も家庭や学校での食べ残しやフードロスやについて子どもと話し合ったばかりです。そんなときに知ったのが、株式会社Eco-Porkの「エコで持続可能な豚⾁」を生産するという取り組みです。ECサイトで豚肉の販売も行っているということで、興味が沸いて調べてみました。

日本の養豚業は大ピンチ!?

株式会社Eco-Porkによると、⽇本の養豚業は飼料⾼騰や⼈⼿・後継者不⾜を原因とした持続可能性が問題となっているそうで、2000年11,700軒あった国内養豚農家数は、2022年時点で3,590軒まで減少しているといいます。また、タンパク質危機など世界規模での⾷料問題や、畜産によるGHGの排出・⼤量の⽔や飼料の消費も⼤きな課題に。今後、ガソリン⾞がEVに代替されていく流れと同様、リアルな⾁から環境負荷の低い培養⾁に代替していく可能性もあるといわれています。

養豚農家戸数の推移


こうした現状に対し、同社は豚⾁⽣産の全プロセスを可視化・効率化し、持続可能な養豚業の実現を⽬指しています。ICT・IoT・AIを活⽤し⽣育環境や衛⽣状態などを効率的かつ適切に管理、健康的で環境負荷の少ない豚の⽣育を実現すると共に、導⼊農家では平均7%/年の成績向上も達成。2023年3⽉現在、同社の養豚DXシステムは国内養豚業において約80農家、シェア約10%(出荷豚換算180 万豚/年)と、多くの⽣産現場で活⽤されているそうです。

養豚DXシステムで育ったおいしい豚肉が家庭でも!

同社では、養豚農家の⽅々に加えて、“Join Our Farm”というコンセプトのもと、消費者にも「本物の⾁のおいしさ・⾷べる喜びの価値を尊重し、⾷⾁⽂化を次世代につなぐ」取り組みとして、養豚DXシステムで育ったおいしい豚肉が購入できるECサイト「Eco-Pork」を2023年4月12日にローンチ。

ECサイト「Eco-Pork」が2023年4月12日にローンチ


「国内のさまざまな養豚農家の豚⾁を⾷べる」こともまた、養豚業への支援となるというのは素敵な取り組みだなと感じ、ECサイト「Eco-Pork」を早速のぞいてみました。

株式会社ユーグレナとのパートナーシップのもと、⽯垣島で持続可能性に配慮して⽣産された、栄養価の⾼い微細藻類ユーグレナ等を配合した飼料を使用した「ユーグレナエコポーク」が販売されています。健康的でおいしいといわれている「ユーグレナエコポーク」はECサイトだけの限定販売だそうです。

さらに全国のさまざまな養豚⽣産者の豚⾁を、精⾁や加⼯品、ミールキットといった形でも提供していくそうで、その第1弾として新潟県⿂沼の雪深い⼭中で育てられる幻の豚⾁、⻤や福ふくの「⻤の宝ポーク」を販売しています。また、「⻤の宝ポーク」とドイツ⼈のクラフトマンシップの出会いから⽣まれた完全無添加・伝統製法のシャルキュトリ(加工品)にもぜひ注目したいところ。⽣産者、部位、加⼯⽅法による味の違いを楽しめる商品展開も楽しみです。

新潟県⿂沼津南町の養豚農家「⻤や福ふく」

鬼や福ふくのレーダーチャートイメージ

ドイツ⼈トビアス・バルドゥーン⽒のクラフトマンシップにより⽣まれた完全無添加・伝統製法のシャルキュトリ


「フードディレクター」に⽥村浩⼆シェフが就任

また、「Eco-Pork」のフードディレクターには、フレンチの星付きレストランを経て多分野で活躍する⽥村浩⼆シェフが就任。本サイトで販売される豚⾁や加⼯品・ミールキットの開発や、養豚場における給餌等の共同研究をはじめとした「豚⾁そのもの」をよりおいしく⽣産するメソッドや研究開発に同社と共同で取り組んでいくそうです。

田村浩二シェフ



家にいながら全国のおいしい豚を味わうことができるうえ、養豚業にも貢献できるという「Eco-Pork」。早速、子どもと一緒にECサイトを見て養豚業について話しながら、注文してみたいなと思います!

文=矢野 凪紗

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