【消えたママ友(最終回ネタバレ)】美人ママ友が子どもも夫も置いて突然失踪した理由
【中盤のあらすじ】些細なことで壊れていく、ママ友関係
ある日、春香、ヨリコ、友子は、子どもたちを公園で遊ばせていました。有紀ちゃんが失踪してからも、変わらない日常を送っているかに見えた3人。でも、有紀ちゃんがどうしていなくなったのか、考えない日はありません。子どもを通じて始まったママ友としての付き合いだったけれど、平日も休日も顔を合わせ、気心の知れた仲だったはず。そんな彼女が理由も告げずいなくなるなんて―。


ふと友子が漏らした
「仲よしだったけど全部しってるなんてありえないし、それでいいんじゃないの?」
という言葉。それを聞いた春香やヨリコも、口にしてしまった友子でさえも、その言葉を消化できずに立ちすくむことしかできません。
そのとき、春香の息子・コー君が、友子の娘・すうちゃんに砂場の砂をかけてしまい、すうちゃんが大声で泣きだします。おもちゃの貸し借りが原因でした。コー君に謝罪させることでその場を収めた春香でしたが、実際はコー君だけが悪かったわけではなく、頼んでもなかなかおもちゃを貸してくれなかったすうちゃんにも非がありました。有紀ちゃんならおしゃべりしてても子どもたちを見ていてくれて
「コー君にも貸してあげて」
って言ってくれたはず…。こんな何気ない瞬間にも、有紀ちゃんがいなくなったことを痛感する春香なのでした。
私たち、本当に仲良しだったっけ…?
「仲よしだったけれど 全部しってるなんてありえない」ー。
友子に言われたことが、春香、ヨリコ、友子の心にじわじわと効いています。


春香は、有紀ちゃんの夫であるノボルにほのかな恋心を抱いていました。平和だったあの頃に、ノボルが公園でコー君と遊んでくれた日のことを思い出すのでした。
一方、ヨリコも気分が晴れません。彼女の仕事は、夫の実家の店を手伝うこと。お店の常連である近所の老人たちと世間話をし、生意気な小学生の姉と勝気すぎる4歳の妹の面倒をみて、1日のほとんどが終わってゆくのです。



「どこまでも、有紀ちゃんずるい」
「そして、うらやましくてたまらない私」
大学まで出たのに自分の身を持て余しているヨリコには、有紀ちゃんは羨望を通り越して嫉妬の対象だったのです。
最後に、4人のママ友の中で一番年下の友子。彼女にとって有紀ちゃんは「何も言わなくてもわかる人、通じる人」でした。



でも本当にそうだったのでしょうか?
「有紀ちゃん、今何を考えてる?」
「ツバサ君のこと考えてる そうだよね?有紀ちゃん?」
ひとりごとのように、そう心の中でつぶやく友子なのでした。
一方で、有紀ちゃんの失踪は幼稚園のママたちの噂の的になっていました。人の不幸は蜜の味とばかりに、有紀ちゃんの悪口で盛り上がる園内のママたち。それに辟易する春香、ヨリコ、友子でしたが、過去には
「たしかに、私たち仲よしだった…んだろうか?」
と友情に疑問をもたざるを得ないような事件がありました。




「コー君がやった」と告げ口したヨリコの娘・リオちゃんに対し、
「コー君はそんなことする子じゃない」と否定してくれた有紀ちゃん。
靴がなくなった事件に対して、犯人は分からないものの
「小さい子のいたずらだし」
と流そうとするヨリコに対し、有紀ちゃんは
「小さいうちから、しっかり教えておいたほうがいいんじゃないかな?」
と、悪いことだとそれぞれの子どもに伝えるべきだと反論します。
結局、誰がやったのかは最後まで分からず、靴も見つからず、この出来事は終わりました。しかし、ママ友たちの仲に、わずかな、でも確かな亀裂が入った瞬間でした。
この後、春香は口には出さなかったけれど、本音では
「靴を隠したのはリオちゃんなのではないか」
そう感じていたのです。でもそんなことをヨリコには言えません。
「本当はなんとなく知ってる、リオちゃんがいじわるなこと」
「もしそれを言って、なにかが変わってしまったら」
―ママ友関係は、言いたくても言えないことの連続でした。
うちの息子は元気すぎるけどいじわるはしない…春香の事情
春香の目下の悩みは息子・コー君のことでした。やんちゃなコー君がしでかしたことのせいで、春香は保育園の先生や保護者に謝ってばかり。
子どものことだから仕方がないと割り切っているつもりでも、女の子ママである友子の「うちの子、女の子でよかった~」といった何気ない一言に傷ついてしまうくらいに、春香は余裕をなくしていました。



距離感を間違えちゃいけない…ヨリコの事情
ヨリコはリオちゃんの姉とのやりとりにうんざりしています。小学校の高学年ともなれば、親に怒られても黙っていません。言葉でやり返してきます。

それが子どもが成長するということであり、図太くなければ親なんてやっていられないこと―。それはヨリコが得た子育ての教訓でしたが、春香や友子には教えることはありません。


過去にあったトラブルのトラウマから、ママ友に腹を割って話すことを自分に禁じていたヨリコなのでした。
お金を貯めていずれは離婚したい…友子の事情
若くしてママになった友子は、娘より友人関係を優先する、父親になりきれない夫とうまくいっていませんでした。いずれは離婚してやる、そんな決意を胸に秘め新生活のためのお金を貯めています。

コツコツと貯金する友子。当然、娘の文房具も貴重なものです。さらに、自分の娘がリオちゃんに「ペンをくれないと遊んであげない」と言われたことも気になります。娘はリオちゃんにいじめられているのかもしれない…。心配した友子は、リオちゃんのママであるヨリコに言葉を選びながら話しかけたのです。


これ以降、ヨリコと友子の間にはぎくしゃくした空気が流れたままでした。
友子からすれば、ヨリコの娘のリオちゃんはいじわるで、娘のすうちゃんはいじめられている被害者。一方のヨリコからすると、すうちゃんが弱くてすぐ泣くせいで、リオちゃんは悪者扱いされているだけ。埋まらない両者のミゾは、ヨリコがふと漏らしたこんな一言に表れてしまいます。

年齢が近い春香に、暗に同意を求めるかのような発言をしたヨリコ。
「そうなんだろうか?」と自問自答するばかりで、「それは違う」と言い切れない春香。
子ども抜きでも仲良しだったはずの、友達として助け合っていたはずのママ友たちの亀裂は深まっていきます。有紀ちゃんの不在は、何かを決定的に変えてしまいました。
そう、有紀ちゃんがいなくなってからのママ友関係は「しんどい」ものに変わってしまっていたのです。
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