まるでうなぎ丼!その正体は、まさかのちくわ!? さゆりさんの節約アイデア料理

夫婦円満の秘訣はごはんにあり!借金生活から生まれたお料理アイデア。
ボヨヨン夫婦漫才師として愛される「かつみ・さゆり」。夫のかつみさんが投資で大損したことで、新婚時代にすでに1億7000万円の借金を背負い、その後、2億円まで膨れ上がったことも…。同棲・新婚時代は極貧生活を送りますが、そんな日々を支えたのがさゆりさんの“愛情たっぷり節約ごはん”でした!食材の工夫はもちろん、さゆりさん持ち前の明るさ・ポジティブさから生まれた数々の節約ごはんを、当時の思い出と共に紹介してもらいます。
素材を無駄なく使う節約ごはんから、安い食材で工夫したアイデアごはん、“奇跡の53歳”と言われるさゆりさんの美しさを支える美容ごはんまで、使用する食材は身近なもので調味料は基本のものばかり。ご家庭の味や好みの味で作ってほしいというさゆりさんの思いから、分量はお好みにあわせて工夫してみてくださいね!

疑惑のうな疑丼
筒状のちくわが、ちょっとの工夫で見事な“うな疑”に!
うなぎの「ぎ」が疑惑の「疑」になっていて、正体はちくわです(笑) 。だから魅惑でなく、“疑惑のうな疑丼” なのです。でも、写真で見るとうなぎでしょ!?味もおいしくて、ちくわだから甘みがあるんです。もしかするとお子さんは、本物よりもこっちの蒲焼の方が好きかもしれないですよ!

ちくわの端っこを切って開いた後、クルッとならないよう内側に何本か包丁で切り込みを入れます。それでもクルッとなるようなら、逆に巻いてラップをし、電子レンジでちょっとチンしてください。そうしたらキレイに開きます。年末年始に恒例のくるくる巻かれたカレンダーを、逆に巻いてまっすぐさせるのと同じです(笑) 。
私は電気屋の娘だったので、冬休みになったらお客さま用のカレンダーに店のハンコを押して、クルクル巻いて筒に詰めるのが幼稚園ぐらいからの仕事でした。冬休みの楽しみの一つだったんですけど、ちくわが元に戻ってしまった時に「あ、あれだ!」と思い出してやってみたんです。おかげで、うちの“うな疑” はすごくきれいに真っ直ぐです(笑) 。

ちくわの端っこで肝吸いも!完璧な“うな疑丼”セットに
ちくわをこんがり焼いたら砂糖、しょうゆ、あれば、みりん、酒で味つけします。砂糖としょうゆだけでもいいですが、最後にこだわりがありまして。ジャジャーン!市販のうなぎのタレです(笑)。これを最後に“うな疑”にひとふりして、ごはんにもかけます。これだけで、もう疑惑じゃなくなります!

うなぎ丼にはだいたい肝吸いがセットなので、ちくわの端っこを入れた肝吸いの代わりも作ります。今回は三つ葉とゆずも入れて豪華にしましたけど、昔はちくわだけでした(笑) 。でも、お味は最高です。そこに卵を落とすのですが、あまり火を入れ過ぎず、箸を入れると黄身が出てくるぐらいにしておくと、ちくわと黄身がちょっとトロッとなって肝っぽくなるんです。卵が1個しかない場合は、かつみさんにあげます。卵を落としたのは、偶然でした。実はうちの母親がお吸い物に卵をポンと入れる人だったんです。お箸を入れると黄身がふわ~と広がるぐらいのやわらかさになっていて、子どもの頃からそれが好きだったんです。ですから、お吸い物には1人一つずつ卵が入っているというイメージだったので、この肝吸いを作った時も何も考えずに卵を落としたんですよ。そうしたら、食べた時にうなぎの肝っぽいなと思ったので、定番になったんです。だから、偶然の産物なんです。



疑惑のうな疑丼
【材料】
ちくわ
砂糖
しょうゆ
みりん
あれば酒
うなぎのタレ
ごはん
粉山椒
あれば木の芽
【作り方】
(1)ちくわを切る ちくわの端5mmくらいを切り、肝吸い用に残しておく。残りは半分に切り、縦に包丁を入れて開く。内側に2~3mm幅で切り込みを入れる。まっすぐにならない時は、ラッブで逆向きに包み電子レンジで10~20秒ほどチン。
(2)こんがり焼き味つけ フライパンでちくわに焼き色がつくまで焼いたら、砂糖、しょうゆ、みりん、あれば酒を入れて甘辛く味つけ。最後に市販のうなぎのタレをひとかけすると、本物感がアップ。
(3)盛りつけ 器にごはんを盛り、うなぎのタレをかけて“うな疑”をのせる。粉山椒をふってできあがり~。あれば木の芽を飾っても。
肝の据わってないおすましさん
【材料】
ちくわの切れ端
卵
顆粒和風だし
しょうゆ
塩
あれば三つ葉、ゆずの皮
【作り方】
(1)だし汁にちくわを入れる 鍋に水、顆粒和風だし、ちくわの切れ端を入れて火にかける。
(2)味をととのえる ひと煮立ちしたら味見をし、塩やしょうゆで味をととのえる。
(3)卵を割り入れる 肝のトロッとした食感が出るよう、卵を割り入れ、白身がかたまったら火をとめる。器に盛り、あれば三つ葉とゆずの皮を添える。
ひとくちメモ
ちくわは両面こんがり焼いて、タレをしっかりからめて!
※本記事はさゆり著の書籍『さゆり流 愛の節約ごはん』から一部抜粋・編集しました。
■さゆりさんPROFILE
1969年生まれ、兵庫県出身。2000年4月、夫婦漫才コンビ「かつみ・さゆり」を結成。「ボヨヨ~ン」のギャグで人気を得る。新婚時代から夫の借金を二人で返済し続け、幾度もかつみの事業失敗も経験するが、持ち前の天真爛漫な明るさで乗り越えてきた。近年はロケ芸人として多くのテレビ番組で活躍中。27回目の結婚記念日となる23年3月27日に『さゆり流 愛の節約ごはん』(KADOKAWA)を上梓。
著=さゆり/『さゆり流 愛の節約ごはん』
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