名前は“かす”でも栄養の宝庫! 酒粕がもたらすうれしい効果とおすすめレシピ

濃厚なうまみがあって栄養豊富!


日本酒の製造過程で、もろみを圧搾して日本酒を取り出した後に残るのが酒粕。“かす”なんて名前がついていますが、酒粕は美容や健康面でとっても役立つことが分かってきています。酒粕の驚くべきパワーをおススメレシピとともに見ていきましょう。

【関連レシピ】残った酒粕で作れる鮭料理!「鮭の粕煮」

栄養価抜群! 食べて飲んで体の中から健康に


6月27日の「ごごナマ」(NHK)内で放送されている「知っトク! らいふ」のテーマは、「酒かすで美肌&やせ体質!」。医師の小林暁子先生が登場し、酒粕の栄養についてレクチャーしました。小林先生によると、酒粕は肌の美容に欠かせないビタミンB群を多く含むだけでなく、たんぱく質、ミネラル、アミノ酸などが含まれている“栄養の宝庫”であるとのこと。腸内環境を整えたり、美肌になったりとさまざまな健康効果が期待できるそうです。

また、酒粕の持つ栄養素の中で、最近特に注目されているのが「レジスタントプロテイン」。レジスタントプロテインは、食事で過剰に摂ってしまった油分を包み込み、そのままお通じと一緒に体外に排出させる働きがあるんだとか。余分な油分を体内に吸収させず、ダイエットにも役立つとあって、「レジスタントプロテインってめっちゃすごい成分じゃん」「さっそく酒粕使った料理を作ってみたわ」といった声が視聴者から上がっています。ただし、酒粕にはアルコール分が含まれているので、子どもやアルコールに弱い人は要注意。しっかり加熱してアルコール分を飛ばすことが大切です。

さらに番組では、日本酒スタイリストの島田律子さんが、酒粕と精製水、小麦粉から作る「酒粕パック」を紹介。実際に酒粕パックを試した人からは、「すべすべのツルツルのもっちもち」「初回ですでに効果を実感。これはすごい」「朝やったら化粧のノリが全然違ったよ。びっくりした」との報告が。肌の質感だけではなく「色が白くなった気がする!」と美白効果を実感する人もいたようです。

酒粕を汁ごと食べられる「豚肉と根菜の粕汁」


酒粕の香りの良さやコクを生かしたレシピを見ていきましょう。まずは、具だくさんでお腹も満足の「豚肉と根菜の粕汁」。皮をむいて塩適宜を振って、揉んだ里芋は洗ってから熱湯で軽くゆで、半分に切ります。にんじんは小さめの乱切りにカット。ごぼうはささがきにして水にさらします。こんにゃくはスプーンなどで一口大にちぎり、酒粕は粗みじん切りに。鍋にだし汁と野菜を入れて火にかけ、煮立ったら豚肉とこんにゃく、酒粕を加えて弱火で10~15分煮ます。野菜がやわらかくなったらみそ大さじ3を溶き入れ、よく混ぜて器に盛ってから2cmに切った万能ねぎをちらせばOK。酒粕を加えるだけでみそ汁が奥深い味わいになり、白いご飯との相性もぴったりですよ。

煮るだけで作れるから料理初心者でも作れる「鮭の粕煮」


簡単に作りたい人にうってつけなのが、鮭を風味豊かに仕上げる「鮭の粕煮」。塩少々を加えた熱湯でゆでたほうれん草は冷水にとって水けを絞り、食べやすく切ります。酒は半分に、酒粕は粗みじん切りにそれぞれカット。鍋に水250ccを煮立て、酒粕80gを入れて煮溶かし、みそ小さじ2を投入。鮭を入れて煮て、出来上がったらほうれん草を添えます。手順が少ないので、料理が苦手な人でも作りやすいレシピ。

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酒粕の味は使っているお酒の種類によって変わります。美容と健康のために、お気に入りの“マイ酒粕”を見つけておくといいかも。

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