足指は全身の筋肉の起点。筋力をつけて疲れにくい足をつくる「足指体操」/あぶら身をごっそり落とすきくち体操(3)

年齢を重ねるにつれ、下腹や背中の厚み、お尻の垂れ具合など、気になる部分が増えてきていませんか? 実はそれ、体に必要な筋肉が痩せて「あぶら身」に変わってきたからなんです!
大切なのは、筋肉を鍛えて「やせる」のではなく、やせ衰えた筋肉を動かして「体を育てる」こと。そう提唱するのが、「きくち体操」でおなじみの菊池和子さん。現在89歳で驚きの美と若さと健康を維持し、今も現役で体操の指導に当たっています。
紹介するのは、自分の身一つで誰でもどこでもできる簡単な動きばかり。「きくち体操」を熱血指導するブタの妖精「あぶらみちゃん」の教えを参考に、しなやかな体を目指しましょう!
※本記事は菊池和子、熊野チコ著の書籍『40代から始めよう!あぶら身をごっそり落とすきくち体操』から一部抜粋・編集しました

あぶらみちゃん(左)
菊池和子先生の一番弟子であるブタの妖精。日本の、特に若い女性たちの衰えを本気で心配している。気になる女子にグイグイ声をかけて日々指導にあたる。シッポとまつげにおしゃれ魂をぶつける。
さぁ お立ちなさい!10本の足指をすべて浮かせてそのまま歩いてごらんなさい

・足指を使わないと歩くだけでかなり疲れる!
⇒ってことは、足指を使って歩くことが大事だとわかるでしょ!
⇒足指を使わなければウォーキングも時間のムダなのよ!
足指は、あぶら身を筋肉に変える起爆剤
ペタペタ、フラフラ、ノロノロ。ドスドスと大きな足音。
足指を使わないで歩くことが、ここまで不格好でつらいなんて、想像したこともなかったでしょ。
足指を使わないと、股関節が動かないから、ふくらはぎや太ももの筋肉を使えないの。そのまま歩き続けると、すねが痛くなってきて、だんだん前かがみになって、腰や肩に負担がくるでしょう。
このジンジンとした疲労感、身に覚えがないかしら。
一日中歩きっぱなしだった日の夜とか…。思い当たるあなたは、足指をあまり使えていない可能性大ね。
足指の筋肉が弱ってくると、気づかないうちに前かがみ姿勢になる。
すると腹筋やお尻、二の腕といった大きな筋肉も使われなくなって、全身があぶら身と化していくのよ。
原因不明の肩こり・腰痛も、足指の衰えのせいかもしれないわ。
自分の足指をよく見てごらんなさい。
特に、中指・薬指・小指! 指同士がくっついていたり、曲がって縮こまっていたりしたら、指の力が弱っている証拠。
ストッキングにハイヒールで足指をまとめてしまうと、1本1本がしっかり使えないから、足指の力が弱るスピードが速いわ。
小指の爪がつぶれているのは、小指を使えていない証拠ね。
全身の筋肉の起点である足指の筋力がつくと、まず足裏と足の甲の力がよみがえって重心バランスが元に戻り、自然と姿勢が矯正されるわ。
すると脚からお尻の筋肉がきちんと使われるようになるから、下半身のあぶら身がすっきりしていくの。
O脚も解消していくはずだし、どれだけ歩いても、立ちっぱなしでも疲れにくくなるわよ。
それに、足指の毛細血管まで血液が行き届くから、冷えも改善していくわ。
足指の力が、あなたの体型に直結している理由、体感していただけたかしら。
まずは足指1本1本が自立して、力が発揮できる状態に戻してあげるのよ。
毎日できる体操:足指の力をつける

1 太ももに足をのせ、足指1本1本を付け根からぐーっと伸ばす
◎POINT
背すじを伸ばす
ひざを伸ばす
2 指の間を前後・左右によーく開き指を1本ずつつかんで回す!
◎アドバイス
痛いのは衰えている証拠!ここがあぶら身を落とすキモなのよ!
著者:菊池 和子(きくち かずこ)さん
1934年生まれ。 日本女子体育短期大学卒業。 体育教師を経て「きくち体操」を創始し、以来50年以上、毎日の授業、ラジオ、テレビ、講演などを通して指導にあたる。
きくち体操は川崎を本部とし、東京、神奈川の直営スタジオのほか、東京、神奈川、埼玉、大阪、兵庫、名古屋のNHK、朝日、よみうり、高島屋等主催の各カルチャースクールにスタジオを持つ。著書も多数。
監修=菊池和子、マンガ=熊野チコ/『40代から始めよう! あぶら身をごっそり落とすきくち体操』
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