じつは間違ってたかも!? おいしいご飯を炊くための正解&不正解

日本の食卓に欠かせない白いご飯。でも、おかずのおいしいレシピはチェックをしても、「ご飯の炊き方」をきちんと調べたことがない、という人がほとんどなのではないでしょうか?
今回は、お米のスペシャリスト「ごはん同盟」さんに、「おいしいご飯」を炊くためのポイントを教えてもらいました。
▶︎教えてくれたのは
ごはん同盟さん
調理担当のしらいのりこさんと、企画担当のシライジュンイチさんの夫婦二人による炊飯系フードユニット。雑誌や書籍、テレビを中心にレシピを発表するほか、炊飯教室などを精力的に開催し、ご飯のおいしさを広めるために日々活動中。

実はやらないほうがいい!おいしいご飯を炊くための不正解
「お米のとぎ方」や「ご飯の炊き方」を習ったのはいつですか?
「昔、家庭科で」「母に教わった」など、以前に学んで以来繰り返しているだけで、情報を更新している人も多いのではないでしょうか?
お米の精米技術も、炊飯器の性能もどんどん進化しています。
それに合わせて、昔の正解が今は不正解になっていることもあるんです。
不正解1:力を入れてとぐ
よく、手のひらを使って、ぎゅっと押しながらといでいる人がいますが、お米をとぐのに、力を入れる必要はありません。お米をとぐのは、精米後のお米の表面にある糊粉層(こふんそう)と呼ばれる糖の層を取り除くのが目的。薄い層なので、指先でシャカシャカとかき回し、米どうしをこすり合わせて、摩擦の力で糖をはがすようなイメージで充分なのです。むしろ、力を入れ過ぎると、お米が割れてしまうことに。「力を入れずに、やさしく」が、今の正解です。
力を入れてギュッと押すのはNG

指先でシャカシャカとかき回すとOK

不正解2:水が透明になるまで洗う
よく、「水が透明になるまで、すすがないと」という人がいますが、そこまですすぐ必要はありません。むしろ洗い過ぎると、お米が傷つき、でんぷんが 流れやすくなります。お米をとぐ&すすぐを2回繰り返したときに、お米がうっすらと透けて見えるくらいに水が白く濁っていればOK。 ここまできたら、最後にもう1回水を入れ、ざるにあければ終了です。

やらないと損!?おいしいご飯を炊くための正解
「やらなくていいこと」を知ったなら、今度は「ぜひやっておきたい」正解をチェック! これでわが家のご飯がさらにおいしくなります!
正解1:お米はきちんと計る
「毎日のことだから」と、つい手を抜きがちなのがお米の計量。米専用の計量カップを使っているとはいえ、「きちんと計っているか」と言われると、自信がない人もいるのではないでしょうか? 計量カップを使う場合は、箸などで表面をすりきって計ること。 たたじ、計量カップの場合はどうしても誤差が出てしまうので、できれば料理用のはかりを使うのがベストですね。お米は 1 合で150g。正確に計って炊いたご飯をぜひ味わってみてください。

正解2:炊き上がったら、 すぐにほぐす!
炊き上がりを知らせるアラームが鳴ったら、何を差し置いても炊飯器のもとへ行き、すぐにご飯をほぐしましょう。蒸らす時間を待つ必要はなし。今どきの炊飯器は、蒸らし時間も含めて完了の合図をしてくれています。すぐにほぐさずに放っておくと、内釡に残った蒸気が抜けず、ご飯がベチャッとしてしまいます。しゃもじで十字に切り込みを入れ、1つの面ずつ底からひっくり返し、やさしくほぐすのがコツ。混ぜ過ぎるとご飯がだんごになってしまうのて注意しましょう。


「おいしいご飯」は、品種でも高性能な炊飯器でもなく、毎日のちょっとした心遣いがカギになります。今日から「おいしいご飯」をはじめましょう!
監修・調理/ごはん同盟 撮影/川上朋子 スタイリング/阿部まゆこ
文/田久晶子
Information
<レタスクラブ ’23 10・11月合併号より>

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