生理に伴う「痛み」。毎月のことだから...と諦めていませんか?
日頃の過ごし方で、生理の痛みは変わってくることも。自分に合うものだけでもOK、痛みの軽減につながる習慣を取り入れていきましょう!
今回は、生理痛がラクになることをめざした、おすすめ習慣を5つご紹介します。
▶︎教えてくれたのは
竹元 葉先生
のみ続けていたら効かなくなるって本当? 鎮痛剤にまつわる不安解消Q&A
女性スタッフのみで診療を行なうsowaka women's health clinic 院長。思春期から老年期まで、すべてのライフステージで女性に寄り沿うクリニックとして支持を集めている。
1:生理をモニタリングする
生理が来た日を記録しておくと、次の生理日を予測可能。早めに薬をのめるなど、生理痛緩和に役立ちます。生理日のほか出血量や症状を書き込める生理日管理アプリもおすすめ。婦人科を受診することになった場合には、記録が病気を見つける手がかりになります。
「ルナルナ」は、生理日や妊活、ピルの服薬など、体と心のリズムを予測、管理できるアプリ。累計ダウンロード数1900万以上。蓄積されたビッグデータから、より精度の高い排卵日予測も可能!
*画像はイメージです。
2:スマホを寝室と別の部屋に置く
睡眠時間が足りなかったり、眠りが浅かったりすると、疲労が蓄積。心にも体にもストレスがかかり、痛みを感じやすくなります。寝る前スマホは、睡眠の質を下げる原因。寝室にはスマホを持ち込まないようにしましょう。
3:食事は野菜から食べ始める
生理前にイライラするのは、女性ホルモンの急激な減少が原因。そこへ血糖値の急上昇、急下降も加わると、イライラが増幅することも。食事の一口目に野菜をとることで、血糖値の上昇を穏やかにしましょう。
4:趣味に没頭する時間をつくる
ストレスがかかると血流が悪くなり、体が冷えてプロスタグランジンの産生量が増加。趣味に没頭するなどして、ストレスを上手に発散しましょう。体も温まるので運動がおすすめですが、運動嫌いでストレスがたまるなら本末転倒。無理なく楽しめるものに取り組んで。
5 :血行を促進するツボを刺激する
疲れを押してがんばり過ぎると、生理痛は悪化しやすいもの。時には自分の心や体を、心地よく癒してあげましょう。取り組むのは、ヨガやピラティス、マッサージなど、気になるものなら何でもOK。ツボ押しもおすすめです。血行促進や冷え予防を助ける三陰交を刺激してみて。
内くるぶしの骨から、指4本分上がった辺りのすねの骨の際。骨に向かって親指の腹でギューッと押しては離すことを3回繰り返します。反対の脚も同様に行ないましょう。
1~2年に1度は婦人科検診を受けましょう
生理痛が軽くても、病気のリスクはあります。2年に1回子宮頸がん検診を行なっている自治体が多いので、申し込みを。子宮筋腫などがある人は年1回の検診がおすすめです。生理の変化を感じたら、検診を待たず受診しましょう。
【要注意の症状】
●ドロリと塊のような経血が出る
●2日目でもほとんど経血が出ない
●生理が数カ月に1回しかこない
●生理ではないときに出血する など
【検診の内容&分かる病気】
子宮頸がん検診では、子宮の入り口から細胞をこすり取り調べます。一方、生理痛がひどい、経血量が多いなどで受診した場合は、内診やエコー検査を実施。子宮筋腫や子宮内膜症、子宮腺筋症を確認します。
【更年期の体調変化はまずホルモン値を調べてみましょう】
更年期は生理痛や経血量、周期が変化しがち。ただし、更年期のせいと思い込んでいたら別の病気ということも。そんなときのおすすめは、ホルモン値を調べること。生理の変化が更年期によるものか判断する材料になります。
我慢できるからと放っておくと、痛みがなくならないばかりか、その裏に隠された病気を見逃してしまう恐れも。痛みや体調と向き合って、できる習慣を取り入れていくことが大切ですね!
文=さいとうあずみ